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2013年06月20日(木) 14時52分08秒

まちなかの百姓

テーマ:【代表・深田】の経営コラム
「みんな自分で仕事をつくること」が標準だったら、で、今の都市社会の基盤があれば、病気をもっていたって、本来食いっぱぐれることがないんですよ。

僕には好きな働き方があって、それを上手に表現できずにいたのだけど、「まちなかの百姓」って言葉がピンとくる、と思いました。

★ 百姓 ≠ farmer(農家) ← 現代人の誤解
★ 百姓 = serial entrepreneur(連続起業家) ← こっちが本来の意味

僕は歴史の先生でないので受け売り、として聞いてください。「百姓」の語源には諸説あるそうですが、江戸時代には「たくさん(百)の仕事や役割(姓)をもつ人たち」を表していたそうです。商人で紀伊国屋文左衛門とか、武士でも大岡越前守忠相とか、姓は屋号なり仕事を表してますよね。農家もそうで「里山系」な方たちは、明治以前から「百姓」があるときは農業・あるときは林業・あるときは商業をしていたっていうのを知っていると思います。時代劇のイメージと違い、実は結構経済的にも豊かだったらしいです。

日本患者学会として、たくさんの患者起業に参加させてもらうってことは、日本患者学会のメンバーはその全ての事業の一員なんです。これは「現代の百姓」だし「まちなかの百姓」なわけです、うちのスタッフみんな。

で、起業して行く人たちも「百姓」なわけです。他の人たちより「稼げる」ようにしようと思ったら、自分の強みを活かす訳ですが、これが「病気の経験」であるわけです。だって小学校でも就職活動でも「弱みは強み」って習いましたよね。

だから「患者が起業する」なんて、突飛なようでとっても合理的なロジックだと思っています。....ってことを日本患者学会ファン(あるいはこれからファンになっちゃう!)方に伝えたくて、書いてみました。
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2012年08月20日(月) 22時06分22秒

自殺対策勉強会のご案内

テーマ:活動のご報告
8月24日に実施する自殺対策勉強会のご案内です。
ご興味あります方は、ぜひ、事前申込の上、ご参加くださいませ。

■□■「府と市町村と連携する民間自殺対策勉強会」のご案内■□■


~自殺対策は行政だけでも民間だけでも完結しません。
皆様の地域でも、民間・行政協働の自殺対策に必要性を感じておられませんか?~



8月24日「府と市町村と連携する民間自殺対策勉強会」を開催致します。

今回は講師として京丹後市長、中山泰様をお迎えしてお話をお聞きしたいと思っております。


この勉強会は平成24年3月から自主的・不定期に行っている公開勉強会です。
これからこの会は自殺対策をテーマに様々な立場の方の交流を兼ねた
情報交換の場にしていこうという想いでこのたび、このような形となりました。



■日程:8月24日(金)
■時間:17:30~19:30(懇親会含む)
■場所:京都市男女共同参画センター ウィングス京都 2階「セミナー室B」
アクセス/京都府京都市中京区東洞院通六角下る御射山町262
地下鉄烏丸御池駅(5番出口)または地下鉄四条駅・阪急烏丸駅(20番出口)下車徒歩約5分
http://www.wings-kyoto.jp/
■参加費:500円(+懇親会も予定しています)
■お申込み:sanka@art-hospital.com
氏名、人数(団体の場合)をご記入のうえ、8月22日(水)までに上記アドレスへご連絡ください。



■□■この会の参加心得■□■
私たちはこの勉強会で、
一、公務員も府民も同じ「相談専門職」との発想に挑戦します
一、自分の立場や能力だから貢献できることを最大限考えます
一、些細な違いにとらわれず繋がっての解決を目指します
一、新しい公共を形成する持続可能な解決を目指します



興味を持たれた方はどなたでも、お気軽にご参加して頂けると幸いです。

厳しい暑さが続いておりますので、お身体ご自愛ください。



■□■講師経歴:中山泰 京丹後市長■□■
「自殺のない社会づくり市町村会」を京丹後市が中心となって
全国127の有志団体とともに設立(平成23年度)
一人一人の命に真剣に向き合い、命が一番大切にされる社会、
生きごこちのよい社会、自殺のない社会づくりを目指して活動を積極的に推進
http://yy-mail.net/

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2012年06月03日(日) 22時27分06秒

京都産業保健推進センターを見学してきました!

