はじまりました。

これからが街の未来を左右する正念場。

15日には、応募希望者へ向けた説明会があります。

もちろん、参加いたします。
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141007_ハビタットデー2014登壇

テーマ:
7分ほど時間を頂き、スピーチをさせてもらいました。
ラリスさん、星野さん、山口覚さん、機会を頂きありがとうございました。

habitatday2014

以下、原稿です。


2014.10.08@ハビタットデー2014、アクロス福岡7階大会議室

「弱者」の声が届くまちづくり

「弱者」とはだれのことでしょうか?日本のまちが抱えている「弱者」の姿は、日常では一見分かりにくく複雑です。しかしよく観察してみると、いくつもの危うい状況があるように思えます。私の暮らすまちが置かれている状況と、私たちの活動から、それらについて問題提起をしてみようと思います。

地元・箱崎は、JR博多駅から6分、地下鉄天神駅から10分と、福岡市の中心部に近い東にあり、アクセスのよいまちです。筥崎宮という1000年以上前から続く八幡宮を核にしたまちであり、商店街や路地など下町的な空間が残っています。100年ほど前から九州大学箱崎キャンパスがあり、その2つを結ぶように商店街と箱崎駅があります。しかしながら大学は移転し廃墟化つつあり、商店街も学生の減少や時代の変化、それに高齢化や跡継ぎ問題が重なった結果、シャッター通りに近づいています。商店跡はマンションに建て替わるところも少なくありません。10年ほど前から、JR箱崎駅の移動と高架化に伴う区画整理もあって、駅周辺にもマンションが増えました。大学移転は別にして、こうした現象は日本全国の地方都市にはどこでも見られる現象だと思います。

マンションが増えると人口も増えます。道路も広くなり交通の便も良くなっています。しかし、人々はただそこに家があるというだけで、街とあまり関わりを持たずに住み、車は大急ぎで通り過ぎていくだけの通過交通が増えているように見えます。道路で分断されたまちは、人が歩く姿が少なくなりました。交通量全体が増えたおかげで、生活道路だったはずの商店街の通りは、シャッターが増えたこともあって格好の抜け道になっています。買い物がしづらくなり、事故が頻繁に起こっています。交通弱者である歩行者、というわけです。

建物と通りと人との距離をもっと近づける必要を感じます。人間がそこで暮らしている実感や誇りを得られるような建物やまちにしていかないといけません。このまま、マンションと高齢者施設とショッピングセンター、オフィスビルだけのまちになったと想像してみます。家から出て車に乗り、目的地まで移動。目的を終えたらまた車で戻る。これだけです。人と出会うことも、コミュニケーションも一切なし。私たちはどんどん孤立して、居場所を持たないようになります。時間的にも空間的にも切り離された人間は足場を失い、精神の安定を保てなくなるでしょう。このような状況に置かれている人たちは皆、弱者と言えるのではないでしょうか。都心部ではこうした変化はしょっちゅう起こっており、昨日あったビルは今日なくなって空き地になり、そこになにがあったか思い出せないまま、しばらく経つと何か新しい建物が建って、過去は完全になかったものになります。

こうしたなか、箱崎のまちは時間的空間的な連続性がまだ保たれていると思います。1000年のスパンでお宮、100年のスパンで大学、その間には商店街があり、人々の暮らしの営みが続いてきた跡が残っています。いまはまだ、かろうじてそれを引き継ぐことができると考えています。私自身、43年続く父の設計事務所を引き継ぎましたし、3年前から、取り壊されそうになっていた昭和の頃の建物もセルフリノベーションという形で引き継いでお借りして、場の運営もしています。「ムメイジュク」と言います。友人デザイナーの先崎哲進くんと共同で借りている、まちのシェアスペースです。トークイベントや交流会などさまざまな活動を行いながら、九大跡地のことや「もやばこ」という会では障がいを持った人たちとの暮らしのことなど、自分たちでまちの課題を考える機会を設けています。

