ムムム文楽【まちなか文楽展】@梅田地下街ディアモール「ディーズスクエア」 | さきじゅびより【文楽の太夫(声優)が文楽や歌舞伎、上方の事を解説します】by 豊竹咲寿太夫
なかなかまとまった時間がとれず、ブログの更新がまちまちになってごめんなさい。

お久しぶりです。



実は昨日から大阪の梅田(大阪駅)の地下街で文楽展が開催されています。


ディアモール梅田というエリアのディーズスクエアという広場に特設の会場があります。


な、な、なんと、無料です!




去年も話題になった巨大かしらの新作が目印ですよ。




そして、その文楽展には去年に引き続いてぼくの絵が飾られています!

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去年もこの時期だったので錦秋公演の演目「玉藻前」を描きました。



なので今年も錦秋公演の演目を描かせていただきましたよ◎



「勧進帳」


能(安宅関)・文楽・歌舞伎、全ての分野において超有名な演目です。


去年の玉藻前は「絵を描くだけ」で終わり、その後のパネル作業は全てスタッフさんの手によるものだったのですが、色々と心残りがありました。



街中で、ひと際目をひく物にしたいという想いがありました。

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それに加えて、巨大かしらに引けをとらないインパクトを与えたいとも思いました。







これまで色々な美術展示を見てきましたが、それらの記憶の中で今回参考にさせていただいたのが、六本木森美術館で開催されたワンピース展と、同じく六本木で期間限定開催されているスヌーピーミュージアムのいちばん始めの展示。

「平面が立体になって、目の前に迫ってくる感覚」です。








原画を印刷に出し、出来てきたのはB0サイズのとてつもなく大きなポスター。


受注したのは印刷だけで、あとの作業とデザイン・配置はすべて自分で手がけました。


ポスターから各コマ・セリフをカッターナイフで切り出し、パネルに貼り付けます。

そしてパネルをコマの外枠に沿って切っていきます。

重労働でした。



ふきだし部分に閉口しました。

綺麗に切るのが、思ったより大変で。

セリフを浮き上がらせるために、土台をつけなければいけません。

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場面は問答のところ。

2コマだけのシンプルな構図で、セリフは冨樫→弁慶のコマを両対照に読み進めていただくと、繋がるように構成しました。

知能バトルの最高峰です。
デスノートの何百年も前に作られた、知能バトルの傑作シーンです。

実は当初は勧進帳のあらすじをざっくり説明できるようなマンガを展示しようと考えていたのですが、どうもしっくりこなかったのです。

なにより、インパクトがないということが自分の中で引っかかっていたのだと思います。

何ヶ月か構図に悩み、この構図が思い浮かんだのは、今からおよそ3週間ほど前でした。

朝起きると、まるでそう決まっていたかのように頭の中にこの構図があって、慌ててラフ画に描き起こしました。

これだ!

と思った瞬間でした。



そこからが急ピッチ。

やはり自分の満足のいく物を作りたかったので、構図には凝りたかったのです。



妥協しなくてよかったと思います。



現段階で、自分のできる最高の物を作れたと胸をはって言えます。




けれど、ここが最終ではありません。


もっと最高の物を作っていきたいです。


黒門市場とのコラボは心血注いで作業中です。




もう少しお待たせしますが、こちらも近いうちのお披露目を目指して頑張ります!!!



かむろちゃん色塗り。 #黒門市場 #BUNRAKU #girls #かむろちゃん

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