テーマ:活動のご報告
京都事務局インターンの嶋村です。
昨年末より、地域自殺対策事業のスタッフをしています。

その一環として、5月15日に烏丸御池にある京都産業保健推進センターへ見学に行って参りましたので、遅くなりましたが報告させていただきます!


京都産業保健推進センターとは…?

労災病院や、労災疾病研究センターなどをもつ 独立行政法人 労働者健康福祉機構 の機関の一つです。労働者の心身の健康にかかわる対策を行う活動、「産業保健活動」を促進する役割を担っています。

このセンター内には メンタルヘルス対策支援センター が設置されています。精神科医・カウンセラーなど専門スタッフによる相談対応や、メンタルヘルス不調の予防から職場復帰支援までの相談対応、事業場への個別訪問によるメンタルヘルス対策の導入・実施及び改善のための支援などを行っています。
中でも、個別訪問支援事業では、事業場からの要請や労働基準監督署からの紹介に応じて、曖昧になりがちな就業規則の整備、また心の健康づくり計画の策定など、事業場でのメンタルヘルス対策の取り組みをサポートしています。
また、産業医(産業保健スタッフ)・精神科医(主治医)との事例検討会の企画・開催など、産業保健関係者間のネットワーク構築もおこなっているようです。

これらの支援は、働く人の健康管理に携わる産業保健関係者であればだれでも無料で利用できます。


労働者の健康と、自殺対策。まだ社会人でない自分にとって、そのイメージは曖昧なものでしかありませんでした。しかし、15歳から64歳までの生産年齢人口の約7割が働く今の日本で、その労働環境改善の自殺対策における大きさを改めて感じました。


最後になりましたが、
京都産業保健推進センターの皆様、ご多用のところ貴重な時間をいただきましたことを、この場を借りて再度御礼申し上げます。ありがとうございました。


京都産業保健推進センター
http://www.kyoto-sanpo.jp
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2011年12月31日(土) 23時00分15秒

僕らはいかに2011年と戦ったか

テーマ:【代表・深田】の経営コラム
今年最後の記事になります。

「支援」という言葉と戦ってきましたが、2011年は「支援」や「経済」「生きる価値」がいろんな次元で問われました。

2月記事【ソーシャルビジネスを「支援」するということ
7月記事【「信頼の経済」への挑戦

2010年の最後のブログ記事で「大きなことが始まる年になりました。でも、どれも誰かが僕を押してくれた。ほとんどはインターンのみんながやったこと。僕はブルーバードという看板を持って、みんなの前に立たせてもらっただけ」と書きました。

しかし、同時に「それでいいのか」という疑問がありました。

「1人の若者が世界を変えるショーを見たい」という人たちに支援され、「そのショーの主役になりたい」と思っている起業家もNPOの代表もいます。そう思って僕らを応援して頂いている方には申し訳ありませんが、僕はそうなることに興味がないので、期待に応えられないかもしれません。

なぜなら、僕の夢・僕たちの夢「いつ、誰が、どんな病気になっても、幸せを失わない世界」は、僕の「生命が亡くなったあともみる夢」だからです。それは、若くしてこの世を去ることになった母親が、わが子の幸せを願う強い思いのようなものだと思います。

「変える」じゃない。ブームじゃない。アイドル起業家にはなりたくありません。「難病もがんもこころの病気でも幸せであり続けられる」「世界のどこででも幸せであり続けられる」...「あり続けられる」が僕の夢です。そのために、僕は2011年を戦いました。

最大の激戦は「病院×Artプロジェクト」との挑戦です。彼女たちは「ドリームホルダー」(患者支援のチェンジメーカー)を支援することが、日本患者学会のミッションを果たすことができるか、という試行錯誤を一緒に走ってくれました。

