食と経済の非常事態

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新年一発目としては、かなり相応しくないタイトルかと思いますが、私はこの事が今年最大の

この国の難題になると、大きな不安感を抱いています。


今のところどこの店に足を運んでも、多少の値上がりは気にかかり始めたとはしても

お金さえ出せば手に入らない品物は無いし、世の中は物で溢れかえっている状態です。

実際のところ庶民はまだ、この値上げラッシュに最悪な危機感は感じていないし

安い店を探したり、特売を狙ったりすることで、何とかやりくり出来ているので

家計への重圧感は、思ったほど実感していないというところではないでしょうか。



しかし原油の高騰、原材料の高騰、環境変動による欧州の輸出国の干ばつは

止まるどころか更に加速しています。

又食用として売るよりも、バイオエネルギーの原料としてトウモロコシを売る方が

桁違いの利益が出るからと、アメリカの農家が競って、大豆や芋や野菜を作るのを止め

転作に走っている状況です。

農場の近くには、あちこちにバイオメタノール工場が新設されているそうです。


底を突く事が無いこの新エネルギーは、確かに未来の子供達にとって

願っても無い人類が生み出した素晴らしい産物かもしれません。

しかし転用の仕方が、あまりにも強引すぎでは無いでしょうか。

金儲け主義が先に立ち、人々の生活に悪影響が無いように、併用して徐々に移行するという

そういうプロセスを踏むべきだと思います。



何を作るにも油を必要とし、食に関する物のほとんどを輸入に頼っているこの日本が

これから先この非常事態をどう乗り越えて行くのでしょうか。

作ってない物を売ってくれとせがんだ所で、無い物は無いで終わりでしょう。



今から日本の自給力を高めようとしてもそれは遅すぎだし、もし日本が全ての食を

国内で賄えるようにしたら、物を作る時に必ず必要な「水」が計算上では間違いなく

足りなくなるという話もあります。

外国で作った物は、その国の油を使い、飼料や原料を使い、その国の資源である

「水」を使って出来上がっている。

自給率を高めれば資源不足をまねく日本は、輸入品に頼らざる負えないという現実があるのです。


以前も書いた事がありますが、夫はトウモロコシ、小麦、豆、乳製品、鶏卵など

今問題になっている物に深く関係し仕事をしているので、その実状と今後の動向が

誰よりも分かっています。

実際に外国の干ばつも調べに行くし、農場へも視察に出向いて現実を見てきています。

具体的には言えませんが、値が高いだけならいいけれど、買いたくても買えなくなる事に

なるかもという品名までをも、昨年の夏頃にはすでに口に出していました。


日本に入って来なくなる物があったとしても、家庭ではそれらの代替は何かしらあるでしょう。

でもそれを原料や材料として商売をやっている店があったなら、それこそ目の前は真っ暗です。

商売は成り立たなくなるし、店仕舞いという窮地に立たされるかもしれません。

従業員は解雇に追い込まれ、失業で路頭に迷う事になるかもしれません。

すでに原材料高騰で経営が悪化し、倒産に追い込まれた会社も出ています。

残念な事ですが、たぶん後に続く会社や失業者が出現する事は避けられないと思います。


当たり前の様に買えていた物が日本から消える。

その有り得ない事が起こるかもしれないという日本の危機。

何を大げさなと思われる方もいるかもしれませんが、これ本当にヤバイ事態なんですよ!!

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