2011年06月10日(金) 02時45分32秒

6月4日まとめその1(大槌町イベント出演)

テーマ:東日本大震災関連
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朝9時半に盛岡市内のホテルを出発。

大槌町へは「東北道→釜石道→国道283号→県道35号」というルートで入る。
途中、「民話のふるさと」として知られる遠野市を通るのだが、まさにその名にふさわしい美しい風景が続く。

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(遠野市宮森町のめがね橋。橋の上を釜石線が走っている)

峠道の県道35号線を進んでいると、風に乗ってときおり強烈な魚の腐敗臭がする。ナビで見ると海はまだ先のはずだが明らかに魚の腐った臭いだ。海に近づくにつれてこの臭いが強くなっていくのか…と覚悟を決めたが、臭いがしたのは山の中だけで、いつの間にか消えてしまった。どこから来た臭いだったのだろう。

いくつかの地域で冷凍倉庫から出た魚の処分に困っている。
被災地では次から次へと難問が持ち上がるのだ。


山あいを抜け、もう少しで国道45号線につきあたる…というところで徐々に瓦礫(がれき)が現れ始める。
被災地を訪れる度に必ず思ってしまうのは「まさかここまで波が来たとは!」という事だ。

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やがて道は今回の震災で一躍有名となった「国道45号線」に突き当たり、そこから北へ数分走れば大槌町へと入る。

初めに気がついたのは山の色だ。

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常緑樹で覆われているはずの山の所々が赤茶色に変色している。その様子は紅葉しているようにも見えて美しくさえある。
後で町の人に聞いてわかったのだが、この変色している部分は山火事で燃えた跡だった。
津波の後、大きな火災が市街地で起こって、それが飛び火してあちこちの山が焼けたのだという。
「地震が来て、津波が来て、火事になって、そのあと大雪が降った。ほんとに泣きたくなった」とその人は最後に言った。

被災地に出向くに当たっての基本は「なるべくそこにお金を落とす」だ。
事前に町の状況を聞いておく。店はあるのか?ガソリンスタンドは?僕らが買うことで地元の人が買うものがなくなったりしないか?
今回のイベントの担当者に電話すると「町の入口に1軒だけローソンがあります。みんなそこで買ってますよ」という情報を得た。

言われたとおり、トンネルを抜けたところ、瓦礫に囲まれてローソンがあった。
昼時と言うこともあってか、駐車場も店内も大混雑。

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驚いたのはその豊富な品揃え。
これだけ多くの人がレジに並んでいるのに見たところ売り切れているものはない。それどころか普通のローソンよりも品物が多いように見える。雑誌も発売日にちゃんと並んでいる。
店の外の壊滅的な様子と店内にあふれる商品。
「今、ここでコンビニが開店している意味」を理解し、「このローソンだけは売り切れ商品出さないぞ!」というような気合いが感じられた。いいぞ!ローソン!


大槌町のかつての市街地に入る。

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読売新聞によれば大槌町の市街地の水没率は50%以上。
町長をはじめ、町民の10分の1が亡くなったか、行方不明のままという壊滅的な被害を受けた。

これまでいくつかの被災地を見てきたが、市街地がここまで根こそぎなくなっていたのを見たのは初めてのことだった。僕らの口からもれるのは小さな悲鳴のような声とため息だけだ。


カーナビに従って走ると今日の会場、大槌中学校に到着。
今日はここで行われている「やっぺし!大槌再興(サイコー!)まつり」に「坂本サトル+山寺宏一+石野田奈津代」で出演することになっているのだ。

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会場は多くの人で賑わっていた。
食べ物も飲み物も無料。一見、にぎやかな普通のお祭りだ。

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僕らの出番までは1時間以上あったため、土手を越えて河原で最終リハ。

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遠くから見るとこう。

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ここではとにかく山寺さん人気が凄まじく、一度発見されてから帰るまでの数時間、山寺さんはひたすらサイン攻めと撮影攻めにあっていた。
全員に丁寧に声をかけ、どんな要求も嫌な顔ひとつせず対応する山寺さん。子供向け番組を14年やっていることもあるのだろうか、特に子ども達に対してのふれあい方は隣で見ていて感動するほどだった。

ステージは3人で60分。

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まずは3人で1曲。その後奈津代が2曲、奈津代&サトルで1曲。山寺さんを呼び込んで「声優紙芝居」、僕がギターを弾きつつ山寺さんが2曲、その後サトル3曲。ラストは3人で1曲…という流れ。
客席の様子は「子ども達が最前列で盛り上がり、それを大人達が微笑みながら遠巻きに見守る」という感じ。
どの町でも子ども達の姿や声はそのままその町の活気となる。


楽器を車に積み込んでいると、5才ぐらいの女の子が近づいて来てこう言った。
「お家、流されたの?」

たまらず抱きしめてやりたい衝動にかられたが、やめた。
「ううん。流されなかったよ。君は?」と答えるとその子は「流されなかった」と言った。
恐る恐る「お父さんとお母さんは?」と聞くと「お家にいる」と。まずい質問だったかも!と構えていたのでホッとした。

10人に1人が亡くなったか行方不明ということは、親が見つからない子供もいるだろうし、こんな幼子を失ってしまった若い親もいるだろう。
賑やかな祭だが、参加しているみんなが重い荷物を抱えているのだ。


帰ろうとした時にシンガーソングライターの松本哲也君と久しぶりに会った。彼は故郷、岩手県のために「岩手三陸復興食堂」という大規模な炊き出しを続けている。
「何か協力できることがあれば」と伝えて別れた。

(→その2へ続く)


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