お待たせしました。それでは明日京都競馬場で行われます「エリザベス女王即位60年記念」エリザベス女王杯の有力馬の情報です。
【展開予想】
「逃げて見せ場を作りたい」と鞍上も話すレジェンドブルーが楽に先制。スマートシルエットがそれに続いて番手から。隊列が決まれば道中は動きが少なく淡々とした流れ。有力馬の中ではヴィルシーナ、ホエールキャプチャが比較的前につけるが、仕掛けのタイミング次第で後方待機のフミノイマージンが先行勢を一飲みする可能性も。
【有力馬情報】
・7 フミノイマージン・・・・エリザベス女王杯を紐解くにあたり、焦点は3歳馬と古馬、どちらを上位に取るべきかという点に絞られた。そして出た結論が“ジェンティルドンナ不在であれば古馬上位”という結論だった。某情報筋が語る。「特にフミノイマージン陣営は早くから今年の最大目標をここに決めて、夏からは放牧に出さずにずっと手元で管理してきました。もちろん厩舎にいる分はオーナーにも高い預託料が発生するわけですから、それを快諾してもらったオーナーへの恩義は強いはずです。前走も変則日程で調整スケジュールが難しい府中牝馬ではなく、敢えて男馬相手の京都大賞典にぶつけたわけですが、プラス8キロと敢えて余裕残しの造りで出して、どれだけの末脚が使えるか図った1戦。4着に負けたものの関係者は『最後で脚が上がったのを見てもうひと絞りが必要ってわかっただけで収穫でした。全てはエリザベス女王杯に向けてのテストです』って振り返っていましたからね。ここに向けて全てが順調に来ているようですし、関係者も今度は集大成といえるデキで送り出してきますよ」また別の某情報筋も「『男馬相手で2400は少し長かったです。でもその経験は今回に必ず生きると思います』ってさ、太宰(太宰啓介騎手)も次は結果を絶対に出すっていう気持ちが伝わってきたからね。あいつにとってもGIで有力馬に乗れるチャンスはそんなに多くないだろうし、本気だよ」と鞍上を後押し。本田優調教師と太宰騎手のホットラインがイキのいい3歳馬を返り討ちにする。
・12 ヴィルシーナ・・・・遂にジェンティルドンナに土を付けることができないまま終わったヴィルシーナの3冠路線だが、ライバルは早々にジャパンCに狙いを定めてここはスルー。ジェンティルの居ないここでは関係者も「負けられない」というのが本音だろう。気になるのは秋華賞で打倒ジェンティルに向けて目一杯仕上げた反動だが、その点は某情報筋がフォローした。「秋はこれで3走目ですし、フミノイマージンらと比べると上積みという点で劣るのは否定できませんが、それでも一流厩舎らしく何とか前走時のデキを大きく落とすことなくキープしている印象を受けましたね。この馬も今年はこれが最後のレースの予定ですから、悔いのないように上手く仕上げてきましたよ」いい意味で平行線。ここも大きく崩れることはなさそうだ。
・1 マイネイサベル・・・・マイネル軍団は3頭出しと、オーナーサイドのここに賭ける意気込みは高い。中でもこのマイネイサベルは実績最上位。前走の府中牝馬Sも抜群の決め手で先行馬をなで斬りにした。「マサミ(松岡正海騎手)も『相手は強いですが決め手はヒケを取らないと思ってます。思い切った競馬でアッと言わせたいですね』って満更でもない様子だったよ。アイツの本気とそうじゃない時の違いを知っているからこそ、今回はハッキリ言わせてもらうよ。買うべきだと」と某情報筋。末脚はここでも脅威となる。
・5 マイネジャンヌ・・・・「実績ではイサベルに劣るが陣営サイドの感触は断然コチラの方がいいぞ」元貿易場新聞のTMでもあった某情報筋が切り出した。「関係者いわく『イメージ通りの追い切りができた。手応えにおつりを残して、馬が勝手に動いて反応してくれたし、追い切り後にすぐ息も入った。体に実が入って筋肉質になってきたし、以前は抜け出すとフワッとしていたけど今はそれもなくなった。一皮剥けた今ならここでもという気持ちだね』と好感触だったからな。前走だって勝ち馬はその後アルゼンチン共和国杯でも差の無い5着だったように相手が悪かっただけ。安易に格下と扱うのは危険だぞ」もともとレース巧者。それが最後までしっかり走り切れるように成長した。相手なりのタイプでもあり軽視は禁物。
・3 スマートシルエット・・・・この馬をプッシュした某情報筋。「京都の外回りはこれまでも人気薄の先行馬が楽をして粘って穴を開けるというシーンを何度も見てきたけど、今年もあるとすればこの馬がマッチするんだよね。走り自体が高くてビュンと切れるというよりは追ってバテないでジワジワ伸びるタイプだから、坂の下りを利用して早めの競馬をすれば、後ろとのアドバンテージ次第では粘り込みもあるかと」有力馬の中ではヴィルシーナやホエールキャプチャあたりは好位に付けたいクチだが、フミノイマージンの末脚の破壊力はどの鞍上も警戒。早めに仕掛けて最後にフミノに差される競馬だけは避けたいと考えれば、仕掛けは微妙に遅れてスマートシルエット向きの流れになる。
・11 ホエールキャプチャ・・・・ヴィクトリアマイルの覇者だが、前走の府中牝馬Sで11着に敗れたことで「春はフロックか」と見るファンもいるだろう。が、そこは「まだ見限れませんよ」と元JRA騎手の某情報筋がキッパリ。「この馬は典型的な叩き良化タイプです。久々だった前走は体のバランスも良くなかったとのことで横山君も無理をしなかったですが、今回はしっかり追ってくるのは間違いないですよ。1週前に栗東に入って直前の追い切りは横山君(横山典弘騎手)が買っている竹之下君(竹之下智昭騎手)が稽古をつけましたが、彼いわく『いい動きでした。体のバランスも特に悪くは感じませんでしたし状態はいいと思います』とのこと。ちなみに竹之下君はヴィルシーナの追い切りもつけていますからね。そのことを踏まえて“いい”というジャッジですから、信用していいでしょう。陣営の青写真通り久々を叩いてガラッと変わってきていますよ」ヴィルシーナとは同じような脚質で今回は同枠。ヴィルシーナをマークしながらレースを進められる利もある。
・10 オールザットジャズ・・・・春先には関係者の間で「牝馬路線の台風の目になれる」とまで評価されていたオールザットジャズだが、人気を背負って大敗したヴィクトリアマイル以降、精彩を欠く走りが続いている。しかしながら「まだ終わっていない」という某情報筋。「前走の敗因はハッキリしています。放牧先から少しガレて帰厩したので体を戻しながらの調整で万全ではありませんでした。それに結局は輸送でまた減って蓋を開けてみたらマイナス12キロ。デキは完調には程遠かったというのが事実ですし藤岡君(前走騎乗の藤岡祐介騎手)も次のことを考えて無理せず終いを伸ばすだけの競馬をしました。もともと前走を叩いてここが目標のレース。今週の反応は非常に良かったですし、稽古から引き上げてきたときの息使いも良かったようです。もちろん馬体も戻ってますし、今回は輸送が短い京都ですから前走のように大きく体を減らすことはないでしょう。ズバリ、ガラリ一変が期待できますよ」とプッシュした。2戦2勝と相性の良い川田将雅騎手に替わるのもむしろプラスといえ、巻き返しを警戒。
なお、予想につきましては明日の早朝にでも。