2002年1月からTBS系で放映され一部のファンから絶大な支持を得たテレビドラマ「木更津キャッツアイ」のシナリオ集。
新作映画ではなく、旧作にあたるドラマの原作である。

物語はすでに有名だろうが、一応。
主軸は木更津に住む5人の若者たち。
彼らの木更津密着型の生活の中で起きる様々な事件を面白おかしく描いている。
余命わずかの主人公、東京の大学に通うシャイな呉服屋の息子、プー太郎で腕のいい野球選手の兄である写真館の長男、5人の溜まり場となっている居酒屋を経営する妻子持ち、舟に住む謎めいた存在の男・・・
5人の共通の趣味は野球。昼間は野球仲間として集い、夜は謎の窃盗団として集いう若者達が魅力的なのは著者の脚本力・文章力・演出力だろう。
イマドキの若者らしい言葉遣い、木更津という狭い世界の描写、様々な個性的過ぎる程の登場人物たち。
ドラマを見終えてから、更に楽しめる1冊である。

映像版では聞き逃しがちなセリフを1つ1つ確認したり、この作品ならではのキーワードを巻末で解説したり、ドラマキャストのあとがきなどファン必見の1冊。
そして私もファンの1人である。
映画が2作品作られ、現在も最終作品が公開中だ。
それくらい人気が出るなどど、誰が思っただろう。
でも、魅力的なのだ。
全員を惹きつけるなどとおこがましい言葉は使わないが、誰しもが感じ思い抱く地元への想いや幼いころからの友情を有意義に笑い泣きできる形で作りこめる作者は天才だろう。

<角川書店 2003年>
著者: 宮藤 官九郎
タイトル: 木更津キャッツアイ
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Aiko bon / aiko

aikobon デビュー7年目にして、初めてのaikoアーティストブック。
不思議な魅力に包まれ、ひと言ではいい表せないアーティスト、aiko。
その魅力の謎をたっぷり紹介する、1冊すべてaikoのエッセイ本。


aikoの写真はもちろん、お得意のイラストで描く自己紹介、aikoの私服写真集もあり、aikoファンなら是非読むべき。
誕生~幼少時代~小学生~中学生~高校生~音大時代~デビュー~プロとして歌うために、といった流れでaikoの対談が収録されており、今のaikoが出来た背景が語られている。
全曲セルフ・ライナー、フェイバリットCDの紹介、GbMで連載された「aiko式」を収録など、相当分厚く読み応えたっぷりである。


私はaikoの歌が好きで、アルバムが出れば必ず買い、暫くヘビロテをする。
ということで、迷わず購入したがあれこれ読む本があり読むのが今になってしまった。
私はファンなので楽しく読めたし、なんとなく彼女の普段の発言の背景にあるものが見えてきて親しみが沸いた。
全曲セルフ・ライナーでは楽曲を作った時の心理やエピソードが載っていてよかった。

タレントやミュージシャンの自叙伝的な本の割には、お得な気がした。


ソニー・マガジンズ 2005年>


著者: aiko

タイトル: Aiko bon

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kudokan  俳優であり脚本家であり今回は映画監督の仲間入りとなった宮藤官九郎。
映画のオファーがあった時から、映画完成、披露までの一部始終がドキュメントが映画日記という形でまとまっている。


製作の過程や撮影現場の写真等、初監督作品である『真夜中の弥次さん喜多さん』のオフショットがたっぷり楽しめる。
日記の部分は撮影日全て分が収録され、どのシーンで何を思っていたのか、何を感じていたのかを知ることができる。
スタッフの行動や言動を観察している辺り、著者の観察力や独自の視点の在り方のヒントではないかと感じた。
映画監督としての初々しさも感じる文章が続き好感が持てるし面白い。
著者の作品によく出演する俳優陣についてのコメント的なものもあり、ファンなら楽しめること間違いなしの本になっている。


シナリオがほぼ全部収録されているので、映画を見た後にそれを読めば誰がどこでアドリブ入れてたかもわかってしまうというオマケもついてくる。
『真夜中の弥次さん喜多さん』観覧後に余韻に浸りながら読むのをおすすめしたい。


<角川書店 2005年>


著者: 宮藤 官九郎

タイトル: くど監日記 真夜中の弥次さん喜多さん

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不思議な魅力、不思議な存在感の女優・桃井かおりのエッセイ。
週刊新潮に連載されていたコラムをまとめたもの。
語彙や物事に対する視点が面白い。

