思い入れ★ホームシアター★日記

わ~い。ついに我が家にホームシアターが・・
6.1ch 80インチスクリーン。
その驚きの臨場感!!近所の皆さんごめんなさい。m(_ _)m


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思い入れ★ホームシアター★日記-1408



  最近、スティーヴン・キングにお目にかかって
いないな~ということで、まずは、『1408号室』
映画としては、ちょっと小粒な印象を受けたけど、
幽霊やら、ポルターガイストやら、妄想やら
”まさにキング!”という一作であった。

 
【内容】

 超常現象をテーマに描く作家のマイクのもとに
匿名で、『ドルフィンホテルの1408号室に入るな』
という手紙が届く。
 好奇心にかられ、ホテルに行くと、

”その部屋に宿泊した56人の客全員、1時間以内に
 死んでしまった。”

という恐ろしい事実を知らされる。
 オカルト作家ながら、 実は、幽霊の存在を信じて
いないマイクは、支配人の反対を押し切って
その部屋に泊まるが・・・

 
お化け&怪奇現象映画の王道とも言える作品。
 
 入ると皆死んでしまう部屋。あやしい支配人。
電話、スプリンクラー、鍵、鏡、シャワー、壁に流れる
血など小道具を巧みに使って恐怖をかき立て、大きな
音でびっくりさせる。

 ほとんど、一人舞台とも言える主人公の演技は、
鬼気迫るものがあり、たたみかけるようにアクシデントが
次々とおそってくるので、画面から目を離せない。
 ホテルの外壁を伝っていったら窓がなかったなんて
ところもハラハラドキドキだった。
 
 でも、そんなに怖くないです
 
 ホラーとしては、ビビリ度『3』ってとこでしょうか  

 結局、”あの支配人が1408号室を何とかする為に
彼に手紙を書いたんでしょう・・”な~んていうオチも
映画みるとすぐわかっちゃったりして、ストーリーとしても
そう凝った作りではない。

 ただ、海でおぼれかけたシーンとか、娘を失ったシーン。
どこまでが妄想で、どこまでが現実なのか、見てるこっちまで
だまくらかされるような手法はさすがである。
 
 しかも『1408号室』はだだの幽霊部屋ではなくて、実は、
その部屋の恐怖というのは、その部屋にいる人間の”内面の
トラウマ”を描き出し、精神的に追いつめるものだったなんて
ところや

”人間が幽霊を作り出すのは、死んだ後に何も
無くなってしまうという事実を信じるのが怖いからだ”

なんていう哲学も入っていたりして、その辺が、実にキングらしい。

 まあ、確かに、「着信ありとか、「リング(←高橋克典の奴ね)
とか「回路」とか、日本のホラーの方が”恐怖”という点では
勝るかもしれないけれど、でも、”奥行きの深さ”、これは、
やっぱりキングの勝ちかな。
 
 


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思い入れ★ホームシアター★日記-chu4


春まだ浅い27日、世田谷美術館に行ってきました

 目指すは、特別展 『平泉 みちのく浄土』

 目的は、もちろん寺外では初めて公開されるという
『国宝 中尊寺金色堂西北壇上諸仏』


 世田谷美術館は、東急田園都市線用賀駅から
徒歩16分
 駅から砧公園が面している環八通りまでは、遊歩道が
整備されていてお散歩に最適な道となっている
 遊歩道には、百人一首が一句一句刻まれていたり
なんかもして、それを見ながら行くのもちょっと楽しい。

 環八を渡り、砧公園内に入るとすぐ世田谷美術館が。
 砧公園の桜はまだまだ、2~3分咲きといったところ。
 満開の桜を見られなかったのは残念だけど、逆に
空いていて良かった。



思い入れ★ホームシアター★日記-chu3

 
 美術館に入ると、まずは、金色堂のミニチュア模型
展示してあり(これは、撮影可)その奥が会場である。


思い入れ★ホームシアター★日記-chu2



 ・・で、今回の展示


 いやいや、はるばる出かけて行った甲斐ありました。
 予想以上に良かったです。


 実際に中尊寺を訪れたのは、もう25年以上も前。
 その金ピカに度肝を抜かれたこと位しか覚えていないけれど、
改めて解説を読みながらひとつひとつ鑑賞をしてみると
それが、単なる成金趣味の金ピカではなかったということ。
そして、藤原氏の願った鳥獣までにも救いを願う”平和・平等思想”
という思いがひしひしと感じられて、なんだか感動してしまった。


