おはこんばんちわンヌ!
朝のカフェオレは至福のひととき、サリですンヌ♪
今日は戦士トラの大冒険をお送りする日ンヌ (°∀°)b
前回のお話は、こちら ンヌ。
グレン城下の宿屋。
ここの一室で、ウェディで盗賊のコウテンが病気にうなされている。
コウテンの病気を治すため、オレとエルフの少女サリーヌは、危険を冒してベコン渓谷にある妖剣士の塚からパデキアの根っこを採ってきた。
バンッ!!
コウテンが寝ている部屋の扉を勢いよく開けるサリーヌ。
サリーヌ 「コウテン! パデキアの根っこ採ってきたンヌ!!」
ベッドで寝ているコウテンの口をこじ開け、パデキアの根っこをそのまま突っ込む。
おいおい・・・煎じたりして飲ますんじゃないのか・・・?
コウテン 「ふが・・・! んぐぅ!?」
サリーヌ 「もっと奥まで入れるンヌ」 グイグイっ
とりあえずオレは、部屋の隅にある椅子に腰をおろした。
コウテン 「い・痛ひ!! 痛いひぃぃーーっ!!!」
コウテンの悲鳴を聞いて、宿の主人が飛び込んできた。
コウテンの口に突っ込まれたパデキアの根っこを見て驚いた主人は、慌ててそれを取り除いた。
主人 「そのまま突っ込むなんて・・・無茶ですよ!」
サリーヌ 「ぷぅー 」
やれやれ・・・自分流の治療をジャマされたサリーヌは口をとがらせてつまらなさそうにしているが、これでコウテンも病から解放されることだろう。
その夜―――。
ベッドではサリーヌが静かな寝息を立てている。
月明かりが照らすバルコニーで、オレは久しぶりのスライム酒をチビチビと楽しんでいた。
コウテン 「おかげで元気になれましたよ。 ありがとう」
熱も下がって動けるようになったコウテンは今、オレの横で同じようにドラキー酒のグラスを傾けていた。
トラ 「よかったな。 だが、頑張ったのはサリーヌだ」
コウテン 「よく妖剣士の塚から根っこを採ってこれましたね。 オーレンという恐ろしいバケモノがいるとききましたが」
トラ 「ああ・・・闘ったよ・・・」
コウテン 「え!? よく勝てましたね!?」
トラ 「いや・・・勝てなかった・・・」
コウテン 「あ・・・え?」
トラ 「サリーヌの機転で・・・根っこは採ってこれた・・・」
オレの中で沸々と悔しさが湧き上がる。
戦士としての鍛錬は十分にやってきたつもりだった。
しかし、オーレンには歯が立たなかった・・・。
もっと自分を磨き、強い武器を調達しないと・・・・。
大獄剣を構えると、かなり激しく刃が損傷している・・・それほど、オーレンの攻撃は凄まじかったということだ。
トラ 「くそ・・・・っ!」
コウテン 「・・・・倒したいですか?」
トラ 「え?」
コウテン 「オーレンというバケモノ・・・倒したいんじゃないですか?」
トラ 「ふむ・・・倒したい」
大獄剣を下すと、コウテンの視線がそこに向けられる。
コウテン 「その剣は限界が近いようですね」
トラ 「だな。 新しいのを調達しないと・・・」
コウテン 「伝説の鍛冶屋・・・という人物がいるのを知っていますか?」
トラ 「え?」
サリーヌ 「ふえ・・・っくしょんンヌ!!」
コウテン 「おっと、冷えてきましたね。 そろそろ中に入りましょう」
伝説の鍛冶屋・・・!
なんだかすごい武器を作ってくれそうだ・・・!
次回へトンテンカンテン! とつづく!