幼少期の思い出、女優として取り組む仕事に対する想い、友人、パリやベトナムなどの海外旅行エトセトラ。
著者の素直な表現で綴った失敗談や日常、様々な経験が49編収っている。
潔い文章から、著者の性格を感じ取れる。

装丁も自ら手掛けたらしく、個性的な毛筆の表紙はなんとなく心に残る。

ちょっと憧れる大人の女性の著者。
著者の意外な一面や、やっぱりこんなタイプなのねと思える一面を垣間見れる息抜き用にはもってこいの1冊。

<新潮社 2004年>

著者: 桃井かおり
タイトル: 夢チャンネル
「スマスマ」「めちゃイケ」など人気バラエティ番組を担当する売れっ子放送作家の鈴木おさむ氏が著者だ。
若いながらも様々なアイデアで人気番組を生み出した旬の放送作家と言える存在であろう。
交際期間0日で結婚した妻はお笑いグループ「森三中」大島美幸。
最愛の妻との衝撃的な出会いから現在に至るまでの結婚生活を赤裸々に告白した、面白いエッセイである。

まだあったのか!と思う雑誌第一位のポパイで好評を博した連載を単行本化したもの。

本当にラブラブの二人に言葉も無い。
羨ましいような、バカだなぁと思うような、なんだかほのぼのした読み心地のエッセイである。
思わず笑ってしまうような文章が続き、著者の天才ぶりが伺える。
仕事もプライベートもユーモアたっぷり。というか、少し行き過ぎな点もあるが怒る気がしないのは面白いオブラートで全てをくるんでいるからだろう。

ラブラブって何?と忘れてしまった人にはおすすめの1冊。
きっと愛を思い出させてくれるオノロケエッセイ。

<マガジンハウス 2004年>

著者: 鈴木 おさむ
タイトル: ブスの瞳に恋してる
野田社長といえば、テレビにも出演し社長辞任等で最近話題の女性タレント事務所経営者だ。ご自身でタレントをスカウトし、育て、売り込んでいくというやり方で沢山のグラビアアイドルを生み出している。
その野田社長の成功法をまとめた感じの1冊。

どうしてこの本を手にしたのか?
これまた友人からの借り物なのだ。
アイドルに興味の在る私だが、女性タレントには疎い。よって野田社長についてもそこまで興味があるわけでもない。
が、昨今の騒動で知らず知らずのうちに社長について知識がついてしまって気になってきたので、購入したという友人から借りたのだ。

歯に衣着せぬ物言い、独自の巨乳哲学等、芸能界で野田社長が学んだことや実践していることを余すとこなく披露している。
ある程度の地位を築く~成功する~人間というのは、やっぱりきちんと下積み生活を営んでいるものだ。
野田社長も例外ではなく、女優・いしだあゆみのマネージャーとして女性タレントに付くということをゼロから学んだという。そして、いしだあゆみに様々なことを教わったという。今でもそれらが自分の骨組みとなっているそうだ。
タレントという難しい素材を商品とし、ヒットさせるという至難の業を延々とこなす社長の成功論はなかなか面白かった。

読んだこと全てが知識となり活かせるというものではない。芸能界という特異な世界の成功論だからだ。
しかし、読んで無駄になることもない1冊だと思う。
芸能関連に興味があり、マネジメント能力・ヒット商品を生み出すことに興味のある方は読んで何か得るものがあるのではと思う。

<日本文芸社 2004年>

著者: 野田 義治
タイトル: 巨乳バカ一代―胸の谷間から見た野田流成功法則70
『いろいろないろ』の発売については、麻生久美子ファンの友人から散々聞かされていた。でもそれだけでは手にしなかっただろう。
読んだ理由は、写真が蜷川実花だからだ。

映画界の新進気鋭女優・浅生久美子が、家族、恋、仕事といった日常の幸せを語るのフォトエッセイ。
クールビューティーで颯爽とした感じとはまた違う一面が見れる1冊だった。
さらりと書かれたように思う文章は、表現力があるとか優れたものだとかでは決してないのだが、読んで不快になることは無い。


彼女、年齢不詳だと思う。実際は26歳とのことだが、もう少し上にも下にも見える演技力があると思うのだ。
薄っすらと存在感を出す女優だと思っている。
偶然、彼女が出演する作品を多く見ているのだが、嫌味の無い存在感なのだ。声も色っぽく、他の女優達と一線を画す存在だと思う。

前に夫が購入した「GQ」に麻生久美子×蜷川実花のハワイ旅行の記事があったが、それを彷彿とさせる素晴らしい写真たち。
撮り下ろしで48ページとたっぷり楽しめて、蜷川フォトファンとしても楽しめた。