筥崎宮では毎年9月12日~18日までの一週間、放生会というお祭りが開かれ、参道が多くの人でにぎわいます。これに合わせて、まちなかで「ハコフェス」を企画運営しています。お宮とまち、まちの人とのかかわり合いを考えるイベントです。「はこのわダンス」は4年前から始まりました。JR箱崎駅の東口広場に櫓を建て、テントを張り、まちのお店に出店してもらって、みんなで盆踊りのような箱崎オリジナルダンスを踊ります。ダンス制作は、振付家の近藤良平さん。東京から毎年来てくださっています。気楽でわかりやすいダンスで、世代を問わず気軽に参加できます。みんなで体を動かすので、親近感や一体感を生み、新旧住民を問わずに「わ」になれます。近隣の保育園に事前講習会を行ってきた成果もあって、今年は広場が満員となりました。参道はテキ屋さんで賑わいますが、こちらは地域のお店で賑わって、普段まちを歩かないと気づかないお店のことを知ってもらうきっかけにもなっています。ほかにも、シャッターライブペインティングや喫茶店でのジャズライブ、材木店でのアートの展示など、表現を中心に生を放つと書くお祭りの環境をまちなかでつくっています。実行委員有志や中学生と参道のゴミ拾い活動や、期間中は商店街も提灯で飾り付けをして、通りを明るく照らす活動も行っています。

さらに今年は特に、九大跡地に目を向けてもらおうと、2つの企画を大学内で行いました。映画上映会は、2年前からムメイジュクを中心にまちなかで開催しています。今年は「ハッピーリトルアイランド」というドキュメンタリー。一見取り残されたかのようなギリシャの離島、イカリア島の豊かさや幸せにフォーカスする、大学跡地にぴったりの作品でした。毎年、ユナイテッドピープルの関根代表にテーマに合わせたセレクトと協力を頂いてます。映画の後は、ハコザキのおつまみやお酒とともに、作品の感想や跡地についての考えなど、5日間に渡って、毎晩参加者の方々と語り合いました。

落語会は、九大側の多大な協力により、普段は一般に立ち入れない場所での貴重な機会となりました。三畏閣という、学生集会所です。昭和12年に建てられた立派な木造建築です。多くの学生さんたちが代々語らい、社会に旅立っていった歴史が感じられます。福岡で落語会を企画している美案寄席さんのご紹介で、笑福亭瓶二さんにお越し頂きました。大学と地域連携の一環で、九州大学と学生さん、落語研究会と裏千家茶道部などの学生さんたちといっしょに企画を実現しました。ご来場の方や噺家さんにも大変好評で、師匠である鶴瓶さんも気に入るだろうから、今度はぜひ呼んだらええがな、と、言ってくださいました。今後は、鶴瓶さんにも是非来て頂いて、ここを基点に、場所があるとはどういうことなのか議論できる環境づくりをしていきたいと考えています。

まちの豊かさとは、人の心を場所と結びつけてくれ、そこに暮らす人や訪れた人が親しみや誇りを感じられる環境を指すのではないのではないでしょうか。数字とお金のやり取りだけの価値判断をすることで、まちと人は切り離されて居場所を失ってしまい、まちの中で「弱者」となってしまうのではないでしょうか。このことは、土地と道を敷地境界線で切り分けてお金に換算し、商品として土地や建物が売買され続けた今に現れていると思います。まちは、破壊された建物とともにどんどん記憶を失っていき、まちが積み重ねてきたほんとうの価値は、消えてしまうでしょう。九州大学箱崎キャンパスの跡地は、100年に渡って知と技術と人材を排出してきた場所への愛着と敬意を込めた利用としていきたいです。建物というもの言わぬものに込められた過去からの声の中に、弱者の声が届くまちづくりのヒントがあるような気がしてなりません。
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141003_フォーラム福岡座談会掲載

テーマ:
フォーラム福岡の座談会に読んで頂き、掲載されました。
坂口先生、ありがとうございます。

ローソンなどで発売中です。
こちらより、オンラインで読むこともできます。
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大学のG先輩に倣って、久しぶりすぎるブログです。
フローよりストック、という感覚でしょうか。


2月1日に37歳になりまして、2つの登壇機会を頂きました。

ひとつは、2月16日(日)10時~の
建築輿論(けんちくよろん)

ガチガチの建築(家)系イベントです。
http://kenchikuyolon.tumblr.com/
https://www.facebook.com/events/700400066657414/


