ということで、昨日お知らせした、

Halloween企画@続桃のメンバーの

ハロウィンナイトの妄想SSを~。

 

ゆきちゃんと、こそっと裏で盛り上がっていた

桃メンバーの仮装ネタで、

イラスト&妄想話から始まったミニ漫画もw

 

まとめて送りつけてもらったので、

SSをつけて、アップさせていただきます♪

 

ということで、

舞台は、続桃@文化祭後の後夜祭にて。

うっかりと……センセイを忘れちゃった@ゆきちゃん、

ですがw それ以外のメンバーの

仮装を楽しんでいただければ……。

 

*************

 

「……はろうぃん?」

アキが俺の言葉に首を傾げる。

「……うん、そう書いてある……」

俺の言葉にアキは、

俺の持っている文化祭のパンフレットを覗き込んだ。

 

「ほんまや。なんでハロウィンの仮装?」

それは10月下旬の事。

 

10月の末に開かれる文化祭の後の後夜祭にて、

仮装パーティが開かれる、と書かれている。

 

「去年まで……そないなことあらへんかったよな」

「うん……今年からって事らしいよ?

なんか、朔弥がPTAが何とかって言ってたけど。

まあ、とりあえずハロウィンなら、

ホラーっぽい仮装がいいのかな……」

 

「……ふぅん。まあ何かせなあかんのやったら

まあ、適当に考えておくわ……」

 

ぼそっと言ったアキのセリフ。

意外と、乗り気なんだろうか、

と不思議に思っていると、

逆にアキに尋ねられた。

 

「慶は……どうするん?」

「そだな、ちょっと後でクローゼット漁ってみる」

そんなわけで俺達は当日まで

お互い内緒でハロウィンの仮装を用意することになった。

 

**************

 

「アキ、用意できた?」

文化祭の片づけを終えた教室内で、

俺達はそれぞれの衣装に着替えた。

 

「でもって……アキは何にしたの?」

「ん? まあ簡単に出来るのって言ったらこれやろ?」

 

 

(かっ……可愛い……)

なんだろう、この破壊力。

シーツを纏っているだけなのにっ。

 

いや、シーツってのが、妙な妄想を抱かせるからか?
ちょっと……なんでここ学校なんだよ。

しかも教室。ぎゅっとかも、ちゅーとかも……出来ないじゃん。

 

妙にドキドキする俺の前にやってきたのは朔弥で。

 

 

「あっ!」

(俺が先にしようと思ったのにっ)

 

次の瞬間、アキのグーのパンチが朔弥に飛ぶ。

 

「ぐっ……なんでグーパンなんだよっ

てか、なんで中、制服なんだよっ」

 

「……逆に制服以外、何を着ていると思ったんや?」

淡々と突っ込むアキに朔弥は俺の顔を見つめ

何やら同意を得ようと目線を送る。

 

「……朔弥さあ、制服以外の何を着ているって思ったんだよ」

とりあえず、俺は制服以外の妄想をしたけども。

お前がその妄想をするのは絶対に許せない。

 

「てか、お前の仮装、それなんだ?」

「さあ……家に有るもので適当に。

まあ、俺って何を着ても似合うだろ?」

 

 

とりあえず、俺とアキは顔を見合わせ、

朔弥を無視して教室を出ていく……。

 

「って……ちょ。待てよっ

慶、けいってばあああああ」

 

**************

 

後夜祭『ハロウィンパーティ』会場@体育館にて。

 

「ハロウィンナイトにようこそ!