 今回の一番の目玉は、『国宝 中尊寺金色堂西北壇上諸仏』


 会場に入ってすぐにガラスケースに入って展示されていた 
 仏像11体は、想像していたよりも小ぶりであった
 どれ一つとして同じ表情でないその一体一体にひきつけられて
しまう。


 お寺でみる仏像ももちろん良いけれど、こういった展示会場で
見る仏像は、あっちゃこっちゃ四方八方から見られるのが
魅力。特に今回は、金色堂の中でも右奥に置かれている
”西北壇”が展示されている。
 通常は、奥の方で、あまり目が届かない仏像をじっくり
おがませていただけてよかった。


 そこを抜け、次のエリアに進むとそこは、みちのくの仏像大集合


 西北壇の仏像と違って一体一体が大きい
 存在感ある仏像たちが一列に並んでいる姿は圧巻である。
 そして、展示されている仏像のほとんどが、一木から掘り出された
ものであるというのだからすごい。
 
 展示してあった持国天、増長天の圧倒的な力強さと躍動感。
そして、聖観音菩薩像の慈愛に満ちた優しさ。
 一体一体、じっくり鑑賞して、改めて仏教美術というのは
いいな~と思った。

 西洋絵画とかを鑑賞するのも結構好きであるが、仏像は
技巧の素晴らしさだけではなく、そこに魂がこめられて
いるからこうまで感動するんだろな。きっと。
  
 さて、今回のもう一つの目玉は、『紺紙金銀字一切教』
 
 これもほんと素晴らしかった。


 中尊寺経と言われるこの経本は、藤原清衡の発願によって
書写させたものであるというが、なんと、紺色の紙に金と銀で
一行おきに書いてあるのである。

 砂金などの資源に恵まれ、マルコポーロの「東方見聞録」
で紹介された”黄金の国”というのは、実はここの事ではなかった
のかとも言われているみちのく

 でも、利権争いに発展しないよう、その豊富な金銀を使って
三代に渡って経本を書いたというのは、さすがである。

  金を使って、茶釜を作らせた”あの人”とは、ちょっと違うかな。
 そうそう、その金の茶釜の秀吉は、戦乱のどさくさで、この
中尊寺経のほとんどを和歌山の金剛峰寺に持ってちゃったそう
です。(今回の展示も金剛峰寺所有のもの)
なんと、言いましょうか・・・(^^;)


 さて、その後のゾーンは、中尊寺の御神事やらお祭り、
中国との独自の交易をとりあげた展示があったけれど
これは、ちょっとおまけという印象もしないではない。
 でも、そこにいたるまでの展示物で十分満足させて
いただきました。

 今回は、音声ガイドが山根基世さんだということで
おもわず借りてしまったけれど、これも実に良かった。
 会場を出た時には、2時間も経過。どっと疲れてしまった。

 でも、ほんといいもの見せてもらったという感じである。

 できれば、いつか、かの地を訪れて、金鶏山に浮かぶ
落日を眺めながら芭蕉のように藤原三代の栄華に思いを
馳せたいものです。


 さて、次なるターゲットは、3月31日より公開の
『国宝 阿修羅展』
 かなりの混雑が予想されるけど、楽しみです♪ 
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賞味期限切れないうちに投稿です。


ドラマ、『トライアングル』も終了。
4月で、『めざましテレビ』のテーマソングも交代。
小田さんの歌声をTVで聞くとしたら、テレ朝の日曜早朝
『渡辺篤の建もの探訪』位しかないと思ってたら、なんと、
新曲が春の化粧品のCMソングに♪


こちらMAX FACTORのHPで聞けます。いや、見られます。


サビしか聞けませんが(←まだ他はできていないのかも)


恐るべし61歳!


