面河川本谷 遡行 | 6月なんよ

面河川本谷 遡行

車止め駐車場の橋から。
発達した岩壁ありーのでメチャ雰囲気エエ!
左岸の茶屋横の道が遊歩道で、登山口に接続する。


2017年8月13日

主要国道の11号線から国道494号線に入るが、完全な林道状態・・・
猪は出てくるは国道かこれ?と言う酷道を走らされる事になるのも愛媛県山側の特徴か?
何とか峠を越えて、一旦標高を下げると多分もう面河川になっているはずだ。
何時ものことだけど、今回もガイド的なマップや登山地図は無く、とりあえず情報としてはスマホに入れた国土地理院の1/25000地図があるだけ・・・、登山口も?な状態だったが、標識が出てきたので、それに導かれ、6時前に何たら茶屋に到着。面河川の遡行は多分ここから入るのだろう。今日中に詰めれるのか分からなかったので一応ビバークセットを持って、遊歩道を歩き始めた。

この遊歩道は谷沿いに付いており、途中でキャンプ場があるが、こんな所、ブヨと蚊だらけでテントを張る気しないわな。
石鎚山への登山口も途中にあった。“裏参道”とあったので、昨日参拝した石鎚神社の逆側と言うことか。
遊歩道も暫く行くと、やがて怪しい道になる(それでも辿れそうだけど)。

遡行ペースは早い。別に早くするつもりは無かったのだけど、あまりにもアブが酷くて動きを止めることが出来なかった。そして所々、廃道?を使う。これもアブから逃げる為(河原から離れると少しマシになる)。北陸じゃないけど、これはアブちゅうよりオロロそのものだ。

汗もダラダラかくが、水はガブガブ飲み放題なので、水分補給には不自由無い。

裏参道の登山口

遊歩道最後の橋上から虎ヶ淵。
規模も大きな岩盤層で、水質もブルーウォーターでとても良い感じ。

100m以上級、稲妻斜瀑滝。
思わずこれを遡行したい気になったがぐっと我慢。

アブ×,オロロ○に追っかけ回されながら、
右から入ってる支流が見えて来ましたぞ。

飛び石でクリアーするが、
支流の金山谷もめっちゃ雰囲気エエし。
ここも遡行したい・・・

廃道に逃げれば炭焼き釜跡とかがあり、古くからの生活臭の濃いが、
でも、渓谷を溯れば緩いところでも一級の景色↓

と、褒めたところで、 これは無いやろ・・・
まさかの砂防。

右は支流の番匠谷。
ここらへんはオロロマックス!
嫁ちゃん特製ミントスプレーを3分毎に噴射。

たとえ興醒めの人工物が出てきても、
直ぐ取り繕ってくれる自然。

魚眼レンズ一杯に占める白い石の滑床。
ハッキリ言って四国の谷は(多分下流域の川も)人臭いが、
自然とは調和した営みだ。

犬鳴谷(右)の出合。
犬鳴谷の右上に指標があり、これに何が書いてあるのか見たくて、
出合の小滝(全10mほど)を登ってしまったが(犬鳴谷と書いてあった)、
降りる事出来ずに(ロープ出すの面倒臭い)、そのまま左岸の廃道に乗ったら、
その先に立派な滝(魚止ノ滝)があった。

オロロ止ノ滝?
遠目、非常に優 美な斜瀑で、魚止ノ滝と名前がついているようだが、
この滝の上からオロロが激減したので、
魚止じゃ無くて、オロロ止ノ滝と命名し直そう(勝手に)

御来光の滝①
巨岩帯の奥に大滝が。
しかし本当に巨大な岩なんだけど・・・

御来光の滝②
大滝の前に鎮座する
特大過ぎる巨岩・・・

御来光の滝③
ウィキペディアでは落差102m、日本の滝百選の一つらしい



御来光の滝はシアター状の滝だが、右岸に廃道?滝見道?いずれにせよ確りした巻き道が付いていた。

御来光の滝から上は主稜線もちらほら見え初め、徐々に水量を落としてくる。
もう側壁などは無いが、それでも高度的に1400mぐらいで、まだまだ遠い感じだ。
やがて二俣の15m級斜滝は右俣から直登して、暫くすると谷は水が切れ、グズグズで傾斜が強いだけになってきたので、もう左の枝谷に逃げた。
1550mを越えたあたりから枝谷も終わり、笹漕ぎになる。1650mまで上げると、灌木も取れ、笹原のみとなるが、逆に笹は低くなってくる。山頂もハッキリと眺められるが、登山道も視界に捉えた。これでビバークセットはただの重りとなった。
14時過ぎに登山道に乗った。
何か北アルプス的な詰めでよろしい。
花の名前とか分からんけど、高山植物が色とりどりな花をつけている。
登山道の下りも長くて、急下降とかは無いが足の疲労がハンパ無いので堪えた。最後は足もガクガクだった。
今日は風呂が無いので、最後に川で水浴びしをしたかったが、オロロがいるので、それは叶わず、そそくさと面河川を離れた。


枝谷やけど、
一応、仁淀川最初の一滴。

石鎚山のピークがハッキリ見えて来ました。
小屋(宿坊?)も鳥居も蠢く人も見えます。

登ってきた面河川を見下ろす。
この瞬間が沢登りの醍醐味、たまらん!

西ノ冠岳(1094)二ノ森(1930)へと稜線と、
その山腹をトラバースする登山道(裏参道)。

花の蜜に蝶も舞う。
標高の高い山地に多く生息するアサギマダラ。
ジャポニカ学習帳の表紙にイケる?


国道33号線で松山方面に行って一旦ガソリンを満タンにして、国道441号線で南下するが、この途中、鬼北町も完全酷道?で凄かった(猪が道を塞いでるし・・・)。
日付がけわる頃、鬼北町を抜けて道の駅で就寝とした。今日もタフな1日だった。


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