ヴィクトリアマイル、出走全馬事前情報?(1) | さかなくんのパカパカ日記

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『談話室「さかなくん&ブサ雄」』の競馬版です。競馬に関する話を主に書いています。

大変遅くくなりましてすみませんでした。それでは今日東京競馬場で行われます「春のマイル女王決定戦?」ヴィクトリアマイルの出走全馬の情報(1番~9番)です。


※今回は情報提供元からのご好意により、出走しますすべての馬の情報をお話しします。



【レースの見解】


ほぼアパパネ対明け4歳馬の図式。果たしてどちらのレベルが高いのか…その答えは「昨秋のエリザベス女王杯で出ている」と言われている。距離適性や状態もあるが「アヴェンチュラとアパパネの間には1クラス以上の差がある」というのが情報通の間の認識。昨年は女傑ブエナビスタを破ったが、単にブエナビスタが走らなかっただけとも言える。ましてやピークを過ぎた感がある今、明け4歳馬のレベルに屈してしまう可能性は高い。1人気ではあるが…馬券の急所はその4歳馬にありそうだ。


・1 マルセリーナ・・・・前走時から復調を伝える話が入ってきているこの馬だが、今回のデキはその前走以上。「最近の中でも一番と言ってもいいくらい」と担当も自信を見せる態勢で桜花賞馬完全復活を狙っている。「今回負けるようなら先は暗くなるよ。キッチリ仕上げた。自信がある。内容より結果にこだわりたい」と強気な話は調教師。担当も「不安はない。GⅠタイトルを2つ欲しいわ」と言っていたとのこと。既報の通り、先週時点で騎乗を予定していた岩田康成騎手も「来週のヴィクトリアマイルも自信があるんだ」と話していたほど。スタートでポカがある馬だけに、この最内枠をどう乗りこなすかは課題として残るが・・・・。代打の鞍上田辺裕信騎手にもその事が伝わっているらしく、美浦の一部の間では相当盛り上がっている。


・2 レディアルバローザ・・・・前走大敗のせいか、昨年の3着馬とは思えない評価落ちとなっているこの馬だが、その前走は、Vマイル制覇に賭ける陣営の意図があっての参戦。聞けば、2走前の中山牝馬Sを逃げ切って勝った内容に不満があったとのこと、「あの競馬じゃ府中のマイルは乗り切れない。馬にはすぐに忘れてもらいたい」と、あえて距離の忙しい1400mを挟み、馬に溜める競馬を覚えさせようとしたそうだ。ゆえに、前走の大敗は全く度外視可能。「前走でガス抜きもできた。体調は申し分なし」とはこの中間の担当の話。盲点になった実力馬が穴を開けるのは、このレースの歴史。昨年、全盛期のアパパネ、ブエナビスタ相手に見せ場を作った事実を、今一度思い起こしたい。


・3 キョウワジャンヌ・・・・マイナー厩舎ながら新馬当時からお馴染みの一頭。秋華賞が本当に惜しい2着、勝ったアヴェンチュラに詰め寄ったレースは迫力十分で、話通りGIを勝てるだけのポテンシャルを持っている事が確認できた。その後はエリザベス女王杯を予定していたものの「ドカ負けしちゃうとショックが残るから」という厩舎スタッフの強い主張もあってのマイルCSに参戦。ただ「ヴィクトリアマイルへの布石」のための出走で、レースでは全く無理はしておらず18着のシンガリ負けも仕方の無いところ。「まともなジョッキーが乗れば本当にデカいところを獲れる馬なんだ」とは常々聞こえてくる話だったが、いよいよ「若(飯田祐史騎手)」から乗り替わりとなった。(今回は柴田善臣騎手が騎乗)一部の情報筋の間では「そこまで言っていた馬だから飯田に乗せてやりたかった」とも言われていたが、最終追い切りでも跨り、最後の調整まで施した。「自分が乗れなくてもキッチリ仕事をして結果を待つ」、そんなベテランの意気込みが伝わってきた。ヨシトミがその意志を継げば栄冠を掴む可能性はある。


・4 マイネイサベル・・・・前2走は小回りコースを意識して早めに動いたが、最後まで伸び切れずに善戦止まり。「今回は東京コースだし、もう少しタメてジックリ行きます。人気馬と力は互角なので勝負になると思いますよ」とは松岡騎手。厩舎サイドは「以前は繊細なところがあり、競馬の前に神経を使い過ぎていましたが、古馬になって心身ともに大人になって強さが出てきました。左回りの広いコースはこの馬には申し分のない条件なので、乗り役さん(松岡正海騎手)が上手く乗ってくれればチャンスでしょう」と色気は持っていた。