ブログで書いてこなかったのは「病院×Artプロジェクト」が、去年の「医療リテラシー」「地域医療情報」ように日本患者学会の1事業ではないことを尊重したかったからです。小泉を中心とした「病院×Art」のチームは、自分たちですべて資金・資源を調達し、意思決定をしています

5月には自分たちで京都市の学生団体支援の助成を勝ち取り、9月は中之島公会堂で300人を前に夢を語り、11月12月にはメンバーみんながテレビとラジオにでています。(深田は市の学生支援事業審議会委員でしたが、「病院×Art」に関しては採択に関与していません。万一でも利益相反が生じては双方に申し訳がありませんから。念のため)

2011年、みんながみんなの看板をもって立つことで、「あり続けられる」という自分の夢が叶う、という構図に自信が持てるようになりました。パズルは完成していませんが、ピースはほとんど近くにある、そして足りないピースが分かるようになりました。

2012年は、2011年を元に「ドリームホルダー」を支援するプラットフォームにやっと具体的に着手できます。新年が明けましてから、2012年の具体的な2つの継続的アクションと1つの構想をお話ししたいと思います。

「やっと」という気持ちがいっぱいです!「いつ誰がどんな病気になっても、幸せを失わない」そのための「ドリームホルダー」たちが作る幸せのマーケットは必ずできます

「僕でなくてドリームホルダーを支援して欲しい」...そう言えたらカッコいい、と思います。でも正直に言います。このブログを読んでくださっている方くらいでいいので、そして2月の記事のように、少なくとも僕にとって「支援」は「やる気にさせること」なので、どうか、2012年もたくさんご「支援」ください!

2011年、本当にありがとうございました。

心から応援くださる皆様に、私も心から。


日本患者学会 公式ウェブサイト www.patientsacademy.jp
病院×Artプロジェクト http://d.hatena.ne.jp/cupid-project/
京都市・輝く学生応援プロジェクト
学生ドリームプラン・プレゼンテーション http://ameblo.jp/gakusei-drepla911/
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2011年12月26日(月) 00時36分31秒

【自殺対策・京都/学生インターン募集中!】

テーマ:★ 求人・ボランティア募集
【自殺対策・京都/学生インターン募集中!】

日本患者学会では、京都市との自殺対策コンソーシアム事業で事務局等に関わりたい大学生インターンスタッフを募集しています。

自殺対策に熱心な弁護士さんなど、志の高い事業メンバーと仕事ができ、大学のふつうのサークルや地域の一般ボランティア団体では味わえない社会との繋がりが感じられます。

大学1回生はもちろん、2回生・3回生も歓迎!

<今期募集の詳細>

【募集場所】 京都オフィス(京都・今出川)

【募集人数】 5人程度(多い時は選抜を行うことがあります)

【活動内容】 自殺対策事業の事務局企画・運営

【インターンの魅力】 日本患者学会は学生スタッフを「インターン」として一人前に扱い、社会人と同じように仕事ができるようになるまで面倒を見ます。元医療コンサルタント、大学院で公衆衛生学などを学んできた代表が、個人個人丁寧にメンタリングをし、スタッフが成長することで成長するチームを目指しています。

どんな関わり方でも、まずは 日本患者学会問い合わせフォーム(http://patient.sakura.ne.jp/recruit/form_intern)までお気軽にお問い合わせください。
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2011年12月12日(月) 00時04分00秒

患者学 とは

テーマ:医療リテラシー
「患者学」とは何か。Wikipediaによると「患者学とは病気を持つ患者自らが内省し、身体的・心理的・社会的な健康を勝ち取るために統合する全ての科学的思考」とあります。...わかるようでわからない。

僕らは「日本患者学会」という名前を使っていますから、短い時間に患者学の説明をする機会がたくさんあります。ただ、僕らの患者学だけが患者学ではないよ、たくさんのエヴァンジェリスト・活動家・研究者がいるんだよ、ということを知って頂きたいです。

