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2009年10月18日(日)

過敏性腸症候群(IBS)  福岡

テーマ:過敏性腸症候群(IBS)


福岡市中央区の心療内科・精神科  「メンタルクリニック桜坂」       (福岡県内で唯一、 日曜も診療を行っている心療内科です)






過敏性腸症候群とは、大腸や小腸に原因となる異常が見つからないのに、便通異常と腹部症状が続く病気です。主な症状は腹痛、腹部不快感や下痢、便秘などの便通異常です。


1,症状出現の特徴と分類

特徴

  • 症状は、仕事が忙しいときに出る
  • 症状は、通勤や通学の途中(電車に乗っている時など)に出る
  • 休日はなんともない
  • おなかが痛いのは昼間だけ。寝ている間は痛くならない
  • 最近、職場の異動、転校、転職、引っ越し、結婚など、生活上の大きな変化があった
  • 試験や会議の前あるいは最中など緊張する場面で、症状が悪化する
  • 映画を観たり、長距離ドライブなどトイレのない場所に出かけたりするのが不安だ
  • 旅行や出張先で、きまっておなかの調子が悪くなる
  • 気分の落ち込み、不眠、頭痛、肩こりなどがある

分類

  1. 下痢型
    しょっちゅうおなかが痛くなり、下痢をする
    【例】
    ・緊張すると、おなかが痛くなって下痢をする
    ・電車に乗ると、おなかが痛くなって、何度も途中下車してトイレにかけ込む

  2. 便秘型
    便秘が続き、排便の前におなかが苦しくなることが多い。
    【例】
    ・何日も排便がなく、うさぎの糞のようなコロコロとした固い便しか出ない

  3. 混合型
    下痢と便秘を交互にくり返す人もいます。
    下痢や便秘などの症状が1か月以上続いていて、ほかに原因となる病気がない方は、過敏性腸症候群(IBS)の可能性が考えられます。

2,原因

  1. ストレス:身体的・精神的ストレスによって自律神経のバランスがくずれて起こる
  2. 腸管運動機能異常:腸の動きが過剰になってけいれんし、腹痛や便通異常が起こる
  3. 内臓知覚過敏:腸にわずかな刺激が加わっても、それを過敏に「痛み」と感じてしまうために腹痛や便通異常が起こる
  4. 炎症:急性腸炎のあと、完全に治りきっていないため、腸炎と似た症状(下痢と腹痛)が起こるとする説(最近、こう考える研究者が出てきました)

3,治療

食生活指導

 基本的には、3食きちんと食事をとり、ゆっくりと食べる習慣をつけることです。夜食などは厳禁です。また、食べるものも良いもの、悪いものがあるので指導していきます。

薬物療法

 第一段階として、過敏性腸症候群に効果のある便通を整える薬が使われます。「セレキノン」「ポリフル」「イリボー」などが代表的です。
 第2段階として、改善しなかった下痢や便秘に対しての対症療法的な薬物療法が開始されます。下痢であれば「ロペミン」、腹痛であれば平滑筋の収縮を抑制し、下痢や腹痛を和らげる抗コリン薬であるチキジウム、メペンゾラート などを使います。
第3段階として、精神的な部分に作用する抗不安薬や抗うつ薬などを適切に使っていきます。

4,治療のコツ

 心療内科や精神科では、下痢止めや腸のケイレンを止める薬など、対症療法的な薬だけでなく、必要ならば抗不安薬、抗うつ薬を処方して、精神的な苦痛を和らげる方法も一緒に考えます。
 腸と脳は、『脳腸相関』といって、密接な関係があります。というのも、腸には脳と同じ神経が多く分布し、それらは自律神経でつながっているからです。脳が感じた不安やプレッシャーなどのストレスは、自律神経を介して腸に伝わり、運動異常を引き起こします。また、下痢や便秘などの腸の不調も、自律神経を介して脳にストレスを与えます。つまり、脳腸相関によって、ストレスの悪循環が形成されるのです。過敏性腸症候群の場合は、特に腸が敏感になっていますから、ちょっとしたストレスにも反応します。また、少しの腹痛でも脳は敏感にキャッチし、不安も症状も増幅していきます。実際、何年も思い悩んでいた症状が、精神的な薬の服用で、治ってしまうケースも見られますので、怖がらずに受診してみてください。