近い世代(30代前後)の建築家たちが、よってたかって語り合おうというもので、少し上の年の主催者の建築家の方から、お招きを受けました。九州を中心に、関西などからもゲストを招いて、総勢41名。
ずいぶん前に、(と思ってブログを遡ってみると、2009年の、これも2月。5年前ですね。)「けんちくのはなし」という全く同世代の建築家としばらくイベントをやっていたのを思い出します。
今回はもっと強い意識で、「九州の建築界をつくる」ということを掲げてあります。
参加されるメンバーの顔触れを考えると、若干(かなり?)毛色の違う自分のような気もしますが、このところ、なかなか接することの少ない同業のみなさんとのお話を楽しみたいところです。


もうひとつは翌週、2月23日(日)18時~の
Love is the Movement! 「オキュパイラブ」福岡上映会
なんと、「愛」についてのイベント!?
http://peatix.com/event/27706/view
https://www.facebook.com/events/1458362811049636/?ref_dashboard_filter=upcoming


こちらは、このところなにかとご一緒させて頂く機会に恵まれている、ユナイテッドピープル代表の関根健次さんからお声掛け頂きました。
さて、愛についてなんて語れるのでしょうか?ってことはさておき、このイベントは、リオの伝説のスピーチで有名な、セヴァン・カリス・スズキさんの来日ツアーに合わせて開催されており、ご本人も参加される予定。
久しぶりに、そのリオ環境サミットで12才のセヴァンさんが語ったスピーチの書籍「あなたが世界を変える日」を手に取りました。私が持っていたのが2007年の第19版。7年前ですか。ちなみに初版は2003年でもう、10年以上前。そしてこれが語られたのが、1992年。20年以上も前の世界からの、「直し方がわからないものをこれ以上壊さないで!」というメッセージは、原発事故以後の日本では、殊更にずっしりと響きます。
ドキュメンタリー「オキュパイラブ」は未見ですが、資本主義的な社会システムからの移行を、世界同時的に起こっているオキュパイ運動を軸に見せてくれるようで、こちらも楽しみです。
続くトークイベントでは、これらのテーマを引き継いで、未来の日本を考える時間となりそう。


さて、この二つのイベント、ずいぶんと趣の異なるものですが、たぶん、私がお話することは、わりと似通ったものになると思われます。いずれにしても、身近にある「けんちくのはなし」。建築はローカルで具体的な場所に建つものでありながら、構成する部品である建材は、グローバルな仕組みを経てやってきて、できています。3.11以降、このことを特に強く意識せざるを得なくなり、地域活動やセルフビルド活動などにより力を入れ始めました。
この点を根っこに据えながら、さまざまな視点、切り口を持った参加者のみなさんと、いろいろな角度でお話ししてみるつもりです。大きすぎて途方もない話なので、うまくいくものかわかりませんが、こういう機会でないと、なかなか話せないので。
私たちが日々あたりまえに暮らしている生活環境の成り立ちに、とても大きな役割を果たしている「建築」や「建設業」というものが、これからどのように機能していったらよいのか、自分ができること、すべきことを、考えて、話して、共有して発見してみたいなと。



最後に、リンク先にある各々のページからの概要を転載します。


2.16
□建築輿論


「知ることからはじまる。」

建築・都市の現在を、各地域がホスト役となり、ゲスト地域と論を交える建築系イベント「建築輿論」(けんちくよろん)。
記念すべき第1回目は「九州×関西」。九州の建築家が関西の建築家をゲストに招いて九州の現在を語り合います。まだ見ぬ九州建築界、誕生の予感。
乞うご期待!!

日時:2014年2月16日
10:00~12:30 午前の部
13:30~16:00 午後の部
16:30~18:00 懇親会
場所:福岡大学60周年記念館(ヘリオスプラザ)
3F ヘリオスホール

※下記展示会にて販売される建築輿論ブックが入場パスポートとなります。

<議長>
倉方俊輔(大阪市立大学)

<関西>
家成俊勝(dot architects)
赤代武志(dot architects)
香川貴範(SPACESPACE)
岸上純子(SPACESPACE)
木村吉成(木村松本建築設計事務所)
松本尚子(木村松本建築設計事務所)
島田陽 (タトアーキテクツ)
垣内光司(八百光設計部)

