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saranheyoyoyoyyo 第40回角川俳句賞奨励賞を受賞し、現在は女性だけの俳句結社「月刊ヘップバーン」代表とて活躍する。
17文字の詩 というブログも更新中。
韓国・釜山からソウルまでを自らの足でいて横断し、途中出会った沢山の韓国人との触れ合いの様子や韓国の季節・風景を情緒豊かな俳句とともまとめた紀行本。


日韓共同開催のワールドカップの話題で色めきたつ中、著者は旅に出た。
2001年から2002年に5度に渡り渡韓し、1週間ずつ歩き続け、釜山からソウルまでを北上していく旅を決行した。
真夏の地獄のような暑さの中も、オンドルと人々の暖かさだけが頼りの真冬の中も、澄み切った川と自然の芽吹く春も、著者は歩き続けた。
宿が無いような小さな集落で出会う優しい人々、喉がカラカラになるほど暑い夏は空のペットボトルに冷たい水やみずみずしい果物をご馳走してくれる人々、地図を片手に歩く日本人に道を丁寧に教えてくれる人など沢山の韓国人との出会いに支えられ、著者はソウルへ近付いていく。
小さな祭り、収穫の様子、日本語を勉強する若者、昔のことを静かに語ってくれる老人、世話好きなおばさん。
韓国人の性質や、ソウルまで歩いて行くという旅がどれだけ無茶な計画であったかなど面白い。
それでも著者は歩き続け、2002年10月30日にゴールする。
すてきな句とエッセイの組み合わせは読みやすく、韓国初心者も通も楽しめる、新しい旅行エッセイとなっている。


ソウルで買い物・アカスリツアーしか経験したことのない私が一生知ることが無いであろう田舎街のエピソードや人々の暖かさが新鮮で読んでいてわくわくした。
韓流ブームで様々な本が出版されているが、本書は異色である。
韓国俳優やエンタメ情報は一切無い。
韓国の季節の移り変わりと、著者の歩みが日記のように綴られているだけである。
それが面白いのだ。
こんな旅を経験できた著者を羨ましく思う。



<実業之日本社 2003年>


黛 まどか
サランヘヨ―韓国に恋をして

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yado 関東在住の私は、最近疲れており、癒しを求めて旅に出ようかと思っていたところで出会った女性向けの旅ガイド本。

表紙にアピールされてるとおり、「女性のための」旅行ガイドブックである。
女性向のサービスや料理、お風呂が充実している宿を紹介している。
今や定番となったレディースプランを用意している宿も沢山載っているが、各宿ごとに特徴があり、自分の求めるテーマを探すことが出来る。
例えばレイトアウトや特製デザート付きのコース料理などの特典もあれば、宿泊料を何パーセントか引いてくれるものや定番のアロマやエステ付きプランなどもある。
異色なプランとしては、好みの部屋を先着順で選べる宿というのがあった。
最近は多くなっている浴衣を選べる宿、地ビール1本付き、石鹸プレゼント、ルームサービスで食事が出来るなどもあった。
この本には、温泉宿だけではなくシティホテルや有名リゾートホテルも載っているので様々なシチュエーションに合わせた宿選びが可能で便利である。
また、併設するオトクな施設がある宿というカテゴリーもある。
本当に女性向けの編集が出来ているし、フルカラーで見やすくホテルからのメッセージや判りやすいイラストアイコンで宿の特徴を直ぐに把握できる配慮もしてある。

私の求めるものも探しやすいし、それ以外のオトク情報を得ることによって当初の目的よりも違うもののが魅力的だなぁと思ったりと、読んでいるだけで楽しめてしまう。
小さな旅をしたい、女性ならではの旅を楽しみたい方にはおすすめの1冊。
表題からもわかるとおり、関東を出発点とした本なのでご注意を。


<メイツ出版 2005年>


著者: 女性にやさしい宿倶楽部
タイトル: 関東からでかける女性のためのすてきな宿

tamorisakaお昼の番組の司会でお馴染みのタモリだが、実はマニアックな知識が豊富で博学なのだ。
テレビ番組「タモリ倶楽部」では、江戸ブームが起きた昨年よりかなり昔から東京を堪能する企画を連発していた。お家芸と言ってもいいだろう。
そのタモリが日本坂道学会の会員として、坂道をテーマに東京散策を語っている。
『TOKYO1週間』で人気の連載が1冊の本としてまとまった。

