先生の、アホーって思った次の日。
『昨日あれから大変だったんだよ！！！』
そうだったんだねー。
家に、入れなかったらしい。
その日に限って
鍵を忘れて出勤したんだって。
『ピンポーンって何回も鳴らして
電話も掛けたけど出なくて。
お腹も空いたから、2,5キロ歩いて
ラーメン食べてさ』
『で！？入れたの？』
『入れなかったから。
また職場に戻った』
『じゃあ、電話かけ直さなくて
よかったね、あたし』
『もうさー、こんなことってある！？』
『締め出されたんだね』
『何がバレた！？って思ったよね。笑』
『心当たりありすぎるもんね』
『そうなんだよねー。
あれかな！？これかな！？って』
『ねー。困ったねー』
『クリニック着いたら
ぐったりしちゃって、りぬに
連絡できる余裕なかったよー』
ほんとに、困った人だ。
ハプニング！！！的に喜々と話す
先生のテンションが高ければ
高いほど、電話切った後が
やるせなくなる。
『元気になったら、逢おうね』
『そうだね』
『またねー！』
先生の笑い声、好きなんだけどなー。
変なのー。
でもさ。
2.5キロ歩いてラーメン…。
もっと近くにお店あっただろうに。