「患者学」は日本語です。適当な英訳はなくて、私たちは「Patients' Sciences」と訳しています。東京大学血液内科・田中祐次医師は大胆で「Medica Nova(新医学)」という訳をつけられました。つまり、「患者学」という単語は日本生まれなんですよ。

目を世界に向けましょう。「患者学」と同じことを考える人はいないってことでしょうか。いえいえ、ニュアンスが多少異なりますが「Health Literacy(医療リテラシー)」という概念は世界的です。「リテラシー」とは「識字率」のことで、情報を使いこなせる力のこと。たとえば世界最大規模の患者支援団体・アメリカ心臓協会には協会が有する「医療リテラシー」としてスタッフの頭の中にまた文字化されてアーカイブされているわけです。

「みんなで見る夢は必ず叶うよ!」深田雄志の日本患者学会経営ブログ


日本の「患者学」のニュアンスに近い発想を世界で初めて国家レベルで扱ったのはイギリスです。2002年から始まった「Expert Patient Program(熟練患者政策)」は、従来の医療リテラシーをピックアップし広めて行こう、という戦略政策です。熟練患者を作る政策が医療の上手な利用者を増やす、医療費の軽減政策の一環でもあります。イギリスはハーブ医療も午後のサロンも盛んな国ですから、患者自身の早期発見以外にも、医療以外での健康問題の解決も想定しているように思えます。

さて日本です。

日本で「患者学」という言葉が世間に登場するようになるのは1990年代です。柳原和子さんの著書「がん患者学」シリーズ、そして高栁和江さんのテキスト「患者のための医療-みんなのための患者学」です。高栁和江さん...高栁先生は何度かブログにも登場されていますが、大学教授・小児外科医であって放送大学でこの「患者学」を人気講義にした、私の患者学の直接のお師匠のひとりです。

言葉に敏感な2人が広めた「患者学」という言葉ですが、それ以前1980年代から「患者が賢くなる」という概念を発信し続けた先達がいました。ひとりは昨年惜まれながら他界されたNPO法人ささえあい医療人権センターCOML創設者の辻本好子さん、もうひとりは大学時代に自身が結核患者になったことから人生が変わったという、御歳100で現役、「生き方上手」こと聖路加国際病院名誉院長・日野原重明医師です。

そして現在。2000年代2010年代の患者学には大きく3つくらいの流れがあります。

ひとつは、ご自身もがんサバイバーであり、米国で研鑽したがん治療医・上野直人医師を代表格とした「医師の知っている患者に役に立つ知識を広める」活動です。「医療リテラシー」活動の強化版ともいえるので、「リテラシー型患者学」と呼ぶことにしますね。

もうひとつは、長く白血病を始め血液疾患の患者と接してきた上述の田中祐次医師を代表格とした「患者の経験をアーカイブ化しよう」という博物学です。「アーカイブ型患者学」と言えるかと思います。

『本を読まない子どもの多いまち』を例に、2つの患者学の流れを考えてみましょう。リテラシー型患者学は、大人が子どもにぜひ読んでほしい本をわかりやすく説明すること、アーカイブ型患者学は、よく本を読む子どもに読んだ本を訊き貼りだすことです。どちらも図書館でよく見ます。

では、日本患者学会の患者学は何か、というと「患者支援市場の開拓者の育成」です。『本を読まない子どもの多いまち』なら、本を読む子も読まない子も混ぜ、どうしたらいいか考えてもらう、というのが日本患者学会のやりたい/やっている患者学です。

きっとチームによっては「そもそも、本を読む必要ってあるの?」という話から始まると思います。読書が楽しくできるように、図書館にふかふかの椅子やジャングルジムを企画するかもしれません。本を借りやすいようにまちのコンビニで出張図書館を企画するかもしれません。

僕は、それらこそ本質的だ、と思うのです。3つ方法のうち、あなたはどれが一番図書館の目的を果たせそうだと感じましたか?