 

23区内でも選りすぐりの坂をタモリ撮り下ろしの写真で楽しめる。
もちろんオールカラーだ。
坂の由来から周辺の街並み、古地図や界隈のグルメスポットなどもフォローされている。
史跡紹介や坂にまつわる歴史系エピソードなども網羅されているので、これ1冊でかなり東京の坂に詳しい人になれてしまう。

散策、デート、普通に坂道を楽しむなど、街歩き本としてはなかなか有能だ。
こんなに情緒溢れる坂道が東京にあったのか!と驚いたり、やっぱりここは素敵だなぁと再確認したりと、本書をたっぷり堪能してしまった。

 

東京を歩いて楽しむ散歩系の本は山のように出版されている。
しかし、切り口が「坂道」というのが新しい気がした。
タモリが「よい坂」として挙げる4つの条件を満たした坂道をGWに楽しんでみるのはどうだろう?

 

<講談社 2004年>

 

著者: タモリ
タイトル: タモリのTOKYO坂道美学入門

パリには行ったことはない。
近々に行く予定もない。
しかし忙しい毎日の中で突然“どこかに行きたい!”と思うことはないだろうか?
私はしょっちゅうである。
しかし、そう簡単にどこかに行ける訳もなく・・・
“行った気になる”しかない。
そんな時は旅行記や街の写真、街情報満載のガイドブック的な読み物を購入するに限る。

本書はスイーツが好きで尚且つパリが好きな人なら確実に楽しめるだろう。
パリお勧めのカフェやレストラン、お菓子作りの学べる学校や出会ったお菓子のレシピなどが紹介されており、普通のガイドマップではない。
甘いものに重きを置いているガイドブックである。
プラスして「ホテル・リッツ」や「ル・コルドン・ブルー」での一日体験入学情報も載っている。
もちろんスイーツ・店舗・街並み・人々の写真もふんだんに使われているので“行った気”になれるのだ。

眺めているだけでパリを少し味わうことが出来るし、普通のパリ旅行の提案ではなくスイーツを絡めた旅行を提案してくれる楽しい1冊。

<文化出版局 2000年>

著者: 小林 かなえ
タイトル: お菓子好きのためのパリ1週間の過ごし方―暮らすように楽しむ
前作の東京スーベニイル手帖も大好きな一冊だが、今回の京都スーベニイル手帖も私の心を満たしてくれた。
とにかく好きなのだ。

先日、青山ブックセンターで行われたトークショーにも足を運んでみた。
著者はイキイキとしていて目がキラリ。ベレー帽と蝶ネクタイがとってもかっこよくきまっていた。
本や物に対する想い、京都についてなどコアなお話をたくさん聞けて有意義な時間だった。京都のカワイイお守りの話は特に心惹かれた。

本書は京都のちょっとしたお土産や小さな素敵をふんだんに紹介している本だ。写真も装丁も素敵で飾るもよし、読むもよし、とてもお得感を与えてくれる。
京都に行ってもお寺巡りで終えるのではなく、味のある喫茶店なんかもプラスしていくとさらに楽しめるよなぁと改めて思う。
京都には何度も訪れているものの、つい神社仏閣巡りに精を出してしまう。
それだけじゃない京都の楽しみ方を改めて教えてくれる。

素敵なものに触れるって大切だ。
感性を磨くって大切だ。
そう思わせてくれる1冊。
京都好きにも、京都にこれから行く人にも、京都を眺めるのが好きな方にもおすすめ。

<白夜書房 2004年>

著者: 沼田 元氣
タイトル: 京都スーベニイル手帖―ぼくの伯父さんの旅のお土産ブック (冬春編)

グ印観光 / グレゴリ青山

テーマ:
キョーレツなイラストで目を奪うグレゴリ青山。
男性かと思いきや、女性なのだ。
類稀なる面白本を生み出し続けている。

自宅に居ながら様々な旅へ誘ってくれるのが本書。
インド映画の世界、雪国での田舎生活、、大相撲観戦など濃い内容で胸焼けしそうなほど。
ただの旅本ではなく、著者の若かりし日のエピソードや趣味嗜好にまつわるエトセトラなど宝箱のように開けばザクザクと色々な物語が飛び出してくる。
私はバックパック旅行なんて一切興味がなく、きちんとツアーで大きなホテルに泊まり・・・なんて旅ばかりしているので著者とは系統が違うが、なぜか楽しめるのだ。
ただただ引き込まれ、理屈抜きに楽しめてしまう。
もちろん文才もあるが、ほのぼのとしてインパクト強なイラストも効果的で素晴らしい。手書き文字も趣があり私の好みである。

