――      お待たせ致しました。今回から鮎川さんにお話をお聞きしていきたいと思います。


鮎川       よろしくお願いします。


――
     鮎川さんがカウンセラーの資格をお取りになったのはいつ頃でしたか?


鮎川
       2013年の4月ですね。


――
     そもそもなぜカウンセラーの資格を取ろうと?


鮎川
       僕の周囲に精神疾患の方が多くて相談される機会がよくあったんです。


――      奥様もご病気だとか?


鮎川
       そうなんです。うちの妻も精神疾患でして、鬱状態になったり過去の嫌な記憶が突然蘇ってきて泣き出したりと、今でも精神的にかなり不安定になる時がありますね。


――
     そういう環境にいらっしゃってカウンセラー資格というのを必然的に意識されるようになったのでしょうか?


鮎川
       ある日、妻が僕に言ったんですよ。「あんたのやってる事ってカウンセラーみたいやで」って。それを聞いて確かにそうやな考えるようになりました。


――
      鮎川さんは普段から人の話をよく聞かれていますね。


鮎川
     元々カウンセラー気質というか、相談に乗って人の悩みを聞く機会が多かったんです。ただ精神疾患の人っていうのは、余裕のないギリギリの状態にあるので、無責任な事って言えないんですよね。そこで心理学の専門的な知識があれば、もっと上手く伝えられるのにという思いがありました。


――
     言葉っていうのは使い方を誤ると人を追い詰めたりしかねないですからね。


鮎川
       思いやりを持って接しているつもりでも、傍から見たらそれって単なる思い付きかもしれないという不安もありました。


――
     心理学の知識が身について、ここが変わったという所があれば教えてください。


鮎川
       まず今までよりも自分の言葉に自信を持てるようになりました。あと相談された際も、その問題を分かりやすく解説できるようなりました。


――
     鮎川さんは以前から石野桜子さんに興味を持たれていたそうですね。


鮎川
       僕自身、精神疾患の妻と長年一緒に生活してきた経験から、その大変さはをある程度、想像できる部分があるんです。躁鬱病という大変な病を抱えながら桜子さんが芸人活動をされていると知って「一体どんな人なんや?」という強い興味を抱きました。

――     桜子さんとの精神系トークライブ 『サイコ・フォールズ』が始まる前に一度、桜子さんのやっておられるネットラジオ『監禁Babyに出られてましたよね。


鮎川       そうですね。『監禁Baby』の第35回に出されてもらったのが去年なんですが、実は年始の目標で「監禁Babyに出たい!」と紙に書いていたんです。そしたらほんまに声を掛けてもらって、出られたんですよ! 何でも願っとくもんですね!


――
     なぜ『監禁Baby』に出たいと思われたんですか?


鮎川
       やはり躁鬱病とお笑い芸人というのを両立されている桜子さんの姿に感動したんです。なのでぜひお近づきになりたいなと。それには『監禁Babyに出してもらうのが一番、近道かなと思ったんです。
                   

                        (続きます)
                 インタビュー・文 高田豪