誤解のないように。僕らは「医療リテラシー事業」「地域医療情報(アーカイブ化)事業」にもしっかり取り組んでいます(過去ブログを参照)。ただ、医療も基礎研究の医療から臨床の医療へ、経済学も家計管理から幸福の測定へ、展開していく。その未来を追いかけたいのです。

いつ、誰が、どんな病気になっても幸せを失わない世界へ。

【関連リンク】

Wikipedia「患者学」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%82%A3%E8%80%85%E5%AD%A6
Expart Patient Program http://www.oxfordshirepct.nhs.uk/your-health/expert-patient-programme.aspx
柳原和子公式ホームページ http://yanagihara-kazuko.com/
Dr.高柳和江の笑医塾 http://www.waraijuku.com/
NPO法人ささえあい医療人権センターCOML http://www.coml.gr.jp/
日野原重明(読売新聞ヨミドクター) http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=32496
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2011年08月03日(水) 14時25分46秒

放射能汚染と医療リテラシー

テーマ:医療リテラシー
自分を、子どもを放射線被害から守るためには、もっと国民が広く「医療リテラシー」をもつことが必要だと思っています。

この震災で漏れた放射能で食べ物は安全か、を話す政府の食品安全委員会というのがあります。主に国際論文からの事実を基にした、26日の委員会の審議内容を、昨日(2日)市民に対して説明を行ったとの報道を今朝新聞とニュースで見ました。(説明会資料

ところでこれを読んで「自分は・子どもはどうしたらいいか」皆さんは判断ができますか?説明会では、なぜ「累積実効線量が100mSvを基準とするのか。子どもは放射線に敏感なのにもっと低い基準はいらないのか」という質問が多かった、といいます。国に規制をしてほしい、という思いはわかります。でも実はそれ以上に、国がどんな基準を出しても、情報を読み解き「自身の価値観で」選ぶことが必要ではないでしょうか。

例えば、結婚相手が社長で年収1,000万だと知って、舞い上がって喜ぶ人もいれば、事業家は倒産すれば無職になるし公務員の方が安心だった、と考える人もいます。リスクに対してこう行動しなさい、と国民全員に押しつけることはできません。結婚相手の例の通り、リスクは情報であり「価値観」こそ最終的に決めるものだからです。

これは、インターネットをどこまで実名で利用すべき、といった「インターネットリテラシー」と同じように、「医療リテラシー」といいます。医療リテラシーはいわゆる「医学知識」とはちょっと違うものです。食品安全委員会の資料は、通常の教育の医師であれば、公衆衛生のテキストが手元にないと、理解して読むことは難しいはずです。「6年勉強しても難しい」という意味ではなく、知識の種類が違うんです。

日本患者学会は、学校(中学・高校)の「保健」時間と何より内容をもっと充実させれば、充分な量の知識と実践だと考え、2006年より数校で授業を行っています。

今回の原発事故の放射能拡散が一段落すれば、医療リテラシーは必要なくのでしょうか。いいえ。あなたの日常で、タバコがなぜ・どれくらい子どもに害があるのか、経験人数が多い人とのセックスが将来がんになるのにどのくらいリスクがあるのか、みんなわかりますか?皮肉にも今年の放射能拡散が、私たちがいかに「今までも必要だったもの」に無関心できたのか、気付くきっかけになったと思います。

Googleが論文検索に対応したように、国際的にはこういった論文はどんどん無料で読めるようになってきていて、政府の指針だけでなく、自分を、子どもを、自分で守ることができるようになってきています。例えば、牛肉の少量の内部被曝を心配するよりは、配偶者にタバコを止めてもらう方がよっぽど子どもの発がん低下と関係があること、医療リテラシーがあれば判断できます。

食品安全委員会の(資料)にはパブリックコメントを出すことができるので、ぜひ挑戦されてはいかがでしょうか。名前も住所も多くの方に読んで頂けたら、その上で、「基本的な医療リテラシーは人に任せられない」ことを感じて頂けたら、と思います。
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2011年07月29日(金) 00時00分49秒

なぜだと思う?「どう働くのか」「なぜ働くのか」を知るためだ!

