夜から「ミリオンレディオ」10月27日放送分収録。今週は生放送にあらず。

 

今週から新コーナー「ミリオン映画館」を始めることにした。

レンタルだったり配信だったりで、僕自身も以前のように映画館に足を運ばなくなった。しかし街の映画館は娯楽施設であると同時に文化の発信基地だ。それをもっと大事にしなければ。

 

監修とご出演は、青森市内の老舗映画館「シネマディクト」の谷田社長。

隔週で谷田さんおすすめの映画を紹介して頂く。

記念すべき第1回に紹介するのはパレスチナ・ガザ地区を舞台に、実話を基に制作された「歌声にのった少年」。

 

 

『歌声にのった少年』

「オマールの壁」でアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたハニ・アブ・アサド監督が、パレスチナ・ガザ地区出身の歌手、ムハンマド・アッサーフの半生を映画化。
監督:ハニ・アブ・アサド
出演:タウフィーク・バルホーム、ナーディーン・ラバキ、ムハンマド・アッサーフ

オフィシャルサイト:http://utagoe-shonen.com

 

シネマディクトのスクリーン(photo by 佐々木史帆)

 

惜しまれつつ今年3月に放送が終了したRABラジオのオバケ番組「土曜ワラッター」。

パーソナリティの橋本さんの企画力と「音楽と音楽家」へのリスペクト、そして何よりも知識と経験に裏付けられたトークで送られる馬鹿馬鹿しくも感動的な5時間半の生番組。あまりにすごい番組過ぎて30代の頃はゲスト出演が決まると気が重くて仕方が無かった。

40代になって橋本さんとちゃんと話ができるようになってからはその反動で出たくて出たくて仕方がない番組になり、青森に移り住んでからは呼ばれてもいないのに勝手にスタジオに遊びに行ったして怒られたものだ。

出演させてもらった中で最も印象的だったのはいつかの年末にやった「モチ選手権」。番組レギュラーの水戸華乃介さんやイマヤスらと共にリスナーが考えた奇妙な餅料理を延々食べさせられるという企画。中学生の頃に知った深夜ラジオの面白さを出演しながら再認識するという幸せな時間だった。

さらに名物コーナーの「今週のどんだんず」では、毎週リスナーから寄せられたネタを再編集して定期的にCD発売。これまでに16作品がリリースされ、後期の作品は毎回3000枚程度を完売するというとんでもない番組だった。

 

ワラッターのリスナーだった方にはこの「シネマディクトの谷田社長」はお馴染みの人だろうし、「漁労長」も「肉雄」も僕の番組スタッフとして今、毎週一緒に番組を作っている。だからといってワラッターを目指そうとも越えられるとも思っていないし、目指すものでもないとも思う。「青森で面白いものを作る」というスピリットを受け継いで、僕はできる範囲でできることをやる。

 

ま、ラジオについてはそういう気持ちです。

(当の橋本さんは今もRABにいてるわけで、時々エレベーター前で会って褒められたりからかわれたりする。先日は伊東洋平を連れて行ったらブツブツ言いながらも、結局ちゃんと時間を作って会ってくれた。)

 

 

ローカルで作る番組。

青森に帰ってこなかったらその本当の面白さには気がつかなかったかも。

今は色んな方法で全国から聴いてもらえるので「ローカル番組」と呼ぶのもちょっと違うかもな。

『ミリオンレディオ』『Go! Go! らじ丸』『ひとりの時間。』

これからもよろしくお願いします!

 

今回の生歌はモモちゃん。

 

(photo by 佐々木史帆)