まずは、今回のパーティの開始の宣言を、

 

PTA会長の一之瀬様より、よろしくお願いします」

舞台に立つ後夜祭実行委員長がマイクを持って叫ぶ。

その手に呼び出されたのは……。

 

「……慶の父親ってPTA会長やったん?」

「……うん、俺も忘れてた」

大概、日本にいないオヤジの代わりに、

副会長やってくれている誰かが

こういう時に、舞台に立つことが多い。

おかげで、俺ですらオヤジがPTA会長を

やってたなんてすっかり忘れてた。

 

だけど、オヤジが舞台に上がった瞬間、

ザワっと空気が変わる。

 

『慶の父親だろ、あれ』

『やっぱり、あの噂、本当だったんだな……』

 

 

『ああ、慶の父親があっちの方の世界のドンって奴な……』

『てか、マジもんってすごい迫力だぜ……』

『あの執事の恰好している奴とか、若頭とかなのかな……』

 

その会話を密かに聞いて俺は頭を抱える。

いや、わかる。わかるけども。

一応オヤジはヤクザじゃねーーーーーーーーっ(多分)

 

「……ってか、慶の父親って、

やっぱりそっちのお人やったん?」

シーツを被ってお化けの仮装をしているアキまでが、

結構真面目に尋ねてきて、俺はその場で崩れ落ちる。

 

***********

 

「あの、なんで私までこんな服を着て……」

「おお、流石に本職。よく執事服が似合うな。

 

いやな、この間、洋装で出たら、

イタリアンマフィアだのなんだのと言われたからな。

今度は和装で出ようかと思ったんだが……。

まあ、俺が真っ当な恰好の分、

ハロウィンってことで、

執事の恰好をしたお前は、俺の演出の一部だ」

 

「イタリアンマフィア……。

衣装が変わっても国が変わるだけで

また、そっちの人間だと思われ……。

 

いえ。

……単に私が嫌がるから、こういうイベントをネタに

執事服を着せようと……そういう魂胆ですよね?」

「松島、たまにはその恰好で

家の方で仕事をしてくれてもいいんだが」

 

「……お断りします。

私にとっては十分この格好は仮装ですからっ」

 

*************

 

ちなみに、来賓として招かれているのは、

PTA会長だけではない。

 

「……お。あれ、土方ここにいたのか」

「さっきからここにいたぞ、なんでだよ」

「いや、さっき玄関から入ってきたのが、

土方とそっくりでさ。ほら、あの狼男……」

 

「あ……」

「あっ」

 

 

「ふふ。さすが兄弟だな。

俺と同じコスプレを選ぶとはね~」

「……ヨシユキ、なんでそんな恰好してくるんだよ。

そもそも、なんでお前がここにいる? さっさと帰れ」

「俺一応OBだしさ、後お前のPTAのクラス代表なんだけど……」

ひらひらとヨシユキさんが、土方に見せつけるのは、

PTAの為に発送された、『後夜祭招待状』

 

「ってか、土方のアニキって、

土方そっくりなんだな。いや、玄関で見かけた時、てっきり土方かと」

狼男な土方と、狼男なヨシユキさんをみて、

笑いながら通り過ぎる同級生を、

土方は睨みつけながら、機嫌悪そうに体育館を出ていく。

 

 

──オマケ──

 

「彩、ハロウィンナイト、楽しく過ごしている?

俺は伊織を連れて、画廊仲間のハロウィンイベントに来てるよ。

伊織にも仮装させてやったけど……。

なんでそんな恰好をさせられているか

よくわかっておらへんらしいわ。

まあ、そういうところが伊織らしいんやけどね」

 

浮かれた大人からのメールに気づいて

俺は添付されていた画像を開く。

 

 

……何にせよ、魑魅魍魎が集まる夜だ。

何があってもおかしくはない。

 

俺は寮の窓から、鈍く光る赤い月を見上げ、

小さく吐息をつく。

 

「アキ、トリックオアトリート!」

 

その声に、小さく笑みを浮かべて振り返る。

「お菓子なんてもってへんよ」

俺の言葉に慶は悪戯っぽい笑みを浮かべる。

 

 

「お菓子を持ってないなら、悪戯するよ。

……ねえ、アキ。覚悟はいい?」

 

いたずらめかした慶の声にドキンとしてしまう。

 

今夜はハロウィンナイトだから、

夢魔のように、慶の隣に忍び込んで、

ゾクゾクするような甘い一夜を過すのもええかもしれへん。

なんて思わず思ってしまったのは、

 

きっと人の心を惑わせるハロウィンの赤い月のせい。

 

まあ、当然慶には言わへんけれど。

 

『HAPPY Halloween! 慶』

 

 

──終わり──

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