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過敏性腸症候群は、腸に潰瘍(かいよう)やがんなどの病気がないのに、慢性的に腹部の痛みや、不快感を伴う下痢、便秘が続く病気です。


 発症には、ストレスが密接に関係すると考えられています。内臓の働きなどを調整する自律神経のバランスが乱れ、吐き気や動悸、頭痛、肩こりなどの症状を伴うことも少なくありません。


 まず、生活習慣を見直し、規則正しい食生活と排便習慣を心がけましょう。1日に最低20~30分、外を歩くなど、適度な運動をし、睡眠も十分とるようにして下さい。食事は、下痢をしている時は、腸の動きを促進する脂肪や、野菜、果物といった食物繊維、冷たい飲み物などの摂取は避けましょう。反対に便秘になったら、積極的に食物繊維や水分を取るようにします。


 ヨーグルトなどの乳製品は、いずれの場合もしっかり取るようにしましょう。乳製品に含まれている乳酸菌には整腸作用があり、下痢にも便秘にも効果が期待できます。


 症状が出た時は、腹式呼吸をして肩の力を抜き、気持ちを落ち着かせるようにして下さい。音楽や絵画の鑑賞も精神的なストレスを和らげるのに効果があります。


 仕事などを完璧(かんぺき)にこなそうとすると、ストレスの原因にもなり、症状が悪化しかねません。何事に対しても100点満点を目指さず、「75点を合格点」と考えるなど、ストレスをためない工夫をしてみて下さい。



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福岡市中央区の心療内科・精神科  「メンタルクリニック桜坂」       (福岡県内で唯一、 日曜も診療を行っている心療内科です)




 国内の20-79歳の男性のうち、下痢系の過敏性腸症候群(IBS)にかかっている人が1割近くいることが、島根大医学部第二内科の木下芳一教授の調べで分かった。木下教授が10月6日、アステラス製薬主催のプレスセミナーで発表したもので、木下教授は、IBSの病気としての認知度の低さや、患者が医師に相談できていない現状を指摘。自己治療で症状が改善しない潜在患者も多いとし、「IBSは適切な診断や治療が必要な疾患だ」と強調した。

 IBSは、大腸や小腸に原因となる異常が見られないが、腹痛などの腹部症状に下痢や便秘といった便通異常を伴う疾患。
 調査は今年1月、下痢型や下痢を主訴とする混合型の下痢系IBS患者の実態を把握するため、全国の20-79歳の男性2万人を対象にインターネット上で実施。患者かどうかを判定する基準には、ROMA3の成人機能性消化管障害質問票を用いた。

 調査結果によると、下痢系IBS患者は全体の8.9%。年齢別に見ると、20歳代が11.2%で最も多く、次いで40歳代10.4%、30歳代10.0%、50歳代7.8%、60歳以上5.3%の順だった。

 また、疾患を認識しているかどうかを尋ねたところ、63.5%が自分の症状を「病気ではないと思う」と答えた。
 医療機関の受診の有無については、74%が「受診なし」だったほか、他の疾患で医療機関を受診する機会があっても、54.7%が腹部症状を医師に相談したことがないと回答した。

 下痢の症状があったときの対処方法としては、「食べ物や飲み物に気を付ける」(53%)、「トイレを見つけたらすぐに行く」(37%)、「市販の薬をのむ」(36%)、「外出先等でトイレの場所を意識するようにする」(33%)などが多かった。
 さらに、「市販の薬をのむ」と答えた人に、服用しても症状の改善が見られないことがあるかどうかを尋ねたところ、「たまにある」が57%、「頻繁にある」が7%で、合わせて6割以上がよくならないことがあるとした。


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