<幻冬舎 2004年>

著者: 麻生 久美子
タイトル: いろいろないろ
下世話な奴だと思われるかもしれないが、私は芸能人の自叙伝のようなものが大手古書店で100円になっているのを見ると即購入している。
実は芸能ゴシップ大好きで話題になるエッセイを読みたいと思ってしまうタイプなのだ。
その中で印象に残った作品『ある愛の詩』を紹介したい。
今日はこういった本を2冊も紹介してしまったが、まだまだこの手の本が本棚に眠っている。

著者はミュージシャンの山下久美子。ヒット曲もある大御所アーティストだ。
離婚時には芸能ニュースを独り占めしていた布袋寅泰との出会いと別れ、シングルマザーとして産み育てている双子の愛娘についてまで、著者の人生を振り返っている1冊で読み応え充分。
でも先に紹介した『女優の夜』と同様、一気読みできるような文体なので気軽に手に取れる。

12年に及んだ結婚生活の終焉は、ブラウン管を通して知っていたものとはやっぱり違っていた。結婚・恋愛は2名の言い分を聞かなければ理解しきれないものだが、私は女だ。女の側の言い分を知りたいもので、それをこの1冊で知って驚いた。
やっぱり、結婚は大変だ。
結婚しなければ味わえない幸せもあれば、不幸もある。
それを再認識させられた。
離婚までの日々、夫の浮気を予感し実感に変わった瞬間、独りになって過ごす毎日、突然の妊娠。
シンガーとして、一人の女として、母として生きる著者の過去を紐解きながら、山あり谷ありだった人生を思うがままに綴っているという感じ。
手記、という表現が近いかもしれない。

離婚の事で興味本位に手にした1冊ながら、女として生きるって強さが必要だなと再認識できて思いのほか得るものがあった1冊。
稼ぐ女の強さを知った。

<幻冬舎 2002年>

著者: 山下 久美子
タイトル: ある愛の詩
11月27日に発売されてから、我が家のテレビを占領している『ドラゴンクエストⅧ』。元々ゲームをやる時は、攻略本のお世話になる私はどれを買おうか迷った末、店頭で一番売れてそうなこの本を購入した。

膨大な量のマップはもちろん、スキルマスターや錬金釜、モンスターチームなど、シリーズ新登場のシステムもデータとあわせて詳しく解説されていて冒険の旅に役立つこと間違いなし。

ただ、データも何もかも最後までの攻略方法は掲載されていない。
全て途中まででネタバレはされておらず、最後のボスの情報も皆無。
必要最低限の情報は掲載されているものの、RPG(ロールプレイングゲーム)が苦手で攻略本を買う私には物足りない一面も。
ただ、攻略の助けになるのは間違いなく、買って損したということは無い。
錬金釜関連は、役立っているし。
完全クリアまで掲載されている本はまだ出ていないようなので、それまでのつなぎとして威力を発揮してくれる。
この作品が初のドラクエという方にもわかりやすいと思う。

付録として付いている特製シールは姪にでもあげようか。

<集英社 2004年>

著者: Vジャンプ編集部
タイトル: ドラゴンクエスト8 空と海と大地と呪われし姫君
先月、日本でも最終シーズンの放送が終了した「SEX AND THE CITY」の第4シーズンまでの公式ヴィジュアルガイドブックの日本語版。

私は「SEX AND THE CITY」がとても好きだった。その為にWOWOWと契約していた(終了したので解約したいところなのだが、新しくまた私が贔屓にしている俳優のドラマを放送するとわかって契約を継続している)と言っても過言ではない。

「SEX AND THE CITY」はストーリーはもちろん、主人公達のNYでのライフスタイルやファッションも大きな話題となっていた。
毎回様々なファッションで登場する4人のを楽しみにしていた視聴者も多いだろう。
そんなファッションを再チェックできるだけでなく、第4シーズンまでの各回のあらすじ、各エピソードで登場した個性的なキャラクター、セリフの解説、舞台となったロケ地やセットをまじまじと見ることが出来る素晴らしい1冊だ。
「SEX AND THE CITY」誕生秘話ともいえるパイロット版が出来るまでのエピソード、脚本家やプロデューサーの「SEX AND THE CITY」制作への想いも知ることが出来る。

「SEX AND THE CITY」の世界にどっぷりの方も、興味があるがまだ観たことないという方にもお薦めする。
問題はちょっと値が張る点だけ。

<ブックマン社 2003年>

著者: エイミー・ソーン
タイトル: sex and the city―KISS AND TELL