<九州>
田村晟一朗(tamtamDESIGN一級建築士事務所/北九州)
古森弘一 (古森弘一建築設計事務所/北九州)
井手健一郎(リズムデザイン/福岡)
井上聡 (イノウエサトル建築計画事務所/福岡)
斉藤昌平 (斎藤政雄建築事務所/福岡)
坂本幹男 (MOVEDESIGN/福岡)
相良友也 (相良友也建築工房/福岡)
高木正三郎(設計+製作/建築工房/福岡)
智原聖治 (智原聖治アトリエ/福岡)
鶴田二郎 (鶴田二郎アトリエ/福岡)
西岡梨夏 (ソルト建築設計事務所/福岡)
西村友吾 (ニシムラユウゴ建築アトリエ/福岡)
平野公平 (平野公平建築設計事務所/福岡)
松田和也 (福岡)
松田満成 (マツダグミ/福岡)
水谷元 (atelier HUGE/福岡)
宗像友昭 (design office TERMINAL/福岡)
吉武研二 (ヨシタケケンジ建築事務所/福岡)
清原昌洋 (atelier cube/福岡)
板野純 (ナガハマデザインスタジオ/福岡)
川上隆之 (ナガハマデザインスタジオ/福岡)
平瀬有人 (yHa architects | 佐賀大学/福岡 | 佐賀)
山口修 (山口修建築設計事務所/佐賀)
橋口剛 (HAG建築環境デザイン/長崎)
田中智之 (株式会社TASS建築研究所 | 熊本大学/熊本)
長野聖二 (長野聖二・人間環境探検處/熊本)
伊藤憲吾 (伊藤憲吾建築設計事務所/大分)
光浦高史 (DABURA/大分)
蒲牟田健作(COGITE/宮崎)
川崎幸彦 (川崎建築デザイン研究所 | 株式会社川崎ビル/宮崎)
根本修平 (SN2 STUDIO | 第一工業大学/鹿児島)

<ゲスト>
谷村仰仕(広島国際大学/広島)
前田圭介(UID/広島)


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<同時開催>

福岡開催特別企画模型展「考え続けること、感じ続けること。」
(九州の建築家30組による企画展です。)

会期 :2014年2月13日~2月27日
開館時間:9:00~16:30(月ー金)※入館は16:00まで
9:00~12:30(土) ※入館は12:00まで
(日曜日は休館)
場所:福岡大学60周年記念館(ヘリオスプラザ)
6F ギャラリー


入場料:¥1,000
建築輿論ブック:¥1,000

※建築輿論ブックは上記建築輿論の入場パスポートを兼ねます。

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主催:建築輿論 福岡実行委員会
問い合わせ:kenchikuyolon@gmail.com



2.23
□Love is the Movement!「オキュパイラブ」福岡上映会


2月23日(日)福岡市ももちパレスにて。セヴァン・スズキさんによるご挨拶と上映後にトークイベント有り
詳細

2月23日(日)、福岡市のももちパレスにて映画『オキュパイ・ラブ』の上映会とトークイベントを開催!映画の始まる前には「伝説のスピーチ」で有名なカナダから来日されるセヴァン・カリス・スズキさんが参加し、メッセージを届けてくれる予定です。上映後には、九州大学の坂口光一教授、斎藤政雄建築事務所の代表斉藤昌平さん、そしてユナイテッドピープル代表の関根が、九大生中村 允紀さんたちと、日本の、世界の未来についてトークディスカッションします。ぜひ多くの皆様のご来場をお待ちしています。

※なお、本イベントの直前には セヴァン・スズキの Love is the Movement!ツアー2014福岡が福岡国際大ホールで開催されております。


Love is the Movement!
愛を伝えよう。愛でつながろう。
1992 年、
リオデジャネイロで行われた地球サミットで
伝説のスピーチをした少女、セヴァン。
彼女が2月、バレンタインにあわせて
来日し、日本各地をまわります。
12 歳のとき、彼女は大人たちに言いました。
「直し方のわからないものを、
これ以上壊すのはやめてください」。
母になったいま、彼女が伝えたいこと。
それは、誰もが心のなかに持っている愛で、
暮らしを、社会をつくり直していくこと。
愛を、伝えよう。愛で、つながろう。
愛というムーブメントで、この星を、
やさしく包むバレンタインにしよう。


ユナイテッドピープルは、セヴァン・スズキさんの考えに共感し、彼女の「Love is the Movement!ツアー2014」と連動して、全ての生命が共生できる新しい世界を!と訴える愛をテーマにした映画『オキュパイ・ ラブ』を全国で2月に上映します!



