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ジオターゲティング
2009年10月19日(月)

漢方薬  福岡

テーマ:漢方薬

CHTI038.gif  抑肝散は中国は明の時代、小児の夜泣きや精神不安に対して、母子同服処方として作られた経緯があります。その後応用範囲が拡大され、小児に限らず「怒り」を主体とする精神症状に用いられてきました。「怒り」は、漢方医学では、五臓の一つである「肝」の陽気の異常亢進ととらえ、抑肝散は文字通りこの肝陽気の異常亢進を抑制し「怒りを治める」というべきものです。



 こんな漢方薬が、今、認知症の攻撃性、境界性パーソナリティ障害の怒りに対して有効性が示されています。これは、「怒り」「攻撃性」に対して有効なのであって、原疾患を治すものではありません。しかし、この「怒り」「攻撃性」というものを西洋医学の向精神薬で押さえ込もうとすると眠気・認知機能の障害などの副作用が出てしまい、この症状をコントロールすることは結構難しいものです。そんなときに、抑肝散という漢方薬も選択肢の一つになれば治療も幅が拡がるかもしれません。




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2009年02月21日(土)

メタボリックシンドロームにこそ漢方が必要  福岡

テーマ:漢方薬


福岡市中央区の心療内科・精神科       メンタルクリニック桜坂(福岡県内で唯一、日曜も診療を行っている心療内科です)



今、私が注目しているのは「メタボリックシンドローム」です。
メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪の蓄積をベースとして、糖尿病や高血圧、高脂血症などを合併した状態で、動脈硬化性疾患が引き起こされやすい状態を言います。
このメタボリックシンドロームの治療は、内臓脂肪への対応が大切ですが、現在、西洋医学では運動と食事療法のみで、保険適応となる西洋薬は明確ではありません。そこで漢方薬が期待されるのです。
実は、メタボリックシンドロームの考え方は、漢方の「未病」の考えに近いと思います。氷山に例えると分かりやすいでしょう。
糖尿病や高血圧、高脂血症といった生活習慣病は、氷山の水面から出ているごくわずかの部分であり、水面下には内臓脂肪の蓄積という大きな氷の固まりがあります。だから、糖尿病や高血圧、高脂血症を治すだけでなく、根本的にこの大きな氷の固まりを溶かしてしまわなければ、何も解決しない、これがメタボリックシンドロームの考えであり、未病の考えなのです。幸い、防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)に内臓脂肪の減少効果があることは、いくつかの研究から確かめられています。
こうした漢方薬を使うことで水面下の氷を小さくし、糖尿病や高血圧にならないようにすることが、とても大事ですし、健康で元気で生きるために必要なことだと思っています。





2009年02月01日(日)