・5 アニメイトバイオ・・・・今年になってサッパリの成績が続いているが、今週調教に騎乗した北村宏司騎手は、「以前との比較がつきませんが、馬は悪くありませんでした」とマズマズの感触。「この中間からチークを着けて調整しています。その効果か反応は良くなった感じがします。前走だって直線でゴチャゴチャしながらも最後まで諦めないで頑張っていました。叩き3戦目でデキは最近では一番良いし、この馬の底力を今一度信じます」と復活を願う陣営。


・6 スプリングサンダー・・・・お伝えしたとおり、無類の1400m巧者であり「マイルは長い」と常々陣営が語っている馬。それだけに、前走の阪神牝馬Sが目イチの勝負ドコロだったことは紛れもない事実。その前走は、勝ちにこだわるあまり、いつもより積極的な競馬を試みたことが、かえって末の破壊力を失わせるという、何とも皮肉な結果だった。その後は早々とこのレース出走を決定、「体の張りは前走よりイイくらい」と態勢は整えてきたが、「馬の後ろで我慢して、どこまで切れるか…」と、やはり府中のマイルがベストの舞台でないことは陣営も認めるところ。同様のローテで臨んだ昨年は、一か八かケツからの直線勝負に賭けて0.4秒差。その再現を狙うことになるであろう今回、展開破綻に期待するところが大きい。


・7 アパパネ・・・・休み明けは走らないし、初の1400mだった事を考えれば、前走7着でも叩き台として割り切れる。目標はあくまでもこのレースで、今回は2週続けて北Cコースで併せ馬で追い切りを行った。「動きに迫力あって使った上積みは大きいです。今回は体も500キロ切ってくるでしょう。やるべき事は全てやったし、メンタルな面では何も問題はないので、これでもし負けたらしょうがないくらいの気持ちです。勢いのある馬も出てきましたが一番強いのはウチの馬です」と陣営は納得の表情。木曜日に発表された馬体重は502キロと前走より僅か2キロしか減っていなかったので、一部では「あれだけやったのに?」、「ソロソロお母さんになる準備で繁殖モードに入ってきて体重が減らないのかもしれない」との話もあるが、数々の大きなレースを勝っている経験豊富な厩舎だけにやれる事は全てやったようだ。昨年はこのレースで最強牝馬のブエナビスタを敗った実績、叩き2戦目にキッチリと結果を出すタイプ、マイルに替わる事を考えれば、今年のメンツならアッサリと勝たれても何ら不思議はないところだが…


・8 クィーンズバーン・・・・以前からその素質と成長力をお伝えしている馬であり、前走の重賞勝利も決してフロックに非ず。思い切った鞍上(藤岡佑介騎手)の騎乗と展開面の恩恵があったと軽視されがちだが、その実、明確な根拠があっての走りである。その前走後、当時の鞍上からは「マイルもこなせると思います。次も楽しみなんじゃないでしょうか」という言葉。ここ府中のマイル戦、「さすがに相手も揃ったし、先週、逃げ切りを見せられているのも痛い。楽じゃないでしょう」と陣営は控え目な様子だが、「短期放牧明けでも、戻ってきてからの動きは良いよ」と状態面に翳りはなく、アッと言わせる走りを再度見せても驚けない下地はある(ちなみに、レース前週の日曜目に一杯、当週は軽めという調整パターンは、暖かい時期におけるこの厩舎の得意パターンである)。「別にハナにこだわる馬じゃない。行く馬がいれば番手でも大丈夫」と、特に作戦を決め打つつもりはないとのこと。「ウチパクさん(内田博幸騎手)がどう乗ってくれるか、楽しみなんです」と鞍上強化も魅力大。


・9 グランプリエンゼル・・・・前走で引退させる予定だったが、体調が良かったのでもう少し現役を続行する事になった。先週三浦皇成騎手が栗東で騎乗して、「6歳にしては若々しいし、体調も良さそうです」と好感触だったとの事。ただ、久々のマイル戦というのは不安は材料。昨年4着の舞台だが「この馬がもうひと花咲かせるとしたら、サマースプリントシリーズのようなローカルの短距離のGⅢレベル」と言われている。


なお、10番以降については後ほど。