【開催概要】

日時:2013年2月23日(日)18:00-21:40 (17:40開場)
料金:1,000円
募集人数:100人
主催:ユナイテッドピープル、斎藤政雄建築事務所
協力:セヴァン福岡講演実行委員会2014
チケット:事前購入制。こちらよりご購入ください。
※ご購入後のキャンセルはできません。
その他:
※カード決済が出来ない方はお問い合わせください。
※駐車場は80台備えておりますが、混雑することがございます。
できるだけ公共の交通機関をご利用ください。

《プログラム》
1.セヴァン・スズキさんご挨拶
2.映画『オキュパイ・ラブ』上映
3.トークディスカッション
日本の、世界の未来を考える! with 九大生(こちらにはセヴァンさんは参加されません)
九州大学統合新領域学府 坂口光一教授
斎藤政雄建築事務所 代表取締役 斉藤昌平
ユナイテッドピープル 代表 関根健次
中村 允紀(九州大学生)

■出演者プロフィール

ゼヴァン・カリス・スズキ
父親が日系カナダ人で母親がカナダ人のハーフ1979生まれ。1992年、ブラジル・リオデジャネイロで開催された国連の「地球サミット」にて当時12歳だったセヴァンが大人たちに「この星をこれ以上壊さないで」を訴えたスピーチは、「伝説のスピーチ」として語り継がれている。カリスは、エコロジーと進化生物学で2002年エール大学で理学士の学位を取得している。彼女は、世界中で環境問題について講演活動を展開、聴取者に自らの価値観の転換と未来に何を残せるのか、またその上で自らの責任を全うすることを求めている。

坂口光一
阿蘇生まれ、大牟田育ち。2004年より糸島・芥屋に在住。学生の頃、宇井純氏が主宰する公開自主講座「公害原 論」に参加。そのなかでスリーマイル原発事故に遭遇。1980年より地域シンクタンクで調査マンを17年。1996年に九州大学に移り、以来数々のプロ ジェクトを手がけてきた。現在、統合新領域学府ユーザー感性学専攻の教授。地域や都市をフィールドとする様々な仕事に従事。2013年春からは、箱崎キャ ンパスにおいて角打ち感覚で人が集い、触発しあう、知の宴会場「百学連環BAR」をほぼ毎月開催。また焼酎党として、各地の蔵元さんとともに九州の焼酎文 化を再発見、再発信する「Sho-Chuプロジェクト」を展開中。糸島では地域ネットワーク「里浜つなぎ隊」のメンバーとして、幣の浜の再生に向けた取り 組みに参画。

斉藤昌平/斎藤政雄建築事務所 代表取締役
アーキテクト。1977年福岡生まれ。2000年九州芸術工科大学(現・九州大学)環境設計学科卒業。環境デザイ ン機構を経て、斎藤政雄建築事務所。2009年より、代表取締役。2013年、地元箱崎地域のまちづくり活動の一環として、セルフリノベーションのシェア スペース「無名塾」を、TETUSIN DESIGN OFFICEと共同開設。

関根健次/ユナイテッドピープル代表取締役
1976年生まれ。ベロイト大学経済学部卒。2002年にユナイテッドピープル株式会社を創業し、世界の課題解決を目指す事業を開始。募金サイト「イーココロ!」を運営。2009年から映画配給事業を開始。2011年から一般社団法人 国際平和映像祭を設立し国連が定めたピースデー9月21日に合わせてUFPFF 国際平和映像祭を主催している。バングラデシュのストリートチルドレン支援NGOエクマットラ日本窓口を担当。2011年4月にはエクマットラと共にストリートチルドレン支援目的のレストラン「ロシャヨン」をバングラデシュ、ダッカにオープン。2013年よりピースデージャパン共同代表。著書に「ユナイテッドピープル」。