漢方薬  福岡

テーマ:漢方薬

漢方は不調和を調和させる
  女性は一般に、男性よりホルモンの影響を受けやすいといわれています。漢方にはホルモンのバランスを整えるものが数多くあることから、漢方は女性に合う治療法であると前回述べました。
  その漢方治療を行うのに重要なのが「証」です。今回は、証とはなにか、自分でできる証の見分け方、さらには漢方薬との上手なつき合い方などについて説明します。
  証とは、患者さんの自覚症状と客観的症状(他覚症状)のすべてをまとめて整理したもの、といえます。
 ですから、体のある特定の1ヵ所だけを診ても証は決められません。全身を診て、総合的にとらえます。
  ところで、漢方には、病態を把握するのに重要な「気(き)・血(けつ)・水(すい)」という因子があります。
  「気」は病気、元気といった言葉に使われていることからもわかるように、生命活動を維持する一種の体内エネルギーを指します。「血」は血液、「水」は水分です。
  漢方で証を判断するには、気・血・水が一つの指標になります。なかでも、大本は「気」です。
  漢方では、気を非常に重視します。形がなく、もちろん目に見えず、どこにあるのかわからないものですが、作用(働き)を持っているのが特徴です。
  一方、血と水は目に見える物質です。体を構成する物質を、漢方では血と水に分けたわけです。
  それらが充実しているか、あるいは不足しているかに二分し、患者さんがどちらに属しているかを判断します。
  例えば、気が強すぎると逆上し、ヒステリー状態になります。一方、気が少なすぎると、覇気がなく、ノイローゼぎみです。
  また、漢方では血が滞った状態を「お血(おけつ)」といい、多くの病気を招く原因とされています。
  気・血・水は、プラスに傾きすぎても、マイナスになりすぎても、病気を引き起こす元になります。
  みなさんは、虚証・実証という言葉を耳にしたことがありませんか。虚実はその人の気力体力の充実度をいい、気・血・水がすごく充実しているのが実(実証)、気・血・水が不足しているのが虚(虚証)です。
  虚実は、「八鋼」という漢方の指標の一部です。八鋼とは、陰陽、虚実、表裏、寒熱という、相反する4組の指標をいいます。
  虚実以外の六鋼を簡単に説明すると、陰陽は病気の進行度を指し(陰に傾くほど重篤)、表裏は病気が起こる場所(体表が表で内臓は裏)、寒熱は体の反応(熱が出るか出ないか)を見ます。
  以上の8つの指標について、患者さんの病気の状態がどの程度か、原因がどこにあるか、つまり患者さんの証を決めるのです。
  漢方治療は、この異常な状態にある証を中庸に戻すことが基本であり、原則なのです。つまり「不調和を調和させる」という概念です。
  漢方は、正確に証を診断し、それに合った薬を処方すれば、大きな判断ミスが起こることもなく、しかも治療効果が確実に得られます。
  たいせつなことは、現れた症状群の中で、なにがいちばん重要な症状であるかを見極めることです。これは非常に難しいことで、いい換えると、それを見極めることができる人が、漢方の名医というわけです。

虚証か実証かを見極めるポイント
  一般の人でも証を診断することは可能でしょうか。ここでは、八鋼の中でも見極めがたいせつな「虚実」の見分け方を、具体的にご紹介しましょう。
  実証か虚証かを見分けるポイントは、いくつかあります。
  まず第一に体格です。一般的に、見るからに頑健でたくましい人は実証で、一方、体格が貧弱で、骨格もほっそりしている人は虚証です。
  肋骨の形も目安になります。肋骨は、みずおちから左右へ、カーブしています。一般に、傾斜の角度が鋭いほど、つまり開き方が狭いほど虚証です。一方、角度が緩く、90度以上の開きがあれば実証です。
  また、いかつい肩は実証で、なで肩は虚証の傾向が、太く短い首は実証で、細く長い首は虚証の傾向があります。
  脈も判断の目安になります。脈が力強く感じられる人は実証で、弱々しい人は虚証です。
  声でも判断できます。一般に、効き取りにくいほど小さい声の人は虚証で、太くて大きな声の持ち主は実証です。
  症状からも判断はできます。一般に、カゼをひいても汗をかきにくい人は実証で、カゼをひいてすぐに汗をたくさんかく人は虚証です。胃腸が弱く、下痢をしやすい人は虚証、下痢をしにくい人は実証の傾向があります。

判断に迷うときは虚証の薬を使う
  一般の人が自分で証を判断することは、けっして最上の策ではありません。しかし、コツを習得しておけば、いざというときに役立ちます。それには、ふだんから漢方薬や薬草に関心を持つことがたいせつです。
  また親しい年輩の人がいれば、そういった人に日ごろから相談し、教えてもらうとよいでしょう。高齢の人ほど漢方的な治療の経験があるからです。
  実際に利用するにあたっては、漢方薬の適応や効果の欄をよく読むようにしてください。漢方薬には、例えば、「体力が中等度の人」などと適応が明記してありますが、これは虚実の中間ぐらいという意味です。実証か虚証かが判断できない場合は、まず、虚証の薬を使うのが基本です。そうすれば安全です。
  1週間以上、漢方薬の服用を続けても症状に変化が見られなかったり、悪化していったりした場合は、早めに医師の診断を受けるようにしなければなりません。
  服用期間については、症状が改善した後は、飲み続ける必要はありません。予防としての服用は、健康な人なら不要です。ただし、慢性的な病気を抱えている場合は、服用を続ける必要があります。







