櫻葉前提のお話
※ニノちゃん切









「なぁ。おまえさっきから何してんの?」


「んー練習?」


「練習?」


「なんの?」


「ちゅー」


「ちゅー?」


「そう」


「気持ち悪いんだけど」


「なら見んな」


「視界に入るんだよ」


「入れんなよ」


「目の前で鏡持たれて、ちゅぱちゅぱされたら誰だって見るわ!」


「じゃあ、ニノの横にいく」


「そうゆう問題じゃなくて。隣とか・・・・余計気になるし」


「ニノ」


「なに?」


「どう?」


「は?」





雅紀が本気のキス顔をニノに披露




「どう?」


「どうって、なにが」


「かわいい?」


「おまえ・・・・・マジきもいんだけど」


「かわいいかって聞いてんの!!」


「かわいくねーよ!」


「どこが?!」


「はぁ?!!おまえ暑さで頭イカれたか?!まだ夏前だぞ。どこがって、どこがかわいくないかってこと?」


「そう」


「自分は、かわいい前提かよ」


「そう」


「そうって真顔で言うなって」


「しょうちゃん毎日言ってくれるよ?」


「翔さんは仕方ないよ」


「最近その言葉で片づけるのやめてくんない?しょうちゃん可哀想」


「おまえが可哀想な奴にしたんだろ」


「だから可哀想とか言うなって」


「おまえと一緒にいる翔さんイタイタしくて見てらんないんだって」


「仕方ないよ。俺の事大好きだから」


「自分でも仕方ないって言ってるし」


「あ」


「でさ、聞きたくないけど一応聞くけどさ」


「聞きたいんだろ」


「なんで練習してんの?」


「知りたいの?」


「知っといてやるよ」


「知りたいくせに素直じゃないんだから」


「いいから、早く言えよ」


「しょうちゃんさ」


「うん」


「最近ちゅーする時、目開けてるんだよね」


「・・・・・・・・」


「この前ちゅーしながら、少し目開けてみたらバッチリ目が合っちゃってさ」


「・・・・・・・・」


「なんで目開けてんの?!ってつっこんだら。なんで目閉じなきゃなんねーの?って半ギレされてさ」


「・・・・・・・・」


「ニノ聞いてる?」


「聞かなきゃ良かった」


「しょうちゃんに目閉じろって言うのはもう無理だから、見られてもおかしくない顔の作り方練習してんの」


「・・・・・・・・・」


「キス顔おかしくて、しょうちゃんに嫌われたくないもん」


「なんかさ、もう」


「うん」


「絶句ですよ」


「うらやましいんだろ」


「おまえのその訳わかんない自信も、こえーよ」


「しょうちゃんと付き合いはじめてから自信が漲ってしょうがないんだよね」


「だったらキス顔の練習なんかしてんなよ」


「だって、しょうちゃんに嫌われたくないもん」


「そこは自信ないんだ」


「あの櫻井翔だよ?しょうちゃんが俺を好きだなんて、まだ夢みたいだよ」


「すげー好きなんだね」


「だいすき」


「嫌わないと思うよ?」


「え?」


「おまえのこと好きなんだろ?」


「うん」


「むしろ変な顔の方が好きなんじゃない?」


「は?どうゆうこと?」


「さぁ。とにかく練習とかいらないっつーの」


「大丈夫かな・・・・・」


「ねぇ」


「ん?」


「どんな時キスしてんの?てか、してくんの?」


「しょうちゃん?」


「しか居ないだろ」


「んー。ただ座っててもしてくるからなぁ。きっかけなんかないかも」


「へぇ」


「しょうちゃんキスが好きみたい」


「おまえのことが好きなんだろ」


「・・・・・・・・」


「顔赤くすんなよ」


「はずかしい」


「俺も恥ずかしくなるから止めろよ!」


「だってニノがおかしなこと言うんじゃん」


「思ったこと言っただけじゃん」


「・・・・・・・」


「だから、その顔止めろって」


「こうゆう顔だし」







慣れない空気に息を呑み込んだ。







可愛い顔





翔さんは、もう、こうゆう顔にも空気感にも慣れたんだろうな。





照れたようにハニカム笑顔だとか
不安そうに揺れ動く瞳だとか
様子を伺い過ぎて不規則な呼吸になってしまうところとか




俺が十数年一緒に居ても数回しか見ることが出来ない
相葉さんの可愛い顔を
翔さんは、この短期間でたくさん味わって、そして
これからも飽きるほど見ることが出来るのだろう。