中村 允紀/九州大学文学部 ニ年生 所属団体 SHiP代表
イ ンドネシアに10年育ち、日本の四季の中で受けた祖父母の人間教育により、10歳での元服と日本人としての誇りを持つ。小学校卒業とともに世界旅行をした いと夢語るも「中学まで義務教育」という友人の囁きに計画はあえなく頓挫。その後も夢を見ては現実を直視するたびに挫折し、とうとう大学まで進学。成長と 共に広がる視野から、世界旅行より学問に興味を持つ。人を迷わす「幸せ」について悩み、大学では言語学脳科学の視点から「幸せ-金魚の幸せ-」について研 究中。貯金が尽き学費を滞納して父母に迷惑をかけたことからお金を稼ぐことに興味を持ち現在他方の方々に学びを請う。一日一食と絶食習慣などの"動物的人 間的生活"を掲げて身体をつくり、他大学や博多駅前での着物街頭演説や様々なイベントを経て、現在は「現代社会と共存する村創り」を進行中。


■映画『オキュパイ・ラブ』について
オキュパイ・ラブ』は人々に健康、幸せ、そして生き甲斐を提供するはずの現在の資本主義を基板とした古いパラダイムの社会システムが、経済的にも環境的にも崩壊していることを明らかにしていきます。現在人類が直面している危機は、「もうたくさんだ!」と、何百万人もの人々が目覚めるきっかけとなり、すべての生命が共生できる新しい世界を創造しようという行動のきっかけとなりました。

エジプトの市民革命、スペインの大衆反乱、そしてニューヨークのオキュパイ・ウォール・ストリート運動など、世界各地で急速に起こりはじめた社会変革を『オキュパイ・ラブ』は、芽生え始めた公共の愛の探求をしながら鮮明に描き出していきます。本作には、ナオミ・クライン、ビル・マッキベン、ジェレミー・リフキン、チャールズ・アイゼンシュタインなど、新しい経済システムの創造、持続可能な暮らしへのシフトを訴える世界的な主要人物たちが登場します。

Love is the Movement!
新しいパラダイムを創る時が来ました。すべての命のための世界を!

130701_半分、年を、重ねる。

テーマ:
今年も早や、半年が過ぎました。
また半分、年を取りました。

誰にでも等しく、過ぎていく時間。
でもその内容は、人それぞれ。

振り返ってみて、
何を成したのか、成さなかったのか。
冷静に振り返ろう。

そして、あと半分の年を、
しっかりと重ねられますよう。

思い返してみると、
この半年間の一番の気づきは、
36歳の誕生日を迎えたときのこと。

いよいよアラフォーな歳になり、
人生の折り返し地点というか、
残り時間の方が少なくなってきたというか、
ふと強く、そのように実感。
頭で考えた、というより、腹におちた。

ずっしりと。

これからの半年は、
この先の5年、あるいは、10年を決める、
そんな半年になるだろうね。

何処で生き、何をするか。

自分がなすことを、シンプルに、なしたい。


さて。

130228_本日の名言

テーマ:
「建物はお金でつくるんじゃない、知恵でつくるんだ!」

とある会議での、名言。

僕たちで関わっているプロジェクトに、
お金がない案件が複数あるのは、偶然ではないことを確信。

ただ単に、お金があるなしということだけではない、
あるべき建物とかかるべき予算と実現するための方法との間にある何かを、
より本質的に突いたひとことだったような。

帰り道や次の会議の合間などでもぐるぐる考え巡って、

「建物はお金でつくるんじゃない、知恵を集めてつくるんだ。」

と言ってもいいのではないか、という考えも浮かんだ。


このあたりは、もっとよく考えていきたい。


$Architectural Travelogue

※画像は、いつかの筥崎宮。千年そこにある場所。
相談を受けている古い住宅の用途変更の調査で、
南へ下って、県境を超え、K市へ。

住宅から高齢者施設への用途変更にあたっては、
機能的なプランが可能であることはもちろんのこと、
建築基準法上の用途変更確認申請が必要となる。

その時、最初に引っかかるのが新築時(あるいは増築時)の手続き状況。

まず、着工前に建築確認申請を行って、確認済証を取得しているか、
それから、建物が出来上がった時に完了検査済証を取得しているか。

これら2点がクリアされていることが、スタートラインのゼロ地点。
そして、現状も違法な改造がないことを確認すれば、
その建物は、「既存不適格建築物」の扱いとなる。
建築時(基準時)には適法で、その後の法改正によって適法でなくなった建物。
(建築基準法は、年々、厳しくなるのが通例。時々、緩和されることもある。)

