救いの一喝

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住宅地を歩いている私の右横を、ワゴン車が追い越していった。

すると前方の脇道から、自転車の子供がいきなり飛び出してきた。

車は急ブレーキ。

子供はブレーキをかける合間も無く、車の前を渡るしかない状況だった。


危機一髪。

セーフだった。


車がもう少しスピードを出していたら、きっと止まれなかったであろう。

間違いなく事故になっていた。

危なかった。本当に危険な一瞬だったのだ。


子供は小学4、5年生ってところだろうか。

車の前を渡り運転席側で、ようやく自転車のスピードを落としていた。


その時だった。


運転席から大きな一喝が聞こえたのだ。



「危ねえじゃねえか!!このやろう!」


その子はたぶん、車に轢かれそうになった事よりも、その大きな怒鳴り声に

ビクッとしたんじゃないだろうか。

私は後ろからだったので、その運転手の顔は見えなかったが

迫力あるドスの効いた声から、たぶん強面の厳つい男性だったと思う。


最近の子供は注意力が異常なほど欠けている。

そんな道を確認もせずに飛び出したら、車が来ていたら轢かれるという

当たり前の事が分からないのだ。

そして自己防衛反応としての、恐怖心が無いのが1番心配だ。

道の真ん中は平気で歩く。

後ろから車が最短に近づいても、道を空けるどころか車の存在に気付いてもいない。

せっかくの視覚も聴覚も、その役目を果していないんじゃないかと思えるほどだ。


怒鳴ってくれてありがとう。

自分の子でも無いが本気でそう思った。男性に心から感謝だ。


運転席に向いて「すいませんでした」とその子は頭を下げていたが

自分の危険な行為を、知らない男の人に思い切り怒鳴られ叱られた事で

強く心に刻んで反省と後悔をきっとした事だろう。


見るからに真面目そうで賢そうな子供だった。

きっと学校でも難しい計算を難なくこなす子であろう。

でも「命-命=0」という計算は出来ずに育っている。

1番大事な勉強をしてこなかったんだな。


轢かれずに済んで命が助かったと同時に、その子のこれから先の命が

その男性の一言で救われた。

意味ある素晴らしい一喝だったと思うよ。v(^-^)v


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