何とも甘く切ないフレーズと歌声です。


『これが、春の化粧品?』


っていう感じがしないでもないけれど、CMのイメージ
キャラクターである、クールビューティーな綾瀬はるかさん
HPに出ていた新商品のコンセプトにぴったりな楽曲かも。


昨年は、私にとっては、”小田さんYear”でそれを楽しみに
1年間頑張ってきたわけだけど、今年の小田さんの活動やいかに・・

吉田拓郎もラストライブ宣言をしたし、ちと不安もよぎるけれど、
まあ、このCMソングを聴く限りはまだまだ大丈夫なのかな~と
思いますが・・。


でも、今年は、ツアーもないだろうし、つまらないです。
小田さんの生歌を聴くためには、7月に”あそこ”に行くしかない?
”あそこ”か~~(^^;)。




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思い入れ★ホームシアター★日記-20c

今月は、毎日が日曜日♪ということで、家でも外でも結構
 映画見てます。
で、ちょっとマンネリ。



 ・・とそのせいかもわからないけれど、『20世紀少年』
わざわざ見に行くほどの事はなかったかな(笑)

 

前作の感想は、これ


 

 第1章を見た時は、原作のマンガを読んだ直後だったので、
「おおっ!これは・・」ってな感じで、”動くマンガ”を堪能でき
たんだけどあれから、5ヶ月。

原作の記憶もそろそろ薄れてきて、思い出せないキャラも
チラホラ。
そのくせそれなりに話しを覚えているから、初見の楽しさも
なし。

ちょっと中途半端でした。


内容もりだくさんなんで仕方ないかもしれないのだけど、
2時間20分は長すぎかな。

それなりに盛りあがりはあるのだけど、なんだかストーリーを
淡々と追って行くだけのような感じがして、ちょっと飽きてしまった。
役者は有名どころを多数そろえていて、それ見るだけでも
まあそれなりに楽しめるんだけどね。
適役も多いし・・。


そういえば、サダキヨ

しあわせランドのバーチャル世界で響子がサダキヨの
顔を見るところ。
ここは、大きな見せ場であるはずなのに、いきなり
振り返った顔が子供の体+ユースケの頭・・ってことで、
場内大爆笑。



思い入れ★ホームシアター★日記-20-2

あそこって、笑うところだっけ??(^^;)

いつもTVで見てるイメージって強いのね。


逆に新人、小泉響子役は、最高!
どこから探してきたのか知らないけれど、
マンガから抜け出してきたような原作どおりの女の子。
それから、カンナもイメージどおりだった。
この二人の新人は良かったです。


さてさて、この映画。
ラストにケンジ登場で、最終章は、8月公開だって。
また、数ヶ月も間が空くと内容忘れちゃうだろうし、やっぱり、
”ゲバラ”みたいに、間髪入れずにやって欲しいです。

そういや、『レッドクリフ』(後編)も来月公開。
入り込めるか不安・・・。

 
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思い入れ★ホームシアター★日記-change


クリント・イーストウッドはやっぱりスゴイ!

『ミリオンダラー・ベイビー』を観た時、頭をハンマーで
殴られたような衝撃を受けたが、この映画も同じ。
ずっしりと胸に残る映画であった。

しかも
、”事実は小説より奇なり”

こんな話しが、実話を題材にしたというから驚く。

【あらすじ】

1928年。アメリカ。シングルマザーとして9歳の息子の
成長を心の支えに暮らす、クリスティン。
残業で遅くなったある日、息子ウォルターが、行方不明に
なってしまう。
警察に届けて必死に捜すクリスティンであったが、そんな
彼女の元に5ヶ月後警察から無事に保護されたとの連絡が・・
しかし、対面してみるとその子供は、全くの別人であった。


大体、赤ちゃんの取り違えならまだしも、9歳にもなった
息子をたかだか5ヶ月で見間違えるわけないでしょう。

・・とこのありえない話しにまずびっくり。

もちろん母親は猛反発。警察に抗議するが、逆に
精神病に入れられてしまう。

この辺の
警察のムチャクチャな隠蔽工作やら、精神 病院
シーンはあまりにショッキング。

三浦事件でおなじみのロス市警にたかだか80年くらい前に
こんな腐敗や権力の癒着が蔓延していたとは。
でも、考えてみれば、『アンタッチャブル』もこの頃の話し
なのだから、この時代のアメリカというのは、こんなもの
かなと変に納得してしまう。

しかし、正義の味方、イーストウッド監督は、この辺の
不正にざっくりとメスを入れ、市民運動→法廷での
勝利・・までを感動的に描いてくれる。
特に精神病院を開放し、罪もない女性達を釈放する
シーンは圧巻。