そして、上記がクリアされていなければ、マイナスからのスタートとなる。

まず、確認済証は取得していて、完了検査済証がない場合のマイナス。
数十年前の、特に住宅などの比較的規模の小さな建物はこのパターンが多い。
窓口でもそのように言われて、同情?される。
これは、完了検査を受けていないことで「違反建築物」扱いとなる。
が、設計者が当時の確認申請の内容通りに施工されていることを確認すれば、
用途変更のテーブルに上げることができる。

そして厄介なのが、完了検査済証はもとより確認済証もない場合。
当然、「違反建築物」で確認申請の後出しをすることになり、
あらゆることを調べ直して図面化しないといけない。
その是正措置としての工事まで終わってから、
やっと改修、用途変更のスタートラインに立つことに。

建物の持ち主さんの手元に資料が残っていなくて、
上記の状況が全く分からないこともある。
そんなとき、行政でもその履歴を調べることができる。
それが確認申請時に提出する「建築計画概要書」と呼ばれるもので、
建築主や建築場所、用途、面積規模、構造などの概要が記録に残っている。
確認申請が出された建物が年度ごとに綴られている。
最初に、その台帳を使っていつごろのどの申請かを探し当てる。
「年度」と「申請者」と「建築場所」から順にあたっていくのだが、
正確なことがわからないと、かなり苦労する。

最近は随分と電子化も進んでいるようで、
こちらが綴りをめくってアナログに検索していく間、
窓口の方も、一緒になって、データベースを親切丁寧に調べてくれた。

結果、半分は答えが見つかり、半分は持ち越しとなったのでした。

それにひきかえ、
「ネット社会以後のキーワード検索はなんて簡単で便利なのだろう」
とため息をついた午前のひとときでした。

人生の半分は、探し物をしている。。。


$Architectural Travelogue

※全然関係ないけど、画像は2006年のアメリカ福祉施設視察ツアーで立ち寄った、
リチャード・マイヤーさんが設計したミュージアム(名前忘れ、、)の天井見上げ。
(たくさんの穴の中から、ひとつを探し当てる難しさ??)

130226_炭酸シャンプー

テーマ:

平尾浄水での新規案件面談の後、時間がまだ早かったので髪を切りに。

年末年始でタイミングを逃し、2月頭の誕生日でタイミングを逃し、、、
って感じで、○か月ぶりに薬院2丁目へ行ったところ、、、
浪人生のようだと大笑いされました。
確かに、、、自分でもそう思っておりました。
そしてその頃は実際そんな髪型でした、はい。。。

でもこれで、春へ向けて、スッキリです。

余談ですが、知らない間に導入されていた炭酸シャンプー。
びっくりするほど頭皮も髪質も、スッキリ!しました!

体験するときはなんとも思ってませんでしたが、ほんと、おススメです。

なんだか頭が軽くなったような気すらします。

$Architectural Travelogue

※全く関係ない画像ですが、昨日エントリの納骨堂内、お参りをする御内仏の欄間。
ガラスにエッチング加工を施した天女。(天にも昇る気持ち?)

130225_宗像の納骨堂、完了検査

テーマ:
確認検査機関による完了検査は、指摘事項もなく無事終了。
後は、引き渡しまでの外構工事や竣工検査での手直し事項を残すのみ。

エッジの効いた磨きのかかった御影石の水盤に、水が満たされる日も近い。
石張りによってこれほど外部が引き締まるということを痛感。
つまり、この何百万年間かけて地中で生成された鉱物の安定感。

納骨堂は、建築基準法上「倉庫業を営まない倉庫」用途として取り扱われる。
(単体建物の場合。)

ご先祖様の居場所に対して「倉庫」というのは、いささか、いや、かなり憚られる。

たしかに、普段は人がおらず、ただ、お骨を納めているお堂、なのではある。

しかも、そのように扱うことで法的な縛りが緩くなる、ということでもあるが。

(にしても、敬意には欠けている、、、人や文化を大事にしない感じ、、、)

しかし、機能的な面から言っても、望まれたのは納骨壇が納まりやすいような柱のない大空間。
段ボールなんかが納まりやすいように無駄な柱が出ない大空間が求めれられる倉庫と同じ。

