奈良の旅編 その2 | くらみき Blog

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奈良2日目の朝は「室生寺」へ向かいます。ミーハーですが、少し前までかかっていた、JR東海のTVCM「うましうるわし奈良」キャンペーンを見て、どうしても訪問したくなったお寺です。

 

 

桓武天皇の命で開山された密教の寺とされます。かつて、多くの真言宗の寺院が女人禁制であった中、女性の参拝を受け入れ、多くの女性の苦楽を受け止めて来た古拙。今を盛りとあふれんばかりに咲き乱れるしゃくなげの花が「はよ、おいで」と導いてくれるようでした。

 

長い急階段を上がる途中に五重塔は姿を現しました。平成10年の台風で壊滅的なダメージを受けて復活。生命力を湛えた、凛と佇む塔に’逢えた!’と思った瞬間でした。

 

「金堂」に安置された国宝「十一面観音像」は柔和で神々しい微笑みをたたえておられました。

「前を向いて、と観音様が言う」JR東海のキャッチコピーはすばらしい。うん、うん、と頷くばかり。心の中に静かな、尊い時間が流れました。

           =画像:JR東海のHPより 十一面観音像=

 

息をきらせつつ700段以上もあるという長い長い石段を上がり切ると、弘法大師の御影堂がある奥の院。ここまでの道のりは、疲れを知らず、かえってエネルギー、パワーをいただいた感さえあったのが不思議です。すばらしい時間を過ごし、下山。

荷物を預かってくださった老舗旅館「橋本屋」へ向かいます。本当は宿泊したかったのだけれど、さすがにGWは満席で、お食事だけでも堪能、と寄らせていただきました。お昼には少し早めの時間だったので、運よく窓際の席をいただき、景色もごちそう。

お精進出汁を使い、丁寧に仕上げられた煮物や、ゴマ豆腐、あまごの甘露煮など、山菜を衷心とした美味しいお料理をいただきました。

午後は「山辺の道」を巡りつつ、三輪明神「大神(おおみわ)神社」を目指すことにしました。

ゴールデンウィーク中ですが、人影もまばらな山辺の道。「金屋の石仏」や「平等寺」に立ち寄りつつ、小一時間歩いて到着。ちょっとだけ想いを残したのは往復2時間のご神体詣での体力と気力がすでになくあきらめ、神水を戴いて、展望台からすばらしい景色をいただいて下山とあいなりました。次の機会には登ります!

 

奈良市内に入り、ホテルにチェックインして、次は「興福寺」に向かいます。すでに脚はパンパン!

夕食までの時間、興福寺にお詣りしました。北円堂では運慶の無著・世親立像と四天王の迫力に打たれます。工事中で仮講堂に移設中の国宝を。阿修羅像、金剛力士像。。。すばらしいです。

南円堂の不空羂索観音菩薩坐像を最後にホテルに戻り、予約をしておいた一つ星の和食「白(つくも)」でのお食事に向かいます。

 

嵐山吉兆ご出身の親方が営まれる、一つ星をお持ちのお店です。
向附で、一皿のお料理にどれだけの手間をかけているかが量られました。春のお野菜一種類ずつに調理法、味を変え逸品に仕上げる。9品になる、コース仕立て。
流れるように続く、手間を惜しまない精緻を極めたお料理たち。次はどんなしつらえで❔楽しい臆測と感動を呼び、食べ進めるほどにもっともっと、と食べたくなります。日本酒は奈良のものに統一していただきました。
調理中はびしっとした空気感でバリアーを感じたご主人は緊張がほどけるとにこやかで奥様と共にとても気さくで素敵な方でした。

 

 

旅はまだ続きます。