一度手にしたらハマる人が続出しているグレゴリ青山。
旅好きであろうとなかろうと、読んで損はなし。
忙しくて最近笑ってない、疲れてる、アナログが恋しいなんて方におすすめの1冊。

<メディアファクトリー 2004年>

著者: グレゴリ青山
タイトル: グ印観光

LINK LINK! TOKYO&YOKOHAMA

テーマ:
地方から上京した友人が東京を知りたいって言って探した地図。
見せてもらったら、随分と便利そうなので私も購入に至った。

東京には詳しいつもりだが、それも身近な地域のみ。
都心の人気ストリートなんてものには疎くなった30歳。
この地図を見てから都心へ行けば、ラクラク散歩可能。
かなりスタイリッシュな地図なので、普通の住宅地図をイメージしている方は是非手に取ってみて欲しい。
また、地図が苦手なや今以上に東京・横浜の街をもっと楽しみたい人にはもってこい。

本にもなったが、女性は地図を読むのが苦手である。
私も例に漏れず、得意とは言えない。
地図を手にしたって北が上なんて言われても自分が北を向いているのか、どこが北なのか、出先でわかるか?と怒ってしまうタイプだ。
本書は歩く方向そのままに地図面が展開する地図になっている。
現地に行って目に入る風景そのままの写真が地図にリンクしている。そこから著作名が決まったのだろうか?

更に触れておきたいのは、地下鉄出口のフォローだ。
初めて降り立つ駅。出口までは聞いたけれど、出た後右だの左だの・・・言われたとおりに行ってるのに間違えることってあるもの。
この地図は駅を出た時の身体の向きがわかり、そこからどう進めば目指す場所に行けるのかわかりやすく掲載されている。

デパート、お洋服、化粧品、食事できるポイントがわかりやすくて、よくわからない雑居ビルの名前などははぶかれ商業施設やメジャーなショップを目印として地図に載せている。
非常にわかりやすいので、東京や横浜へ遊びに行くことが多いけれどあまり土地感が・・・なんて方にはもってこいの地図。

<昭文社 2002年>

著者: 昭文社編集部
タイトル: Link link!Tokyo & Yokohama
ネット書店で偶然目にしたこの装丁に魅了され、即購入を決めてしまった。
実際手元に届いて感動した。
私はこういったものが好きである!雑貨、小物、ロゴが溢れるこの1冊は私にときめきを与えてくれた。
いくつになっても女性の中には〝乙女〟が潜んでいるものだと思う。
それがどんな種類のもので刺激されるかは個人差があるが、私はこういった海外の雑貨のデザインやロゴ、カラーセンスに刺激されてしまうようだ。

アメリカ旅行をしていた頃、行く先々で出会う大手チェーンスーパーやドラッグストアに立ち寄り、何を買うんでもなく何時間もくるくると店内を見ていた。
その時を昨日のことのように思い出させてくれる、オールカラーの雑貨カタログチックな1冊である。
私はヨーロッパに一度も足を踏み入れたことが無いが、この本を見たことで是非ともヨーロッパに行きたいと思った。
旅行心までくすぐられてしまった。

ロンドン、パリ、ベルリン、ストックホルムのメジャーなスーパーを著者の独断と偏見で作成した、センスと値段でスーパーを分けたマトリックスは面白い。各店の特徴や所在地、公式webサイトの紹介からはじまり、ポリ袋、オリジナル商品、おすすめの商品、定番商品、もちろん価格までが紹介されている。
この4都市のメジャーなスーパーについてはおおよそ網羅されているのでは?と思う充実っぷりである。
実際に訪れたことが無い地のことなので、断言は出来ないが旅に行く際には必ず買う旅行ガイド本と一緒に購入してみることをお薦めする。チープでキュートなお土産指南としても使える1冊である。
きっと手軽に現地の人々のライフスタイルを覗き見ることが出来るはず。

<講談社 2004年発行>

著者: 森井 ユカ
タイトル: スーパーマーケット・マニア ~EUROPE編~