今回は自殺予防対策についての質問の内容をご紹介します。
これもまた、機会があるたびに質問している内容ですが、昨年自殺者が減少したということで対策の手を緩めないでほしいという思いで質問しました。

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(かとうぎ桜子)
次に、自殺予防対策費について伺います。
昨年の予算でもこれもまた自殺予防対策について質問しましたけれども、その際に工夫されているとおっしゃっていたのはゲートキーパー研修を2回以上受けられる方に、ロールプレイなどで内容を深める講座の内容を始めたということでした。この取り組みを進められて、参加者から出たご意見など、どのような結果があらわれてきているかお聞かせください。

(保健予防課長)
昨年度からゲートキーパー研修を一般的な座学でするだけではなくて、今指摘いただきましたように、ロールプレイの実践的な実習を含めた研修を始めております。今年度に関しましても、さらにそれを進めているところです。実際アンケート調査をいたしましても、実際に対象者の方と会話するときに自信がついたであるとか、それなりにポジティブな意見をいただいているところです。さらに今年度はゲートキーパー研修については、職員に対する研修を始めるなど拡充しているところです。

(かとうぎ桜子)
内閣府が発表している自殺者数の速報値によりますと、昨年の全国の自殺者は2万7,766人で15年ぶりに3万人を切ったとのことです。練馬区在住の方で自殺した方の統計を見てみましたけれども、2011年は141人だったのに対して、2012年は104人になっていまして、やはり減少傾向にあるかと思います。
自殺者が減少してきたことは、こうして各自治体が自殺対策に取り組んだ成果でもあるのではないかという指摘もあるところですけれども、ただそうは言ってもまだまだ数が多いところはまだ課題として残っているわけでして、さらに取り組みを深めていく必要があるかと思いますけれども、今後どのような工夫を進められていくか、お考えをお聞かせください。

(保健予防課長)
自殺の統計は、恐らく指摘されましたのは警察統計の方だと思います。私どもは人口動態統計に基づく数を把握しておりますが、それを見ましてもこの一、二年、やや減少傾向がありまして、幸い私どもの対策もその一助になったかと考えているところでございます。
先に申し上げましたように、ゲートキーパー研修でありますとか、その時に使うチラシといいますか、手帳などの改善を進めているところでありますとか、ゲートキーパーが今、割と国でありますキャンペーン等の影響か、いろいろな区民の方も知ってまいられまして、例えば理容組合とかからは総会の時に研修をやってくれないかというお声がかかったりしておりますので、地域に出向いて研修を始めているところです。
それから、自殺対策の取り組みは3本柱でして、それ以外にはキャンペーン、特に来月3月は全国的な自殺対策の月間ですので、アトリウム等を利用したり、あるいは横断幕を張ったり、区内でのキャンペーン活動をいたします。
それと保健相談所などを中心に精神保健の相談活動、特にうつ病と自殺の関係は相当深いものがございますので、それに関する取り組みをさらに進めてまいりたいと考えております。

(かとうぎ桜子)
若干減少傾向にあるとはいってもまだまだ深刻な課題ですので、ぜひ引き続き頑張っていっていただければと思います。