テーマ:【代表・深田】の自己紹介
藤子・F・不二夫さんの漫画「ドラえもん」で学校の先生がのび太くんにかける有名なセリフがあります。

野比くん、目が前についてるのはなんでだと思う?前へ前へと進むためだ!
過ぎたことにくよくよせず、前向きに頑張りなさい。


私にも前向きになれない時期がありました。それは大学時代、医学部の在学中にパニック障害という病気になった始めの頃でした。「パニック障害」は、脳の中の伝達物質のひとつセロトニンが足りないために起こる病気だとされています(実際には最有力な仮説です)。「うつ病」と同じ原因なので、うつの症状に悩まされたこともありました。


セロトニン仮設
(アステラス製薬 「うつ病 理解の手引き」より)


今でも、セロトニンが足りない日は体調が悪く、どんなに大切で好きな仕事でも動けない日があります。医学部を卒業して、医師にならなかった最大の原因はここにあって、現在の医師研修制度では、多様な働き方が許されていないため、私のように体調の悪いければ朝から働くことに障害があるという人には選ぶことのできない職業になっています。だからいつも「どう働くのか」「なぜ働くのか」を考えながら生きてきました。

2011年、京都流議定書までの「よせなべ講座」をさせて頂く機会、京都市の若者会議U35第2期で「真のワークライフバランス」の審議を担当させて頂く機会を得ました。いろんな方とやり取りをさせて頂く中で、「働く」「活き活き働く」が自分のテーマとして、また日本患者学会のテーマとして、大きな一角であることに気づくことができました。私たちは「日本患者学会」という名前ですから、オフィシャルに「患者支援」あるいは「社会起業」以外に意識を向けることが少なすぎたのだろうと思います。2011年、頂いたチャンスは本当に幸せなことでした。


よせなべ講座最終回@京都流議定書
ハイアットリージェンシー京都にて


「活きている」ということは「必要とされていること」。仕事とは「仕える事」と書きます。育児であれ、行政審議会の委員であれ、患者支援団体の事務局であれ、「必要とされていること」は世に仕えること、それはすべて仕事なのだと私は思います。

ではなぜ育児は「仕事」なのに「稼げない」のか。

これは実際には「稼げなかったのか」に変わっています。同い年ですが社会起業の大先輩、駒崎弘樹くん(NPO法人フローレンス代表理事)は、育児の経験者に、こどもレスキュー隊として病時の保育を担当してもらい、対価としてのお給料・パート代をちゃんと支払うモデルを作りました。稼げない「仕事」があるのではなくて、「仕事」に「稼げる仕組みがない」、ということが本質なのだと思います。


駒崎弘樹くん(右から2人目)。人間力大賞授賞式で社会起業の仲間と。
(「かものはしプロジェクト」ホームページより)


ナイチンゲールは「近代看護」を作ったと言われますが、これはボランティアとして隣人の病気を見舞っていたそれまでの看護を、看護師という仕事にした、ということです。「看護」が「稼げる」というイメージを持つのはナイチンゲールが「稼げる仕組み」を作ったからです。(ちなみに駒崎くんのチーム「フローレンス」はナイチンゲールのファーストネームから来ています。彼のナイチンゲールに対するオマージュです)

2011年後半戦のひとつ、私は日本患者学会を使って、「企業・行政・NPOの相互シェア」に挑戦します。まず一緒にいい仕事ができる確信を持てる、今までお付き合いしてきた企業さんや行政セクションと。NPOは寄付をもらうことは得意ですが、「働く」を取り巻くハードウェア・ソフトウェアをどれだけ共有できているでしょうか。誰しも考えているけれど、案外本気で誰もやっていない。福島正伸先生の「やりたい人10,000人、やってみる人100人、やり続ける人1人」がここにある!気付いたからには、私はやります。ちょっともやもやと書いていますが、成果を出してからご報告させてください。

私がのび太くんなら、先生はこういうかもしれません。

深田くん、君にセロトニンが足りないのはなんでだと思う?
「どう働くのか」「なぜ働くのか」を知るためだ!前向きに頑張りなさい。


苦しいことに、感謝。

私は、私らしく、私のやるべきことを、やろう。
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2011年07月20日(水) 09時35分03秒

