本日3本目の記事です。
よろしければこちらもお願いします。→Flowers will bloom、シンドラーのリスト
さて。8月は「お勉強の月」と決めたからには早速始めないといけませんね!
今日は基本中の基本、フィギュアスケートの採点方法についておさらいしたいと思います
(すみません。モバイルからの方は読みにくいかもしれません。)
2004-05シーズンから現在に至るまで、ISU規定のもと「International Judging System (IJS)」が採用されている。
男女シングル、ペアはショート・プログラムとフリー・スケーティング、アイスダンスはショート・ダンスとフリー・ダンスを行い、それぞれのプログラムに付けられた点数の総合点によって最終順位が決定する。
※総合得点が同点だった場合は、フリー・スケーティングまたはフリー・ダンスの得点が高い選手が上位に、それぞれの種目で同点だった場合は構成点の高いほうが上位になり、構成点も同点の場合には同一順位とされる。
採点は技術点/TES(Technical Elements Score)と構成点/PCS(Program Component Score)、そして減点/Ded(Diduction)の足し引きによって行われる。
★技術点について
技術点とはプログラム中に行われる各要素(エレメンツ)のひとつひとつに与えられる点数の合計点のこと。
各要素の得点は、基礎点とGOEによって算出される。
☆基礎点(Base Value)
行った技の評価の基本となる得点。各要素の基礎点は「要素の入り方」「回転数」「レベル」によって算出される。
【要素の入り方】
各要素を開始する時の動作。ジャンプやリフト要素では踏み切り、スピン要素ではフライングかどうか。
【回転数】
ジャンプ要素の回転数は、空中での軌道を基準とし、踏み切り動作から離氷後に再びブレードが氷に触れる間に何回回転したかによって決まる。
→回転不足(アンダー・ローテーション)
回転が軽度に不十分である(1/4以上1/2未満の不足)。基礎点の70%が与えられる。
→回転不足(ダウン・グレード)
回転が重度に不十分である(1/2以上)。選手が挑戦したものより1回転少ない同じ種類のジャンプの基礎点が与えられる。
【レベル】
ジャンプ要素以外のすべての要素にはレベル判定が行われる。各要素にISUの規定する工夫がいくつ含まれるかによって、最大レベル4までの点数が与えられる。
☆GOE(Grade of Execusion)
各要素について-3から+3の7段階で評価する出来栄え点。
【GOE判定の流れ】
・9人の審判がGOEを6段階で判定する。
・9人の審判から事前に抽選で2人が外れ、計7人になる。
・7人の審判の中から各要素の最大値と最小値を除外し、計5人になる。
・5人の審判の平均点を出し、最終的なGOE得点とする。
★構成点について
構成点とはプログラムを通して評価される5つの項目の合計点のこと。ファイブ・コンポーネンツとも呼ばれる。以下の項目をそれぞれ10点満点、0.25点刻みで評価し、その評価数値に項目ごとに加重をかけて算出された得点の合計点。
【男女シングル、ペアのファイブ・コンポーネンツ】
・スケート技術(Skating Skills: SS)
・要素のつなぎ(Transitions/ Linking Footwork: TR)
・動作/身のこなし(Performance/ Execution: PE)
・振り付け/構成(Choreography/ Composition: CH)
・曲の解釈(Interpretation: IN)
【アイスダンスのファイブ・コンポーネンツ】
・スケート技術(Skating Skills: SS)
・要素のつなぎ(Transitions/ Linking Footwork: TR)
・動作/身のこなし(Performance/ Execution: PE)
・振り付け(Choreography: CH)
・曲の解釈/タイミング(Interpretation/Timing: IT)
【構成点の判定基準】
・10→突出している(Out-Standing):>95%
・9→優れている(Superior):90%
・8→とても良い(Very Good):80%
・7→良い(Good):70%
・6→平均を上回る(Above average):60%
・5→平均的である(Average):50%
・4→見込みがある(Fair):40%
・3→劣っている(Weak):30%
・2→悪い(Poor):20%
・1→とても悪い(Very Poor):10%
【構成点判定の流れ】
・9人の審判が0.25点刻みの10点満点で構成点を判定する。
・9人の審判から事前に抽選で2人が外れ、計7人になる。
・7人の審判の中から各項目の最大値と最小値を除外し、計5人になる。
・5人の審判の平均点を出し、各項目の構成点となる。
・各項目に係数をかけ、最終的な構成点となる。
【各種目における構成点の加重】
各項目毎の加重は、総合得点を算出する時に技術点と構成点がだいたい同じくらいになるようにかけられる。
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さて。8月は「お勉強の月」と決めたからには早速始めないといけませんね!
