口裂け女

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数十年も前の事になりますか、こんな女が世間を脅かしていました。


自分の前を、長い髪をなびかせながら音も無く歩く女。

振り向いたその顔は、口が耳まで裂けているのです。



「見たなあ!」と、ドスの効いた声で人々を恐怖のどん底に

突き落とします。



口裂け女は、どんな場所にも出現します。

道端で、路地で、時には公園の公衆トイレにも出没するので

どこで出会ってしまうか予測がつかず、暗い夜道の一人歩きなんぞ

恐ろしくて出来るもんじゃありません。

家や学校以外のトイレに寄るなら、漏らした方がましでした。


そんな怖い女がうろうろしているのですから、登下校は

それはそれは緊張感と警戒心で一杯でした。


寄り道や遠回りなんて絶対せずに、一目散に家に急ぎます。

前横後ろ、自分の背後をチラチラ見ながら、口裂け女が自分の前に

出てこないことを祈り、ひたすら小走りするのです。



学校では、口裂け女の話題でもちきりでした。

「隣の市で、団地の階段に出没した」

「公園の土管の中で、ねずみを食っていた」

「部屋の窓に、口裂け女が顔をへばり付けて中を窺っていた」

噂話はエスカレートするばかりです。

「昨日会った」なんていう子まで出てくる始末です。


何処からとも無く沸いて出る、根も葉もない噂話。


今思えば、あれは妖怪を考え出した伝説話のように

大人が子供に警戒心を抱かせる為の知恵だったのか?


それとも本当に「口裂け女」は存在したのか?


今でも謎が残っています(^O^)






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