「むずむず脚症候群」とは、じっと座っているときや横になっている時に、
脚が「むずむずする」、「かゆい」、「ほてる」といった不快感や異常感覚が
おこったり、「脚を動かしたい」という強い欲求が現れる病態をいいます。
歩いたり、脚を曲げ伸ばしするなどの運動によって一時的に楽になりますが、
運動をやめると再び現れるため、その不快感や異常感覚から逃れるために、
脚を動かさずにはいられなくなります。
そのため、レストレスレッグス症候群と呼ばれることもあります
(レストレス:Restless=休むことができない、レッグス:Legs=脚)。
わが国でも、人口の3~4%の方が「むずむず脚症候群」に
罹患していると推定され、決してめずらしい病気ではありません。
しかし、この不快感や異常感覚は説明しにくく、
また、「むずむず脚症候群」が、一般の方だけではなく、
専門医以外の医師の間でもあまり知られていないため、
多くの人が、適切な治療を受けることができずに
苦しんでいると考えられています。
「むずむず脚症候群」の症状は、
じっと座っているときや横になっている時に、
下肢(時には腕などにも)の不快感や異常感覚によって、
「脚を動かしたい」という強い欲求があらわれます。
この不快感や異常感覚は説明しにくく、
「むずむずする」、「かゆい」、「ほてる」、
「虫がはうような」、「ぴりぴりする」、「じんじんする」など、
患者さんはさまざまな言い方で症状を訴えられますが、
一般の方にも、専門医以外の先生方にも、
「むずむず脚症候群」がまだあまり知られていない病気であるため、
なかなか理解してもらえない場合も少なくありません。
また、「むずむず脚症候群」の症状は、
夕方から夜間に現れることが多いため、
「入眠障害(眠りにつくことができない)」、
「中途覚醒(夜中に目が覚めてしまう)」、
「熟眠障害(ぐっすり眠れない)」
などの睡眠障害
の原因となります。
「むずむず脚症候群」は、その脚の不快感や異常感覚のみならず、
長時間の移動や会議など脚を静止する場面での苦痛、
不眠により家事や仕事に集中できないなど、QOLを著しく低下させます。
また、「むずむず脚症候群」がまだあまり知られていないため、
周りの人に理解してもらえない、正しい診断がされず
治療が進まないなどのストレスも、QOLの低下の原因となります。
「むずむず脚症候群」が自然に治る可能性は非常に少なく、
一時的に症状が軽くなっても再発し、徐々に悪化していく傾向があります。
また、症状が進むと重い睡眠障害やストレスから「うつ病
」を招くこともあります。
「むずむず脚症候群」は治療可能な病気です。
「むずむず脚症候群」のような症状でお困りの方は、
ぜひ診察にいらっしゃってください。