今日は基本中の基本、フィギュアスケートの採点方法についておさらいしたいと思います
(すみません。モバイルからの方は読みにくいかもしれません。)
2004-05シーズンから現在に至るまで、ISU規定のもと「International Judging System (IJS)」が採用されている。
男女シングル、ペアはショート・プログラムとフリー・スケーティング、アイスダンスはショート・ダンスとフリー・ダンスを行い、それぞれのプログラムに付けられた点数の総合点によって最終順位が決定する。
※総合得点が同点だった場合は、フリー・スケーティングまたはフリー・ダンスの得点が高い選手が上位に、それぞれの種目で同点だった場合は構成点の高いほうが上位になり、構成点も同点の場合には同一順位とされる。
採点は技術点/TES(Technical Elements Score)と構成点/PCS(Program Component Score)、そして減点/Ded(Diduction)の足し引きによって行われる。
★技術点について
技術点とはプログラム中に行われる各要素(エレメンツ)のひとつひとつに与えられる点数の合計点のこと。
各要素の得点は、基礎点とGOEによって算出される。
☆基礎点(Base Value)
行った技の評価の基本となる得点。各要素の基礎点は「要素の入り方」「回転数」「レベル」によって算出される。
【要素の入り方】
各要素を開始する時の動作。ジャンプやリフト要素では踏み切り、スピン要素ではフライングかどうか。
【回転数】
ジャンプ要素の回転数は、空中での軌道を基準とし、踏み切り動作から離氷後に再びブレードが氷に触れる間に何回回転したかによって決まる。
→回転不足(アンダー・ローテーション)
回転が軽度に不十分である(1/4以上1/2未満の不足)。基礎点の70%が与えられる。
→回転不足(ダウン・グレード)
回転が重度に不十分である(1/2以上)。選手が挑戦したものより1回転少ない同じ種類のジャンプの基礎点が与えられる。
【レベル】
ジャンプ要素以外のすべての要素にはレベル判定が行われる。各要素にISUの規定する工夫がいくつ含まれるかによって、最大レベル4までの点数が与えられる。
☆GOE(Grade of Execusion)
各要素について-3から+3の7段階で評価する出来栄え点。
【GOE判定の流れ】
・9人の審判がGOEを6段階で判定する。
・9人の審判から事前に抽選で2人が外れ、計7人になる。
・7人の審判の中から各要素の最大値と最小値を除外し、計5人になる。
・5人の審判の平均点を出し、最終的なGOE得点とする。
★構成点について
構成点とはプログラムを通して評価される5つの項目の合計点のこと。ファイブ・コンポーネンツとも呼ばれる。以下の項目をそれぞれ10点満点、0.25点刻みで評価し、その評価数値に項目ごとに加重をかけて算出された得点の合計点。
【男女シングル、ペアのファイブ・コンポーネンツ】
・スケート技術(Skating Skills: SS)
・要素のつなぎ(Transitions/ Linking Footwork: TR)
・動作/身のこなし(Performance/ Execution: PE)
・振り付け/構成(Choreography/ Composition: CH)
・曲の解釈(Interpretation: IN)
【アイスダンスのファイブ・コンポーネンツ】
・スケート技術(Skating Skills: SS)
・要素のつなぎ(Transitions/ Linking Footwork: TR)
・動作/身のこなし(Performance/ Execution: PE)
・振り付け(Choreography: CH)
・曲の解釈/タイミング(Interpretation/Timing: IT)
【構成点の判定基準】
・10→突出している(Out-Standing):>95%
・9→優れている(Superior):90%
・8→とても良い(Very Good):80%
・7→良い(Good):70%
・6→平均を上回る(Above average):60%
・5→平均的である(Average):50%
・4→見込みがある(Fair):40%
・3→劣っている(Weak):30%
・2→悪い(Poor):20%
・1→とても悪い(Very Poor):10%
【構成点判定の流れ】
・9人の審判が0.25点刻みの10点満点で構成点を判定する。
・9人の審判から事前に抽選で2人が外れ、計7人になる。
・7人の審判の中から各項目の最大値と最小値を除外し、計5人になる。
・5人の審判の平均点を出し、各項目の構成点となる。
・各項目に係数をかけ、最終的な構成点となる。
【各種目における構成点の加重】
各項目毎の加重は、総合得点を算出する時に技術点と構成点がだいたい同じくらいになるようにかけられる。
Wikipediaより引用しています。種目 SS TR PE CH IN CC IT 男子SP 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 NON NON 男子FS 2.00 2.00 2.00 2.00 2.00 NON NON ペア/女子SP 0.80 0.80 0.80 0.80 0.80 NON NON ペア/女子FS 1.60 1.60 1.60 1.60 1.60 NON NON アイスダンスSD 0.80 0.80 0.80 NON NON 0.80 0.80 アイスダンスFD 1.20 1.20 1.20 NON NON 1.20 1.20
減点について
違反行為は審判によって判断され、減点が適用される。
【よくある違反の例】
・転倒:1回につき-1.0点
・時間超過または不足:5秒につき-1.0点
・バックフリップなどの禁止されている要素:1つにつき-2.0点
・小道具使用などの衣装の違反:-1.0点
・ペア要素での落下:1回につき-1.0点
・10秒以上の中断:10秒につき-1.0点(やむをえない場合は除く) など
参考資料:「フィギュアスケートの採点法」「フィギュアスケート研究所」
ふー今日はここまでにしておきます。
これで私も少しはプロトコルが読めるようになるかしら…
GPF2013男子FSのプロトコルをみつけたので、リンクしておきます。PDFです。
ISU Grand Prix Final 2013-14 MEN FREE SKATING JUDGES DETAILS PER SKATER
なんて奥が深いフィギュアスケートの世界。まだまだ足を踏み入れたばかり…!
がんばるぞー
Salami