時代劇好きだから、期待MAXでワクワクしながら観ました。


上映終了後。

「...顔色悪いけど、大丈夫??」

あまりにエグいシーンの連続に
立ち上がれないくらいショックだった。。。

ここまで激しい時代劇を見たのってはじめてかも。


前のめりで、かぶりつきでしたので、脱力感がその日ずっと続いた。


馬で駆けるシーンひとつをとってもパカパカ、、、という優雅とはほど遠い。
かなりまじめに練習しないとあそこまで疾走できないはず。
ものすごい練習したんだろうね。

命を賭して使命を実行する、男の生き様にほれぼれしました。
でも、一番ぐっときたのが市川正規の眼光なんだけどね。敵役なのに。

しかし、稲垣吾郎、、、いいのか。SMAPなのに。


帰り道、「最初に死ぬのが宮崎あおいのだんなだよ。」
と、どうでもいい知識を披露していたら
「えー、どこで出た人?十三人いても、半分は泥まみれ血まみれで誰だかわからなかった。松方弘樹の殺陣は際立っていてさすがだったけど」ということだった。

たしかに。


13対130(一人10人倒せばクリア?)という計算なんですが、倒しても倒しても
次から次へと、次の隊があらわれる。そしてまた斬り倒す。


みんな(六角さんだってねえ)2枚目目指してこの世界にはいったであろうはずなのに
そこまで汚れて死んじゃっていいのか?
「太陽にほえろ」みたいな死ぬ時の美学はないの?
というくらい、全員捨て身でしたよ。


でも、泥だらけの中に残された死体の中でも、
「侍の本懐」を感じながら死んだ者と
暴君でも自分の上司なのだから守って死ぬ者とで、
人は分けられてしまうのでしょうか。


どんなに命を賭けて戦っても、死んでしまえば皆おなじ。

累々と横たわる死屍の中を去っていく最後のシーンで、
戦うことのむなしさがひしひしと伝わってくる。


とんでもなく派手なエンタテインメントなんだけれど
人の世に生きること、自分の使命ってなんだろね、とも考えてしまった。
日本人だったら見なくちゃー。
「オー、サムラーイ、ハラキーリ、ゲイーシャ」てんこ盛りです。