函館2歳S、有力馬情報? | さかなくんのパカパカ日記

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『談話室「さかなくん&ブサ雄」』の競馬版です。競馬に関する話を主に書いています。

それでは、日曜日の函館競馬場のメインレース、函館2歳ステークスの有力馬の情報です。(なお、このレースはサマージョッキーシリーズの対象レースです。)


タイセイファントム・・・・函館2歳Sの過去10年の優勝馬。その前走を振り返ると逃げて勝った馬は1頭もいない。単純にスピードを生かして勝ちあがってきた馬よりも、直線の追い比べを制するなど厳しいレースを勝ちあがってきた馬の好走が目立つ。
タイセイファントムは、初戦で直線の長い追い比べをハナ差制し、そして2戦目の前走はスタートで出遅れ、最終コーナーでも馬群に包まれて動けず、そして直線では前が壁になり外に出す不利が響いての4着敗退。直線の短い函館でこれだけの不利が重なれば致命的であることは言うまでもなく、事実レース後には「下手に乗った。」と乗り役が自らの非を認めていたとか。だからこそここに掛ける意気込みは熱い。
レコード決着となったラベンダー賞でも最後まで脚を伸ばしており、決めて比べとなれば一気に本命級に浮上する1頭。あとは小柄な馬体の維持だけがポイントか。

エーシンジャッカル・・・・香港の名手D・ホワイト騎手を背に、素晴らしい勝負根性と差し返しを見せてデビュー戦を勝ち上がったエーシンジャッカル。そのデビュー戦だが、好スタートも内外から競りかけられ、ハナに立ったのはスタートしてから500mを過ぎたあたり。そこからも息つくヒマなく突かれ、さらに直線では最内で脚を溜めていたコウミョウガツジに完全に前に出られ完全にジエンドかと思いきや、最後まで諦めない乗り役の激しいアクションに応えるようにゴール前では差し返して見せたのだから恐れ入る。ハッキリ行って2歳馬離れの勝負根性には脱帽という言葉しか見つからないほどのレース内容だ。
混戦になりやすい同レースの歴史を紐解けば浮上するのは決まってこのようなタイプ。数字以上の評価を与えなければならないことは言うまでもない。(ただし、今回は乗り替わりでもあることも十分考慮したほうがいい。なぜ、ホワイト騎手が乗らないのかを・・・・?)

トラストワン・・・・「素質は普通。飛びぬけているわけでもない。だけど素直な気性でどんなレースでも大崩れなく走ってくれそう。実はこれって2歳戦ではとても大切な要素なんだよ。」とは同馬を管理する関係者の話。
なるほどデビュー戦で見せた、まるで古馬のようなレース内容がそれを物語る。好スタートも道中は馬込みの中で控える競馬。直線は外に持ち出すと、馬場の真ん中を真っ直ぐと走りぬけ素質馬の追撃を振り切って見せた。言葉にすると簡単だが、そのレース内容は2歳馬がデビュー戦で見せるそれではない。そのデビュー戦が「仕上がり7分」ならまだまだ上積みが見込めそうな2戦目。「このメンバーなら色気を持って臨める」とは横山典騎手の話。リーディングをひた走る函館観光大使が2ヶ月間に渡った函館開催を締めくくっても何ら不思議ではない。』

マイネショコラーデ・・・・楽々と2番手につけ、直線に入り追い出されると反応よく11秒5-11秒5のラップを刻み後続を完封したデビュー戦。前走のラベンダー賞ではスタートが良すぎて、押し出されるようにハナに立たされ他馬の目標にされる苦しい展開。それでも直線では一旦引き離し、あわやという粘り腰を見せた。完成度が素質を凌駕する2歳戦。マイネショコラーデがここまで見せたレース内容は、まさに完成度の高さを証明するに十分な内容が心強い。
クラブ法人馬主(いわゆる一口馬主)としては早い時期の重賞勝ちが何よりの宣伝効果になることは周知の事実。実際、この函館2歳ステークスも過去10年でクラブ法人馬主の持ち馬が実に5勝。2歳戦といえばオーナーズ倶楽部…基、2歳戦といえばマイネル軍団はもはや競馬界の常識。世代最初の重賞を手にする死角は十分に備わっている1頭であることは言うまでもない。

テイエムシャトウ・・・・2歳戦において1度でも凡走があれば、その実力以上に評価を落とされてしまうことは珍しくない現象。だがたった一度の凡戦で見切りを付けられた馬が高配当を演出することも珍しくない。
デビュー戦で6着、だが折り返しの未勝利戦で素晴らしい勝ちあがりを見せたテイエムシャトウ。それでも一般マスコミの評価は最後から数えて何番目といったところか。
「初戦は追い不足なだけで、10キロ絞れた2戦目で予定通り変わってくれた。とにかくスタートセンスが抜群で、スッと良い位置につけ折り合いにも心配のないタイプ。イメージ以上に走る馬だから侮ると痛い目にあうよ。」とは関係者の話。ラベンダー賞組と同じくキャリア2戦という戦績が大きなアドバンテージになる可能性も高い。

マジカルポケット・・・・デビュー戦で2着に下したロビンフットが続くラベンダー賞をレコードタイムで圧勝。一躍主役候補に躍り出たマジカルポケット。もちろん、決して評判だけの馬ではなく、現地滞在関係者の話からも、現段階の完成度と素質の総合的視点に立てば間違いなく上位という話も持ち上がっていた。
持ち上がってい「た」というのは、これはあまりマスコミ上で報道されていないオフレコ情報が浮上したからこそ。詳細に関してはハッキリと申し上げられないが、先週火曜日に予定していた調教を木曜日に変更しなければならなかったほどの内容。最終追い切りで見せた内へのもたれ癖は先週の時点では見せていなかったもの。
果たしてどのようなレースを見せてくれるのか。様々な意味で注目しなければならない1頭。

ルリニガナ・・・・仕上がりの速さと、そして余りある速力にセンスの良さを生かして勝ちあがったデビュー戦。数字面での裏づけも申し分なく、関係者が「大きなところ(重賞)を意識してしまう」と色気を持つのも無理はない。鞍上の藤岡佑騎手はトラストワンのデビュー戦でも手綱をとったが、両馬を比較した上でルリニガナを選択した格好。前走後も順調に乗り込まれており、世代最初の重賞制覇に向けて、まさに順風満帆と考えていた矢先の、あの3日(火)の出来事。こちらもマジカルポケットと同じく一般マスコミ上では大々的に報じられていないが、当初は“回避”の2文字も浮上したと言えるほどの内容。もちろんこの場ではオフレコとさせて頂く。
水曜日に藤岡佑騎手自らが手綱をとりGOサインが出されたことで過度に心配する必要はないかもしれないが、それでもレースにおける影響は小さくないだろう。