理想

今までも 何度か記事にしておりますが、舞台人というのは 野球のように 誰でもホームランを打てば1点頂ける というのとは違います。



いくら正しく歌っても いくら高く足が上がっても 「私 あの人好みじゃないから」 と言われてしまえば・・・ または 宝塚をはじめ、芸能事務所でも そこの方針にあった顔だちやスタイルでなければ 1点すら頂けない場合があります。



ファンの方々がよく 「○○さんは花組顔」 とか 「あのひと月組っぽい」 とか 話されますのは 実力もさることながら その人の醸し出す「雰囲気」 という得体のしれないものかと思います。



お勉強と違い 「カンの良さ」 「センスの良さ」 「リズム感の良さ」 など 訓練によって鍛えられもしますが 元々持っている人には叶わないような 「感覚」 の部分がかなり重要になってくる 「舞台」



ある本にありましたのは、

芸能界でも 「やりたい やりたい」 と本人が言っていても 依頼されなければ出来ない。

実力があっても嫌いな人には仕事は頼まない。

「人に好かれる事が大切」

「人のために一生懸命になれば 必ず自分にかえってくる」

「あなたにやって欲しい」 と言われる人にならなければいけない。

人から好かれる事が重要なのだ。



とありまして、「ごもっとも」 と思いました。


私もよく生徒達に 「万人に愛される人にならなくてはダメ」

と話します。

宝塚はファンの方あってのものです。


なので一人でも多くの方から愛される という要素があるのは、とても大切な事だと思っているのです。



ファンの方々に理想があるように 私にも 「こんな子に下級生になって欲しい」 という理想があります。


陰で悪口を言ったり 人に意地悪を言ったり 先生にだけ媚びを売るような事をしたり・・・・ そんな人に あの大劇場という神聖な場所に立って欲しくはありません。




今 私のところは高校3年生が多く次回の受験がラストになります。


それぞれ とてもいい子で、こんな子達に下級生になって欲しい と思える子 ばかりです。



そのため 時々 私自身が焦ってしまい・・・・ それが生徒に伝染してしまう事があり 最近反省しました。


残り9か月 まだまだあるのだ と考えるようにして、 まずは私がもっと ドーンと どっしり構えていなくては 焦ると 「運」も逃げてしまいますわね。



先日の岩田屋レッスンで 高校3年生の子と高校2年生の子が同じように 「今 悔いなく努力をすれば この後、必ず何かの糧になると信じている」

という事を皆の前で話してくれました。


私の基本はここにあります。

必死にやっていれば 後に何か残ります。


中途半端にしかしなければ その後もきっと中途半端な人生になります。



目の前の結果を追う事も大切ですが 視野を広く持ち、長い目で見る事も大切。



もし 自分の目の前の夢が叶わなくとも 自分の足でしっかり歩いて行ける 心と体を持てるよう 「今」 努力をして欲しいと思います。


その「努力」 の中身は人それぞれですね。

お勉強・歌・バレエ・ダンス・会社・道徳・人間関係

自分が一番 「努力」しなくてはならないのは何でしょうか。


「ぜ・ぜ・ぜんぶ~」 という人もいる・・・・ほとんどの人がそうかと思います。



私も 生徒さん一人一人を見て 特に声楽は個人レッスンなので 一人一人と向き合うたびに 学びがあり反省があります。



「おかげ様で」 という感謝の気持ち

「私のような者が」 という謙遜の心

「自分が間違っていたのではないか」 という反省・そして謝罪の気持ち

を忘れずに 地道に歩んで行こうと思います。