そこで構成としては、その伽藍とした空間を現代技術の鉄骨造によって大スパンを実現しつつ、
また、工業化製品の規格寸法の精密さを、外装材である押出成形板、外部床の石、屋根瓦や板金、
あるいはサッシ、照明器具、などの材料によって違う割付と納骨壇の大きさを最大限に整合させながら、
構造体の存在をできる限り感じされることなく、大きな一つの屋根の下に空間が現れるように気を配った。

テーパーの効いた壁と開口が規則的に繰り返されるリズムと、
通路に浮かぶ裸電球のようなLEDのペンダント。
(これはパナソニックの製品クオリティ)

門徒のみなさんのご先祖様たちが大きな一つ屋根の下に集い、魂の断片が光り漂う。

その中を通り抜けつつ、お参りに訪れた今を生きる悩める私たちが手を合わせる。

ご先祖様と心の対話をしながら、なにか気分をリフレッシュして、また前へ進む。

そんな場所になったらいいのではないかという、今回の納骨堂への思いがあった。

余白や間、そういうものが、自分の心と対話する時間には必要な気がして。



Architectural Travelogue

Architectural Travelogue

Architectural Travelogue

OMソーラーの開発者の一人である、丸谷博男さんによるエコハウス研究会に参加してきました。(もう一人の開発者で、丸谷さんの師匠である奥村昭雄さんは昨年亡くなりましたね。余談ながら、OMは、Okumura Maruyaの略だと勝手に思ってたのですが、Omoshiroi Mottainaiの略なのですね、、、)

素材のひとつひとつの振る舞いを実証実験することなど地道な努力を通じて、呼吸する家の可能性を探っておられました。OMはひとつの全体系としてのシステムですが、それよりも一歩進んだオープンで小さなテクノロジーの集積として、つまり、断熱、遮熱、防水、透湿、通気、など、建物の環境を構成し、快適性やエネルギー消費に関わってくる、部分部分から全体を組み立てていくものとして、構想されている「そらどまの家」。

あまりに工業製品の組み合わせ化してできている現在の家の在り方から、工業技術が可能としてくれる新しい環境制御の方法へと組み換えつつ、その手法については、昔の家の優れた点に学び、取り入れていく、といったイメージでしょうか。

まだまだコスト面などでも厳しいようで、これから開発され続けるのでしょうが、自分としては、これらの考え方に加えて、建材の生産流通にいたるまで目に見える形での展開ができると、つまり、ローカルな技術と材料によってのみ、この呼吸する家ができていくのであれば、なおよいのではないかな、と感じました。

とはいえ、いずれにしても今のところは、グラスウール断熱材や防水アスファルトルーフィングや合板や透湿防水シートは、工業製品に頼らざるを得ない現状なわけですから、ウッドファイバー断熱材の保温防音調湿性や、透湿ルーフィングの透湿性、内からも外からも透湿可能な防水シートなどは、知っておいて損はなく、予算が許せばスペックインし、使うことでコストも下がっていくことで、結果、長持ちする家になっていけば、それはそれでもよしではないでしょうか。


もうひとつ、最近ずっと感じていたことで目から鱗だったのが、「空気を暖めたり冷ましたりする空調はとても効率が悪い、ふく射が一番良い」というお話。夜中にひとりで事務所作業してると、この広い空間をあっためるのは、意味ないよね、とこの業界のみなさんはよく思いますよね。で、人が何人かいるだけで結構あったかかったり。

ざっくりいうと、空気中の熱伝導というのは最大でも50%ぐらいで、あとの50%はふく射で熱伝達するそうです。

焼き鳥屋の大将の一番大事な仕事は、いい赤外線を出す炭を見つけてくることだそうで。
炭に火がしっかり起こっているのにうちわで煽いでたりするのは、急激な表面焦げを防いで中まで遠赤外線でじっくりと火が通るように、風の力で冷ましているのですと。

そういう意味で、PSは効果的なんだけれど、いかんせん高い。紹介されていたクール暖という、ポリエチレン管を使った輻射冷暖房機は、何分の一かのコストだそうです。空気に頼っていないので、真夏の宮崎で窓を全開しても暑くないとか。

多分、自然との関わり合いから人間が得てきた叡智というのは、今のようなもの程度ではないのでしょうね。資本主義経済最優先の社会構造が自然とのかかわりを絶ってきた面は否定できないのかも。

引き続き、学びつつ実践していきたいと思います。