本当の名医は薬を減らす!

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こんにちは。サクナの松成です。

健康診断は別として、何か体の不調が出るから病院へ行くわけで。。

たとえば、風邪で病院に行ったのに、「安静にして寝ていれば治りますよ」と言われて薬の処方がなかったらどうでしょう。

「なんというヤブ医者だー!」と言って怒り出す声が聞こえそう(笑)

 

うちの母が眩暈で病院へ行った時、「しっかり運動をしましょう」と言われて、薬がでなかったので、父が怒ってました...(・ε・)

あ~~眩暈で何の薬処方するのか気になってましたが、良心的な医者でよかったよかった。

 

サクナのお客様では、”薬をたくさん飲むのはイヤ!””できるだけ薬を飲みたくない”と思われてる方が多いのですが、世の中は逆なんですよね。。。

『治療=クスリ』

確かに薬のおかげで症状は抑えられる。しかし根本治療ではない。。

本来重要な食事療法や運動療法など、本人の生活習慣や意識改革が必要な事を指導できる先生は、とっても少数派。
分かっててもできない、って現状があるんですね。。。

 

⇒本当の名医は薬を減らす! 患者によくある「大誤解」 

 

せっかく病院に来たのだから、なにか薬を出してもらわないと納得できない――そう思っている患者は意外に多い。

薬をたくさん欲しがる患者さんは必ずいますね。特に大病院で何時間も待たされて、診察時間も短いとなにか『お土産』がないと満足できないのでしょう。

混雑している外来では、医者も時間をかけて『そのような薬は必要ありません』と患者を説得するよりも、さっさと処方して患者に帰ってもらうほうが楽なので、無駄な薬を出しがちになる」(麻酔科医の筒井冨美氏)

 

薬が出ないと診てもらった気がしない――その気持ちはわからないでもないが、根底には薬に対する患者の大きな誤解がある。新宿ミネルバクリニック院長の仲田洋美氏が語る。

「とりわけ最近では高齢者のポリファーマシー(多剤投与)が問題になっています。

薬の臨床試験は基本的に若い人を対象にシンプルな条件下で行われていて、実際に飲んだ時の相互作用については未知数の部分も大きい。だから10種類以上も薬を飲んでいる患者さんの場合、どんな副作用が起こるのか誰にも把握しきれないのです。

それでも山のように薬を出す医者はいまだに存在しています。本当に無責任な医療行為です。

患者さんのことを本当に考えたら、薬の処方は必要最低限にするべきですが、患者に向き合って話し合うのが面倒くさいから、とりあえず処方している。薬をたくさん出してくれるのがいいお医者さんだなんて、とんでもない誤解ですよ

典型的なのは、風邪の患者に対して抗生剤を出す医者だ。

「抗生剤は細菌感染症に対する薬です。風邪はウイルス感染ですので、抗生剤を飲むことで風邪が治ることはありません。

風邪に特効薬はないので、基本的には対症療法しかありません。咳が出てつらいなら咳止め、喉が痛いなら痛み止め、高熱が続くなら解熱剤という具合です。

しかし、風邪には抗生剤が効くと信じ込んでいる患者も多く、いちいち説明する手間を省くために処方する医者がいまだにいます」(医療ガバナンス研究所・樋口朝霞氏)

 

よその病院から移ってきた患者に、前の病院で処方されていた薬をやめさせるのが難しいという事情もある。神奈川県のクリニックに勤める内科医が語る。

「前の病院で降圧剤だけで4種類も出されていた患者さんがいました。他にも糖尿病の薬、高コレステロール血症の薬、精神安定剤、眠剤など計12種類もの薬を飲んでいました。

『ちょっと薬の数が多いですね』と断薬を勧めたのですが、『薬をやめても血圧が上がらないと保証できるのか』と言われてしまい、そのままになっています。

本当は薬を飲むこと自体が身体に負担をかけているのですが、もし降圧剤を減らして血圧が急上昇でもしたら、患者さんから訴えられるのが恐ろしいですからね。

本来はきめ細かい生活指導で塩分摂取量を減らしたり、定期的に運動したりするよう勧めるのがスジなのですが、そんなことをしても診療報酬が増えるわけではありません。実は薬を出すよりも、薬を減らすことのほうがよほど難しいのです

 

とりわけ精神安定剤のような精神科系の薬はやめるのが難しい。急にやめると離脱症状(禁断症状)が出るからだ。

「つい最近まで非常によく処方されていた薬にデパスという精神安定剤があります。気軽に処方できるので、肩こりの治療にも処方されていたくらいです。

しかしこの薬は非常に依存性が強く、出してくれとしつこくねだる患者が多くて困ります。長年服用していた薬を急にやめると、イライラ感、頭痛、動悸や悪心などの離脱症状が起きる場合があるので、医師の細かい指導が必要になってきます」(前出の内科医)

日本老年医学会は高齢者のポリファーマシーを問題視し、薬の種類が6種類以上になると副作用の頻度が急増するため、減薬するように勧めている。減薬のために患者と向き合おうとせず、薬をバンバン出すような内科医は、名医どころかヤブの典型なのだ。

 

自信満々で手術に挑もうとする外科医も危険な存在だ。心臓外科の第一人者として有名な昭和大学横浜市北部病院循環器センター教授の南淵明宏氏が語る。

「たとえば海外に留学して新しい手術法を習得してきたという外科医にこのタイプが多いですね。

最新の技術ということでマスコミにももてはやされて、国際学会などでも偉そうに演説をぶつのですが、必ずしも結果が伴わない。ということは何人か『犠牲者』が出ることになります。そのような医者はすぐに業界から消えてしまいますが……」

外科医にとって自らの存在理由は「手術」しかない。だから当然、手術を行って成功することが使命だと考えている。そしてそのために、患者を手術の「実験台」としか見ない外科医もいる。

「前立腺がんの手術に、ダ・ヴィンチという手術支援ロボットを使う方法があります。鮮明な3D画像を見ながら、細かい作業を可能にする画期的な機械であることは確かなのですが、そもそも前立腺がんの手術が必要かどうかという問題があります。

とくに70歳を超えた高齢者の場合、前立腺がんの進行はゆっくりしているので、手術を行うことによる排尿障害などの後遺症の可能性を考えると、手術が最良の選択肢とはいえず、経過を観察したほうがいい場合のほうが多い」(前出の内科医)

ところが手術のためのロボットを病院が導入してしまえば、手術をしないと機械購入のための経費が回収できない。鳴り物入りの新技術で売っている外科としては少しでも手術数を増やしたい気持ちもあるだろう。こうして患者不在の観点で、手術が執り行われることもままあるのだ。

関西の拠点病院勤務の看護師が語る。

「最近では高齢者でも体力がある患者さんが増えて、亡くなるギリギリまで手術を希望される方がいます。外科医には、できるだけそういう期待に応えようとする人が多いですね。

正直、看護師の立場から見ていると、緩和ケアに切り替えたほうがいいのではないかと思うこともあるのですが、『こないだは80歳を超えた患者さんの手術に成功したよ』と自慢げに語る医者も多いですね」

確かに手術自体には成功したかもしれない。だが、手術による体力の低下で生活の質ががらっと変わってしまうケースもある。

たとえば胃の摘出手術をすれば、食べることの楽しみが大きく損なわれる。がんと共存しながら残りの人生を家族と一緒に過ごすという選択肢もあったはず。

本当の名医とは、薬や手術の誘惑と戦い、時にはそれを自制することもできる医者なのだ。

「週刊現代」2017年5月20日号より

 

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