「信頼の経済」への挑戦

テーマ:【代表・深田】の経営コラム
ひさしぶり(おそらく4年くらいぶり)にブラジル・セムコ社の物語「奇跡の経営」(総合法令出版)を読みました。4月から京都市の審議会で「真のワーク・ライフ・バランス」を担当していて、思いだしてもう一度読み返してみたくなったのです。

以前、東京の勉強会で「日本患者学会は医療経済学2.0を目指しています」という趣旨で講演させて頂いたことがありますが、この本を読みなおして、日本患者学会はマネジメントの哲学としても、次のステップの経済=経済2.0を追及しているんだな、とあらためて思いました。

従業員3万人のセムコ社と違い、まだ理事2人、インターン5人、現状収支では事務所の維持が精一杯の小小企業・日本患者学会ですが、セムコ社と同じようにスタッフを信頼し、スタッフがワクワク仕事ができることを、団体ミッションと同じくらい大切にしています。

経済2.0の大切な要素は、

「信頼の経済」

です。

だれが作ったのかわからない商品を私たちはたくさん手にしています。私が今使っているパソコンは誰が作ったのだろう?私がさっき食べた卵は誰が育てたのだろう。

経済学が、「資源の配分」を考える学問であるというように、経済が発展するとは、そもそも資源が世界中に拡散し、無駄なく埋めて行くこと...というのは古い経済論理のように私は思います。

先に書いた疑問です。なんとなく茫々から流れてくる資源に私たちが満足しないのはどうしてなのか?

一見、イタリア製の靴を履いて、ケニア産のコーヒーを飲み、ドイツ製の航空機に乗る生活は経済のもたらす豊かなものと思うかもしれません。けれども、私たちがこれらの資源を喜ぶのは、実はその商品についているタグの情報と私たちが「親しい」からだとおもいます。

ケニア製の靴に、ドイツ産のコーヒー豆、イタリア製の航空機に乗る生活を豊かに感じる人が少なそうなのはどうしてでしょうか。

一方でイタリア製の靴は最高だろうかとも思います。私の知人に足の形に合わせて靴を作ることのできる職人がいます。彼の靴を例えば誕生日に弟がプレゼントとして送ってくれたとしたなら、どれくらいの価値がある靴でしょうか。こうした「価値」もしかすると「幸福の価値」なのかもしれませんが、マネタリーな要素だけでなく、さらにストックとしてでなくフローとして見る、というのが私がしっくりくる経済学です。

株式会社は本来、必要だと思う投機事業に仲間が資本を出し合い、信頼できる経営者を雇い、経営者が社員を雇い...と信頼関係を元にした仕組みのはずです。私はこの株式会社の本然の理念が大好きです。

上場という仕組みもとても素晴らしいものだと思いますが、会社を大きくしたいから、ということが先にありきでは、私は違和感を感じます。むしろ、会社が大きくなり、ステークホルダーが広がったから、でなくてはならないということではないでしょうか。

6月から行わせて頂いた「よせなべ講座」の中で、私も自分自身のあり方、仕事のあるべき姿を考える機会をたくさんもらいました。

この中で頂いた私を信頼し、期待してくれている、人生の大先輩も含め「仲間」のために、もっと自信を持って、今まで見たことのない組織であることを恐れず、存在を社会に提案して行こうと思っています。
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2011年07月18日(月) 14時30分19秒

よせなべ講座 最終回@ハイアットリージェンシー京都 出演者紹介

テーマ:【代表・深田】のマイライフ
鬼丸 昌也 (おにまるまさや)
NPO法人テラ・ルネッサンス創設者、2002年 日本青年会議所人間力大賞受賞。



1979年、福岡県生まれ。立命館大学法学部卒。2001年、初めてカンボジアを訪れ、同年10月、大学在学中に「全ての生命が安心して生活できる社会の実現」をめざすNGOを設立。カンボジアでの地雷除去支援・義肢装具士の育成、日本国内での平和理解教育、小型武器の不法取引規制に関するキャンペーン、ウガンダやコンゴでの元・子ども兵の社会復帰支援事業を実施。地雷、子ども兵や平和問題を伝える講演活動は年140回以上。国内外を問わず精力的な活動を行っている。主な著書に『ぼくは13歳 職業、兵士。』(合同出版)などがある。