・・とこれだけでも十分満足行く展開であるのに、
同時進行で田舎の荒れ果てた農場でのおどろおどろしい
連続猟奇殺人の捜査の様子も描かれていく。

これが、やたらなホラー映画よりよっぽど良くできていて
ハラハラドキドキ。
ラスト近辺では、死刑間近の犯人との対決なんて、すごい
ヤマ場も用意されていて終始展開から目を離せない。

そして、その合間には、子を思う母の切ない心情も
しっとりと描かれていく。

息子の背丈を毎日チェックしていた柱の傷・・なんてのも
涙を誘う。

当時の町並みや服装なんかもレトロでいいんだな~。

街を走るクラッシックカーや、電話交換手が職場を
ローラースケートで移動してるなんて姿も興味深かった。
BGMともあいまって、全編、セピアの色調を感じさせる。


・・と、これだけの盛りだくさんの見せ場を作ると
大体、どこかでほころびが出るところだけど、
そこがイーストウッド監督。
完璧な構成で、”子を思う母の一途な心情”という一貫した
テーマの元、全くごちゃごちゃにならずラストまで
引っ張って行かれる。
(ラスト。最後の最後まで泣かせるエピソードも用意
されているし・・)

アンジェリーナ・ジョリーもいいんだな~。
彼女は、ビジュアルだけの女優だと思ったけれど、
この映画ではメークをぐちゃぐちゃにしての熱演。
母の”強さ”と”弱さ”をひしひしと感じさせる名演で
あった。



しかし・・。



やっぱり、重い映画・・・。



ラストのテロップ

あれを希望とみるか、絶望とみるか・・

悪は滅び、正義は勝つ。
でも、母親としては、結局、なんの解決もなし。

『生きているに違いない。』

という望みをつないで送ったという一生。
不謹慎ながら北朝鮮の拉致被害者のご家族の事を
思い出してしまった。

あまりにも切ない幕切れである。



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『なんか頭を空っぽにできる映画はないかな~』

とTSUTAYAに行って、借りてきたのがこれ。
十分期待に応えてくれて、しばし現実逃避することが
できて、スカ~ッとした気分に。

【内容】

心優しい根岸宗一は、おしゃれなポップミュージシャンを
目指し田舎から上京した若者。
大学卒業後、夢がかないレコード会社と契約するが、
それは、彼の全く興味のない、”悪魔系デスメタルバンド”
DMCのボーカリスト クラウザーⅡ世としてであった。
しかも、彼の意に反して、大ブレイク。カリスマ的な存在に
なってしまう。


原作のマンガは未読であるので(←読まない方がいいという
話しも・・)何とも言えませんが、とにかくそのテンポの良
これでもかこれでもかと沸いてくる小ネタのギャグに大いに
笑わされた。

ストーリーや、ストーリー展開は、まあ、ありがちな感じ。
前半の根岸くんとクラちゃんが行ったり来たりする場面や
DMCの影響を受けて不良になった弟を更正させる
あたりは、まさに古典的。
もちろん最後には、予定調和のエンディングが待っているが、
大森美香さんの脚本がおもしろいのと役者の皆さんの
演技力で久々に楽しく笑えた。

松山ケンジという役者は、『DEATH NOTE』位しか見た
事がなかったけれど、確かにスゴイね。

Lと今回の”おかっぱ×内股” 根岸くんとブラックで破壊的な
クラウザーさん、それから、たまにTVのトーク場面でみかける
方言丸出しの素の松山くん。

これだけいろんな顔を使い分けられる役者っていうのも珍しい
のでは。
他の作品も見たくなってきた。秋には、『カムイ外伝』の主役も
やるそうで、これも見に行っちゃおう~っと。

もちろん、いつもは、薄幸が良く似合う松雪泰子さんも、たばこを
舌で消したり、ボディコンで松山君を蹴り倒したりと、

”ここまでやるか・・”

というそのはじけっぷりには役者魂を感じて頭が下がります(笑)