 

2009年02月01日(日)

漢方薬  福岡

テーマ:漢方薬

経験医学に基づくゆるぎがたい真理
  漢方は、中国で生まれました。その歴史は非常に古く、紀元前5000年くらいにさかのぼるといわれています。前漢の時代(紀元前202~紀元8年)に、『黄帝内経』という中国最古の医書がまとめられています。
  この本は、黄帝という伝説上の帝王が、『論語』と同様に問答形式で、漢方の基本的な考え方である陰陽五行について語っています。
 ほぼ同じ時代に、『神農本草経』(しんのうほんぞうきょう)という、漢方の材料(生薬)に関する初めての本がまとめられています。
  この本は、神農というやはり伝説上の帝王が、身のまわりにある草木、昆虫、動物、鉱物を、片っ端からなめて体験し、毒がなくて、効果のある365種類の生薬を選んだものです。
  また、365の生薬は、上品(じょうほん)・中品(ちゅうほん)・下品(げほん)の3つに分類されています。上品は副作用がなく、主に不老長寿に役立つ生薬です。中品は養生的な薬で、体質を強くする生薬、下品は便秘や発熱などの症状に対症療法(そのときどきの症状に応じた治療法)として効果がある生薬です。
  後漢(紀元25~220年)の時代、紀元200年ごろには、張仲景(ちょうちゅうけい)という人が、現在の漢方治療の原典ともいえる「傷寒論」(しょうかんろん)を著わしました。
  それらの書物が現在の漢方の基本となっていますが、漢方の最大の特徴は、経験医学であるということです。神農が自分の体験を基にしたように、漢方は長年の経験と実績を有する医学であるゆえ、そこにはゆるぎがたい真理があります。
  中国で誕生した漢方は中国あるいは朝鮮半島を経て、奈良・平安時代、仏教の伝来とともに日本へ伝わってきました。ちなみに、我が国では、古代出雲で医薬文化があったと伝えられています。
 中国伝来の漢方は、その後、先人の努力により、日本の風土・気候・日本人の体質に合わせて、独自に発達しました。そして、江戸時代に大きく発展して体系化され、明治以降は苦難の時代を経て、現在の日本の漢方へと継承されています。

五感を重視して診断・治療する
 現代医学は、病気の原因をつきつめることを重視し、発展してきた分析的な医学です。現在では遺伝子レベルの研究が進んでいます。
 一方、漢方は、患者の全身を診て、まず患者の苦痛を除くことが目的です。総合的な見方で健康や病気の状態をとらえ、それに対処するという方法で発達してきました。
 診断法も現代医学と漢方では異なります。漢方には、「望診」 「聞診」 「問診」 「切診」という4つの診断法があります。
 望診は顔色を見て、聞診は声を聞いて判断します。問診は質問をして、患者さんの訴えを聞きます。切診は脈を取る、おなかなどを触るといった方法です。つまり漢方では、五感に頼って診断するわけです。
  いずれも、体の外からの診断法ですが、こういった診断方法が発達した背景には、漢方の基礎が作られた当時、画像診断も血液検査も生化学検査も存在しなかったという事情があります。
 この五感に頼る漢方の診断法には独自の利点があります。ただし今日では、現代医学の診断法も参考にすべきで、それをしないことにとらわれるべきではないと思います。
 ところで、現代医学では、ややもすれが検査データを重視して、患者さんの体を診ないと、よくいわれます。かたや漢方は、舌を診たり、おなかを触ったりしますが、それは患者さんの「証」を決め、それにしたがって、処方(生薬と生薬の組み合わせ)を決めるためです。
  このことを「隋証治療」また「方証相対」といいます。証とは、外に出た症状のすべて(症候群)を整理し、まとめたものと定義されています。この証を正しくとらえることが漢方治療では非常に重要です(証については次回、詳しく説明します)。
  治療効果についても、漢方には現代医学では得られない、漢方ならではの効果があります。現代医学で治療が難しいといわれtる難病は60~70ありますが、そのうちのいくつかは、漢方が予想外によく効く傾向があります。
  一例として、目の難病の網膜色素変性証は、進行すると失明する病気ですが、漢方薬によって進行を遅らせることができる場合があります。

