Amazonベスト1000レビュアーの私撰綜のブログ

メーカー勤務の研究開発マネージャーでワーカーホリックのサムが、書評、ビジネススキル、健康、趣味、時事ネタに対し、徒然なるままに綴った日記です。
モットーは「記憶に残る仕事」「記録に残る仕事」です。


テーマ:
本書も、Amazon Vine 先取りプログラム™にて献本を頂いた本です。

本としての構成については、多くのレビュアーの方も言われている通り、かなり不十分です。
ただ、内容はしっかりしています。

まず、前半は、大学の先生による執筆で、エネルギー問題を解決もしくはかなり緩和する新政策の提言を行っている、という感じの文章です。
エネルギー問題の解決のために、日本の国土に豊富にある水資源を有効活用する、従来の規模の経済では火力発電より効率が悪い(自然エネルギーにありがちな需要に応じた出力の制御が難しい)水力発電ではなく、小規模な水力発電を活用すること、そして、その活用例としてヨーロッパの事例、日本の事例を紹介している。
また、発電規模の推定(当然、今は殆ど有効利用されていないので、推論にならざるを得ないが)を行っている。発電量については、間引いて考えないといけないと思うけれど、かなりの可能性を秘めていることが分かる。

後半は、農業実践者の目による、日本の農業における課題である。
農業をなんとかしようと日々努力している方々も多いが、上手くいかないのが、単に彼らの努力不足ということではなく、また、農協害悪論、という単純なものではなく、農業個別の課題、規模の拡大時に普遍的に起こる課題、国の食糧安保の課題、アメリカの思惑などなど、多くの、色々なフェーズでの課題が複雑に絡み合っている実態が良く分かる。
確かに、これらの課題をどういう手順で解いていくのか、またソリューションを示していない、という批判もあるが、日本の農業については、まずは課題を解いていく道筋を示し、多くの視点から課題解決の方策を抽出し、仮説を持って実行し、その評価を行い、軌道修正して行く、という、困難で地道な作業を率先して推進していくリーダー達が必要とされてる、ことも、良く分かる内容となっている。

全体のボリューム感、ページ数の割付(前半が冗長であり、後半が課題を熱く羅列しているだけ)にも改善の余地は多いけれど、内容はしっかりしている、と感じた一冊です。


Amazonレビュー
エネルギー資源としての小水力発電の提案と農業再生の課題について書かれた本
地球温暖化、エネルギー枯渇が叫ばれて久しい。工業生産だけでなく、食糧生産もエネルギーに依存している今の文明を維持するには、石油エネルギーの大量消費は避けることが出来ないが、代替エネルギーになりうる資源は実はそれほど多くない。

本書でも触れられているが、今問題なのは、資源の質の低下である。採掘されたエネルギーと、それを採掘するのにかかるエネルギーの比(EPR)は、昔からある油田では50以上であるが、年々低下しており、米国にある油田の平均は3しかない。EPRはこの数十年の間に、1/10以下になってしまった。

当たり前であるが、EPR1以下だと資源としての価値はない。しかし、次世代エネルギーとして騒がれているオイルサンドのEPRは1以下である。

本書の前半は、このエネルギー問題を、水資源が豊富な日本という特長を生かした小水力発電所の推進と活用で緩和することの提言である。小水力発電のヨーロッパにおける事例と、日本における可能性について、少ないデータから推測を交えながらではあるが、説得力ある提言を行っている。
水資源は日本の国土に豊富にあるにもかかわらず有効活用されていない。規模の経済では効率が低いと考えられている水力発電において、小規模水力発電の価値を分散型・地域密着・地産池消という切口で再評価している。

本書の後半は、日本における食糧問題=農業問題について、実践家による問題提起である。日本の食糧安保、農業問題について、多面的に解説している。
具体的には、食糧安保に対するリテラシーの問題、農業経営の近代化における課題、その課題における農業固有の問題と規模拡大における普遍的な問題の峻別、日本の農業従事者の現状(能力と人口構成など)などである。


本書の最後は小林氏と鈴木氏との対談を収録したものです。ちょっと、一方通行的な内容になっているのが気になりますが、お二人の立ち位置が良くわかります。


 

「水」の力、「土」の力 ~足もとからの日本の国力再生と自立論~ (NEXTシリーズ)



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