その他、加藤ローサの美少女相川さんの天然ぶり、高橋一生
さわやか後輩ミュージシャン、宮崎美子のお母さんなど脇の人間も
おもしろすぎ。

でも、何よりも楽しいのが大倉孝二ふんするDMCの信者。

「そんなことクラウザーさんには、関係ないんだ~」

とか、

「これは、クラウザーさんの考えがあってのこと・・」

とか、全く意味不明な事や偶発的に起こったことまでことごとく、
正当化してしまうあたりがとにかく笑える。
大倉孝二って、スクリーン上では、『ピンポン』のアクマで初めて
遭遇したけど、毎度、毎度、出てくる度に決して期待を裏切らない
ので大好き。

そうそう、日本のメタルバンドをたたきつぶす為にやってきた
メタルの帝王ジャック。
安岡力也かと思ってたら、エンドロールにKISSのジーン・シモンズ
の名を見つけてびっくり。

確かにすごい存在感だけど、KISS世代の私としては、その変貌ぶりには、
ちょっとね~。
もうすぐ還暦だそう。
体型は、ちょい変わっちゃったけど、相変わらず、舌は長いのだろうか・・

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思い入れ★ホームシアター★日記-okuri


アカデミー賞外国映画賞を受賞したということで、
再上映の映画館は、どこも大盛況。
私も上映時、見損なってしまったので、足を運んでみる。


【あらすじ】

楽団の解散で失業したチェロ奏者大悟は、妻と共に
故郷の山形に帰り職を探す。求人誌で見つけた高給の
仕事は、実は、遺体を棺に納める”納棺師”の仕事。
妻にも隠して勤めはじめるが、さまざまな納棺を体験する
内に、自分の仕事に段々と誇りを持てるようになる。
しかし、夫の仕事を知った妻は、理解できず、出て行って
しまう。


『静謐(せいひつ)』という言葉を映画の中で、モックンが
使っていたが、まさにその言葉がぴったりのおごそかで、
澄んだ朝の空気のような映画。


チェロの音色、日本の原風景である里山の四季。
そして、久石譲のBGMとバックのお膳立てはばっちり。
親しい人を一人でも見送った経験のある人なら、
どんな人であっても、感動し、涙ぼろぼろの映画である。


しかし、それが、感性をくすぐって、安っぽいお涙ちょうだい
ものにしていないところがすごい。


葬儀という重苦しい場所を舞台にしながら、現実の悲しみを
忘れさせる美しい一編の叙景詩のような作品に仕上がってる
ところにまず感動した。


そして、死を扱っていながら、そこには、絶望的なものも
説教臭さもない。
ごくごく自然に、死を人間であれば、誰もが通る『門』
とらえている。


映画で繰り広げられるいくつかのエピソードは、涙あり、
笑いあり。


これが、まるで、伊丹十三の映画をみるようで(これで、
津川雅彦が出ていたらまちがいなく伊丹作品!)、
泣かされたと思ったら、笑わされて、それでまたホロッと
させられての連続。

でも、その根底には、死者に対する限りない尊敬と愛情
あふれていて、みていて、とっても暖かい気持ちになれる
のである。


ただ、エピソードと並行して繰り広げられる妻との問題は
さておき、実の父への確執。

この実父との別れのエピソードを、最後の最後に持ってくる
必要があったのかな・・とは思った。


とっても感動的な場面ではあったけれど、あの話を最後に
持っていくことで、”おくりびと”という映画のテーマから
ちょっとぶれてしまったという印象を得た。

それに、”いしぶみ”のエピソードというのまで入れたのは、
ちょっと欲張り過ぎではないかなと思った。


主演の本木雅弘は、さすがの名演。今回の役も適役であった。
彼が演じたことによって、より上品な作品に仕上がったと思う。
もちろん、山崎努は、相変わらずうまい。余貴美子も存在感が
あってよかった。(ああいう、ちょっと疲れた役もうまいんだと感心・・)


妻役の広末涼子については、賛否両論のようであるが、演技力は
別にしてあの無垢な笑顔というのは、この映画においてとっても
重要な役割を果たしていると思った。


この映画をきっかけに『納棺師』という仕事に興味を持つ人が
増え、葬祭系の専門学校にも問い合わせが後を絶たないという。


実際の『納棺師』の仕事は、この映画のように、美しい話しばかり
でなく、精神的にもかなりのダメージを受ける仕事であるという。
それでも何かと敬遠されがちなこの仕事にスポットをあて、
社会の関心を向けさせたという事だけ考えてもこの映画は、
すごい作品であると言えよう。

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