漢方は女性の体質によく合う
 女性特有の病気に威力を発揮することも、漢方の大きな特徴です。
 たとえば冷え性は、現代医学の診断ではとらえようがない病気で、そのため現代医学の診断名に冷え性はありません。ところが、漢方では「お血(おけつ・滞っている血液)」の証ととらえ、それに応じて処方すると非常によく治ります。
 更年期障害は女性ホルモンの変化によって発症しますが、漢方薬によってお血を調整し、駆お血剤を服用することでよく治ります。生理不順や不妊症にも効果的な処方が何種類かあります。
 一般に、女性は男性に比べて慢性的な症状を抱えている人が多いものですが、慢性的な症状にも漢方薬は非常によく効きます。常習性の頭痛や便秘は、現代医学では治すことが意外に困難なのですが、漢方ならさほど難しくはありません。
 男性よりも女性の方が、漢方がよく合います。その理由は、女性のほうが男性より強くホルモンの影響を受けているからです。
 女性の体は、卵胞ホルモンや黄体ホルモンといった女性ホルモンの分泌とその働きによって女性である特徴が備わり、健康状態もコントロールされています。
 それら女性ホルモンの分泌が乱れ、ホルモン全体のバランスが崩れると、女性特有の症状や病気を引き起こすことがあります。
 それに対して、漢方で用いる生薬には女性ホルモンに作用し、ホルモンのバランスを整えるものが数多くあるのです。
 今日、女性特有の症状に悩まされている人がふえていますが、まず「漢方は女性に合う」ということを知っていただきたいと思います。次回は、証とはなにか、また一般の人が自分の証を見分けるポイント、さらに漢方薬との上手なつき合い方について解説します。







2009年01月29日(木)

防風通聖散  福岡

テーマ:漢方薬

防風通聖散は、1172年に中国の劉河間(りゅうかかん)によって著された『宣明論(せんめいろん)』に記された薬です。つまり、今から800年余り前に考案された漢方薬なのです。800年前の古い薬ですが、実はこれほど現代人にぴったりと合った漢方薬もありません。
現代の特に我が国では、過食と運動不足による栄養過剰、あるいは栄養バランスの乱れ、肥満症、高脂血症(血液中の脂肪が異常に多い状態)、それらに伴う動脈硬化、高血圧症、糖尿病などの生活習慣病が多くの人の健康を脅かしています。
従来、日本人は肉や脂肪は控えめで、適当な量の魚、野菜、ダイズ製品、海藻類、キノコ類などを偏りなく食べていました。しかし最近は、エネルギー過剰となり、脂肪や砂糖を取りすぎて、必要なビタミンやミネラルが不足しがちです。
身体の中に余分なエネルギーが入りすぎ、あり余った状態になっています。その結果、動脈硬化、高血圧症、糖尿病、通風(手や足の関節が腫れて、激しく痛む病気)、高脂血症、肥満症などが起こっています。
漢方ではこれらの病気を、体の中に過剰に入った栄養が毒素となり、たくさんの毒がたまったために起こる病気、つまり過多の病気を考えています。
そこで、体の中にたまった余分な毒を体の外に排出するためにつくられたのが、この防風通聖散という漢方薬なのです。
栄養や体力が充満しすぎて不調が起こるわけですが、その体内の余分なエネルギーや毒素を外に出すことを「瀉(しゃ)する」といい、そうした性質を持つ薬を瀉剤と呼びます。反対に、栄養や体力が不足して体調が悪い人に栄養やエネルギーを補うことは「補する」といい、そのような薬を補剤と呼びます。防風通聖散は代表的な瀉剤です。