嘉村 賢州 (かむらけんしゅう)
NPO法人場とつながりラボhome’s vi(ホームズビー)代表理事



京都大学農学部卒。卒業後、人事・給与システムの営業を経験後、地域活性のITプロジェクトにより独立行政法人情報処理推進機構「未踏ソフトウェア採択事業」に2004年度に採択。京都でIT企業を立ち上げる。その後、NPOや社会起業の業界に関心を持ち、2008年に特定非営利活動法人設立。代表理事。


尾角 光美 (おかくてるみ)
Live on(リヴオン)代表、2008年 京都学生人間力大賞京都市長賞受賞。



2002年 都立国際高等学校卒業。2003年3月、母を自殺で亡くす。4月同志社大学に入学。 2004年から「あしなが活動」を通じて病気、自殺、戦争、テロ、津波などで親を亡くした国内外の遺児に物心両面のグリーフサポート、自殺対策関連の講演を行う。2009年任意団体を立ち上げ、いつ、どこで、どのような形で大切な人を亡くしても、その人が必要とするサポートのある社会創りを目指して活動している。学校での「いのちの教育」、僧侶らを対象とした研修やワークショップなども行っている。編著書『102年目の母の日~亡き母へのメッセージ~』(長崎出版)。


廣岡 睦 (ひろおかむつみ)
Climate Youth Japan副代表、2008年 京都学生人間力大賞堀場製作所賞受賞。



1985年、城陽市出身。大学在学中に気候変動問題に興味を持ち、2007年8月から環境NGO気候ネットワークのボランティアとして約3年半活動。小学生対象の境教育や気候変動の国際交渉に興味を持ち、2007年から2009年まで合計3回の国際会議に参加。現地で世界中から集まった若者の活動力・影響力に衝撃を受けて帰国。2010年3月にCOP15で出会った日本の若者と共にClimate Youth Japan(通称CYJ)を設立。セミナーや勉強会を通じて、国内の若者の意識啓発やリーダー育成、COP参加・派遣を実施。


尾形 浩一朗 (おがたこういちろう)
チャリラボ代表、2008年 京都学生人間力大賞奨励賞受賞。



1984年、京都府出身。京大大学院生として出町柳「かりおん」のレンタサイクル事業モデルを研究、出町柳に自転車の総合研究室「チャリラボ」を立ち上げる。車いすユーザーにとっての自転車、ハンドサイクル(手こぎ自転車)の普及活動に取り組むなど、「自転車」をあらゆるまちづくりに関わる。また、出町柳地域の町内会活動に積極的に参加し、地域内の有志と共にフリーペーパー「出町と柳」の発行をするなど、場所と人との関わり方を模索している。


深田 雄志 (ふかたゆうし)
日本患者学会 代表理事、2008年 京都学生人間力大賞理事長賞受賞。



1979年、京都市出身。京都大学大学院博士課程中退。医療コンサルタントとしての経験を生かし、学生インターンと共に収益事業から学生団体まで、「患者支援」を広げるモデルを促進する連続起業家。2008年、京都・学生アントレプレナー大賞受賞。これまで地域医療フリーペーパーや、「保健の出前授業」を立ち上げ、今年はホスピタルアート事業が立ち上がる。行政・企業・世界的ボランティア団体などを繋げて「いつ誰がどんな病気になっても幸せな世界」を作る仕掛け人。



イベント詳細
「よせなべ講座 最終回 『私ができること。 ProAction Cafe@京都流議定書』」
日時 2011年7月24日 · 14:30 - 18:00
場所 京都流議定書2011(会場:ハイアットリージェンシー京都)
お申し込みはこちらから。
Facebook:www.facebook.com/event.php?eid=226782377351962
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