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ジオターゲティング
2009年10月27日(火)

こころの健康づくり

テーマ:その他

 こころの健康づくり、ということでひとつ重要なのは、趣味を持つということだと思う。精神科の外来を受診される方々は趣味がないことが多い。「趣味は読書です」といっても最近は本を読んでいない、とか「音楽鑑賞です」といっても「どういう音楽を聴いていますか」と尋ねると答えられなかったりする。「趣味はパチンコ」「(テレビで)スポーツ観戦」という人もいるが、それは趣味というよりは単なる娯楽である(これがパチンコの歴史を研究したり、プロ野球やサッカーや相撲もただ見るだけでなくスコアを分析したり選手のデータを収集するのであれば趣味といってよい)。「ゴルフ」という人も、自分の楽しみではなく、接待ゴルフだったりする。新たに趣味を探すのは大変だと思われるかもしれないが、市町村では安い費用でできる趣味の講座をいろいろ開いている。街の楽器屋さんでは50代・60代から新たに楽器をやってみようという人のための教室もある。そこまでしなくても、碁や将棋をやったことのある人は多いはずで、もう一度テレビの講座を見て改めて始めるのもいいだろう。手軽にできるウオーキングも健康増進を兼ねた立派な趣味であるが、ただ歩くだけではもったいない。街中に住んでいる人であれば、いろいろコースを変えて今まで歩いたことのない通りを歩くようにすると、意外な光景に出会ったり面白そうな店を発見したりするだろう。地図を見れば自分が歩いたことのない通りはいくらでもある。郊外に住んでいる人であればデジカメをポケットに入れて歩き、道端で目に留まった草花や鳥や虫を記録しておき、図鑑で調べてみると楽しみが広がる。





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2009年10月27日(火)

ボーダーライン

テーマ:その他

 精神科領域で治療が困難なものとして、境界性人格障害(BPD)、通称ボーダーあるいはボーダーラインというものがある(ここでは以下ボーダーと略す)。最近は人格障害という表現は好ましくないとしてパ-ソナリティ障害と呼ぶようになったが、実態は同じことである。強い「見捨てられ不安」があり、相手を理想化したり・こきおろしたりして対人関係が不安定である。ゆきずりの人と性的関係を結ぶこともある。自殺をほのめかしたり、実際にリストカットや大量服薬をしたりする。激しい怒りをコントロールできない。こういう状態であるから治療関係もまた不安定となる。


 神経症が大人の人格だとすると、よく話に出るヒステリーは子供の人格で、ボーダーは赤ちゃんの人格だという説明をすると理解が得られやすい。もちろん知能や体は大人であるのだが、精神的な葛藤を処理する様式や能力が乳児レベルということなのである。従って、薬で治せるものではない。本人がつらいところをガマンして乗り越えていくことで少しずつ精神的に成長していくのを待つしかない。


 歴史上で有名なボーダーとしては、作家の太宰治が挙げられる。親や師匠(作家の井伏鱒二)に対して依存しながらもこきおろす、という両極端な認知をしていたようである。女性関係も不安定で、何度か自殺未遂の末、心中で亡くなっている。


 かつてリストカットはボーダーの「専売特許」であったが、今は中高生では日常茶飯事になってしまった。テレビドラマの影響か、小学生でもあるという。感情のコントロールができず、ボーダーのように激しく「キレる」子供も増えている。全体的に精神的な成長が遅れているように思えてならない。





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