肥満や糖尿病を防ぎ治す名薬
漢方には表と裏の概念があります。病が表にあるというのは、カゼのひき始めなどで頭痛、寒気、発熱などがある状態をいいます。病が裏にあるというのは、病気が消化器や腹部に進行した状態をいいます。防風通聖散は、裏、つまり腹部にたまった毒を攻め下すのです。
そのために、防風通聖散は18種類の生薬(漢方薬の原材料となる草根木皮)から構成されています。このうち、主成分は
大黄(だいおう・タデ科の大形草木ダイオウ属植物の根茎)
芒硝(ぼうしょう・天然の硫酸ナトリウム)
甘草(かんぞう・マメ科の多年草カンゾウ類の根)
の3つです。 大黄は、便秘を解消して炎症を改善します。芒硝も便秘を解消する薬で、大黄との組み合わせでさらに威力を発揮します。

さらに、皮膚の毒を出すための
麻黄(まおう・マオウ科のシナマオウおよび同属植物の茎)

防風
(ぼうふう・セリ科のボウフウの根)
荊芥
(けいがい・シソ科のケイガイアリタソウの全草)
が含まれ、これらは解熱、解毒の役割を果たします。 尿をどんどん出すために、
白朮
(びゃくじゅつ・キク科のオケラの根茎)
滑石(かっせき・含水珪酸マグネシウムを主成分とするやわらかい鉱物)
も含まれています。
これらの働きで、食毒(食事による毒)、水毒(水の偏在による毒)、風毒(カゼなどの毒)などあらゆる毒を体の外に排出するのです。

とはいえ、18種類全部が毒を発散させる薬ではなく、バランスを取るために、
当帰(とうき・セリ科のトウキおよびホッカイトウキの根)

川きゅう
(せんきゅう・セリ科のマルバトウキの類の根茎)
芍薬(しゃくやく・ボタン科のシャクヤクの根を乾燥、または蒸乾させたもの)
などの補剤も含まれています。
これらは料理でいえば隠し味のように働いて、体の毒を出す作用を強めます。

この防風通聖散が適応するのは、食べ過ぎのために栄養があり余り、腹の中に毒素を持て余している人です。具体的には、体力が充実していて、腹が膨れ上がっているような、色白で肥満した人です。そういう人のあらゆる症状に効果を発揮します。
肥満、糖尿病、腎炎、脚気、脳卒中の予防などのほか、治りにくい湿疹面疔(顔にできる悪性の腫れ物)、蓄膿症などにも使われます。また、防風通聖散が適応するタイプの人は、体の中に脂肪が充満していて、動脈硬化が進みやすくなります。防風通聖散は高脂血症をおさえて動脈硬化を予防する働きも期待できます。
この薬を飲むと、解毒作用の一つとして、下痢をすることがあります。しかし、それも長くは続きません。下痢のあとは便秘も解消し、適切に便通が起こって、体が整えられていきます。腹部の毒だけでなく、血管の中や皮膚の毒なども排出されていくので、だんだんと肥満も解消されていきます。
このように、過食と飽食の現代人にぴったりの薬が、約800年前の中国で考えられたわけですが、なぜそんな時代にこの薬がつくられたのでしょうか。当時の宮廷につかえていた高官にも、食べすぎで体に毒を充満させていた飽食の徒がいて、彼らのために考えられた薬だったのかもしれません。
 防風通聖散で体調を改善した実例を紹介しましょう。
Aさん(57歳の主婦)は、コレステロールが306ミリグラム、中性脂肪(肥満の原因となる脂肪)が245ミリグラムで、肝機能もよくないと指摘されたそうです。そこで、防風通聖散桂枝茯苓丸を服用してもらったところ、だんだんと検査値は改善し、1年ほどでコレステロールも中性脂肪も正常値に戻りました。
Bさん(63歳の男性)は中性脂肪が190ミリグラムもありました。 防風通聖散を飲んだところ、少しずつ改善し、4年ほどかかって正常値に回復し、78キロの体重が73キロにへりました。
このように、 防風通聖散を飲んでも、コレステロールなどの検査値がよくなるまではいくらか時間がかかります。しかし、逆に何年も飲みつづけても副作用の心配もなく、体調を良好に維持することができます。






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