アメリカの大学でこんな実験が行われました。

学生を100名ずつ、2つのチームに分けます。
Aチームには、悲惨なニュース映像を1時間見せます。
Bチームには、楽しい映像を同じく1時間見せます。

映像を見終わった学生に、記憶力・判断力・創造力の
テストを実施します。

どのテスト結果も、Aチームの成績がBチームを上回りました。

これは、人間の能力が「悲しい気分になったとき」の方が
「楽しいとき」よりも発揮されるという事を示しています。

元来、人間の「記憶力・判断力・創造力」
は何の為にあるかというと「自分の命を守るため」
にあると言われています。

悲しい映像を見て、ストレス値があがり脳が「ピンチだ」と
考えたとき、人間の能力が最大限に発揮される
仕組みになっているのでしょう。

・・・・・

女子サッカーワールド杯で日本が優勝した2011年、
佐々木監督は、決勝戦の直前にその年発生した東日本大震災の
津波の映像を選手たちに見せたといいます。

「日本にはこんなに大変な思いをしている人たちがいる。
この人達の為にも、今日は勝って金メダルを持って帰ろう。」

選手たちには特別な力が湧き、二度先制され絶体絶命の状況に
置かれてから追いついての逆転劇で、
それまで勝ったことのない強豪・米国を
倒して「奇跡の優勝」と言われました。

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1995年の阪神大震災の年には、神戸に本拠を置く
オリックス・ブルーウェーブが「頑張ろう神戸!」の合言葉のもと
初優勝を果たしました。

自らも被災者になった選手たちは、「震災で特別な力を貰った・・・」
と口々に話していました。

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今年、九州地区に大きな被害をもたらした熊本地震。
大分県出身の内川・今宮、熊本出身の牧原など実家に被害を
受けた選手もたくさんいるソフトバンクホークスが
頑張っています。

「悲しいことがあったとき」人間がどのような力を発揮するか
見せてくれているような気がします。。。。。


井崎


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今から丁度20年前の1996年5月9日、

日生球場で行われた近鉄・ダイエー戦の試合後、事件は起きました。


その年ダントツの最下位を走っていたホークスは、この日も

秋山のホームランで先制したものの逆転され、そのまま敗れました。


チームは4連敗、これまでに9勝22敗の借金13、勝率3割を割る惨状に、

怒ったファンがバスを取り囲み、生卵約50個ほどを

バスのフロントガラス等に投げつけたのです。


・・・・・


予兆は試合中からありました。

秋山・工藤・小久保などスター選手を集めながら勝てない現状に


「頼むから辞めてくれ、サダハル」

「その采配が王まちがい(大間違い)」

「病原性敗北菌OH-89」

「5年も待てるか、今すぐ辞めろ」


目を覆いたくなるような横断幕がスタンドに掲げられていました。


卵を投げつけるファンの暴挙に、選手の中には

「バスの外に出て、ファンを止めるよう言いましょうか?」と

いう者もいましたが、


王監督は「俺たちが負けるからこうなる。むしろ、この光景を

目に焼き付けておけ・・・」と選手たちに話したといいます。


「今のホークスの強さの原点は、あの一件。

 あの日からすべてが始まった・・・」


監督以下選手たちが「こんな思いまでしないといけないのか・・・」

と考える辛い経験があればこそ、今の強いホークスがあるのでしょう。


・・・・・


野球評論家の小早川氏が、各球団を見て回って

思うことがあるそうです。


「2年連続日本一のホークスが、やはり一番真剣に、

一番たくさん練習している。この差はどこから来るのだろう・・・」


我々ホークスファンが毎年のキャンプなどを見ていても、

ふざけ合いながら、のんびりやっていた20年前と比べて

質量ともに充実し、緊張感の伝わってくる練習風景になりました。


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昨日時点でホークスの成績は、20年前の丁度「勝ち負け逆転」の

22勝9敗の貯金13、勝率7割・・・


早くも独走態勢を固めつつあります。


「怒りが我々の人生を変えてくれる」ということも

あるのかもしれません。。。。。



井崎











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東日本大震災の発生直後、ヒラリー・クリントン国務長官が

民主党政権時代の松本外務大臣に電話を入れてきました。


「最大のパートナー国として、物心両面で全力支援をしたい。」

との申し出を行う電話でした。


ところが、松本外相は「今、会議中だと言って断れ!」と

担当秘書に伝え電話に出ません。


この国際的非礼にクリントン氏は、

「もう支援しなくていい!」と怒りを表したと言われますが

その彼女を説得し、「トモダチ作戦」と言われる史上最大の

支援を実施してくれたのがオバマ大統領でした。


今回の熊本地震に際しても、いち早く米軍を動かし

日本では批判の対象となったオスプレイなども駆使して

弱点であった災害輸送の面で大きな貢献をしてくれました。


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米国大統領がいつも、日本の味方をしてくれるかというと

歴史的には、決してそんなことはありません。


例えばフランクリン・ルーズベルト大統領は

有名な「嫌日家」でした。


19世紀後半から20世紀にかけて「優生学」がブームになり

「人間の知性・身体的特徴を劣化させる犯罪者・身障者

黄色人種・黒人との結婚を禁ずる」という州も多数ありました。


そんな中、彼が「排日移民法」を連邦議会で可決させ

太平洋戦争の最大の原因となった「対日石油輸出全面禁止」

を決断したのも彼でした。


経済的に米国に頼らざるを得ない当時の日本にとっては

非常に厳しい措置でしたが、背景には第一次大戦以降

シベリア出兵や中国大陸進出で一等国になった我が国を

敵視・蔑視する「黄禍論」がこのような事態を招いたのです。


・・・・・


戦後、平和な時代が続きアメリカ人達の日本への印象も

大きく変わってきたと思いますが、それでも

まだまだ昔の感情が残っていることも否めません。


一昨年、オバマ大統領来日のおり、天皇陛下謁見の際

彼のお辞儀が「深すぎる」と、米国内で批判されたといいます。


「戦勝国としての威厳を保つべきだ」というのです。


広島・長崎への原爆投下は、大半の米国民の世論は

「戦争を終わらせるために仕方なかった行為で

謝罪すべきではない。」との調査結果です。


これが、今まで歴代米大統領が広島を訪問できなかった

事情ですが、敢えてその歴史的決断をされた現大統領には

やはり感謝すべきでしょう・・・


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「自分の国は自分で守るべき」と、在日米軍の引き上げ

もしくは、巨額の負担金を主張する大統領候補が

共和党の指名を受けようとしています。


「親日家が大統領だった時代が懐かしい・・・」


そんな未来が来ないとよいのですが。。。。。



井崎








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