しなくていいとあれだけ言ったのに
どれだけ、しょうさんを好きなんだよ。





いつまでも手鏡を離さない相葉さんは
もう、俺の知ってる相葉さんじゃなくて






ただの親友なんかじゃなくて






誰かに恋をしてる可愛い親友に変わってしまった。





キス顔の練習までさせてしまう翔さん
この人をこんな風に変えてしまった人は、ただ1人
俺が何年かけても出来なかったことを
翔さんは短期間で叶えてしまう。





そりゃ、そうか
相葉さんは、ずっと翔さんが好きだったんだから。







「目瞑ってても可愛いのに」






楽屋のソファー
キス顔の練習をしたまま眠ってしまった相葉さんにキスをする。





今の翔さんには、もう何一つ敵わないけど





1つだけ
俺も翔さんに自慢できることがある。
言いたいけど、一生口にすることは出来ない





だって、こいつが怒ると思うし
オシャベリカズナリ(ひみあらから)と号泣すると思うから。






俺はあの日







「おまえ・・・・なんで目開いてるんだよ!」


「え?!目開いてた?!」


「ガン開きですよ」






翔さんよりも先に
翔さんの好きな人の唇を奪ったんだ。





「キスする時は目を瞑った方がいいよ」


「やっぱり?見てちゃ駄目なんだ」


「目合ったら気まずいだろ」


「そっか」


「目瞑れば、長い睫毛にもグっとくる」


「しょうちゃん睫毛フェチじゃないと思うよ」


「でも相葉さんの睫毛長いって、この前なんかドヤ顔で話されたけど」


「そうなんだ」


「うん」


「俺の話してくれるんだ」





慣れない顔を見る時は
いつも、翔さんの話をしている時だった。





あの日、目を開いたままキスをする君にアドバイスしたのは
俺なんだ。





だけど




悲しいことに
君は、俺とキスをしても





慣れない顔を出してはこなくて





皮肉にも
翔さんが相葉さんの話をしてたよと言う事実に負けてしまった。





気持ち良さそうな寝顔を見ながら
幸せと悲しみの狭間で身動き取れない自分を可哀想だと思いながらも






仕方ないと片づけてしまう。






愛してしまったら仕方ない。





こうして傍に居れば
聞きたくもない
見たくもないものまで受け入れることになってしまうけど






相葉さんから離れる選択肢は
俺には無かった。





おまえも少し成長したな





もう練習は俺じゃなくて
手鏡だもんな





そのうち
賢くなった、おまえは
こんなことすら相談しなくなるだろう。





それまで
ごめんね




もう少しだから
もう少しすれば




翔さんとの時間だけが確実にくるから。
だからそれまで、ここに居させて。





ごめんね
翔さん。





翔さんに謝りながら相葉さんの髪を撫でようと伸ばしかけた手を素早く引っ込めると





「おつかれ」




ギリギリセーフのタイミングで翔さんが楽屋に入ってくる。




「雅紀寝てんの?」


「寝てる」


「鏡持って寝てるし」


「ずっと自分の顔見てたよ」


「ナルシストかよ」




翔さんは寝てる相葉さんの横に座り愛おしそうに顔を覗き込みながら
俺が触ろうとした相葉さんの髪を優しくなで
迷いもなくキスをした。





俺のキスじゃピクリとも反応示さなかった相葉さんの瞳がゆっくりと開いていく。





まるで眠り姫の呪いを解いた王子様のキスシーンみたいに
赤いバラがうっとおしく咲き乱れてるような錯覚を起こすぐらい綺麗で





正直悔しい。
翔さん、目閉じてたし。
使い分けしてるんだ。





目を閉じれば相葉さんの柔らかい唇の感触を
より感じられることが出来るだろう。





「しょうちゃん・・・・おはよ」


「おはよ」




長い睫毛を並べた瞼にキスをする翔さんに
慣れない顔をする相葉さんを見て






気が付いたんだ。





俺とのキスはキスじゃないってこと
相葉さんが握る手鏡と俺は一緒だということを





手鏡を離した相葉さんの手は翔さんの首に巻き付いていく。






仕方ないよ





愛してしまったから





俺ってこんなに図々しかったんだ。





愛は偶数でいいのにね




全部偶数だったら





世の中から切ない想いは、もっと減るだろう





ごめんね




もう少しだけ





傷つかせて




そしたらさ





きっと
君を諦められるから





拾った手鏡に映った自分は





どうしようもなく慣れない顔をしていた。








end











甘いお話にしようとしたら
こんな切ないお話に・・・・・



病んでる?!(笑)



いや、元気です。
私切ないお話も大好きなんです。



let go聴きすぎておかしくなってるのは確か(笑)
朝チャリ漕ぎながら聴く曲ではないね



朝っぱらから泣きそうになったよ。



この曲
いくらテンション高い時に聞いても
泣きそうになります。



しょうちゃん1ヶ月も聴き続けたって
凄いよ。



私、もうそろそろやめます(笑)



でもlet goでお話書きたくなりました。




櫻葉Day23日のキスの日に
切ないお話でごめんなさい



楽しく書き始めたのに
出口はめっちゃブルー



ブルーな気持ちと共に
ワクワクエントリー期間も終了しました(笑)



結果すぐだーよー



みんなで行けたらいいな。
本当に本当にそう思うよ




悲しい思いする人なんかいなきゃいいのにな





気持ちが
上がる人
下がる人




同じ日に
いろんな気持ちが飛びかう最高で最悪な日




その日のMステ嵐じゃなくて良かった(笑)



たくさんの笑顔が咲きますように*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆


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