恋しくて 愛しくて

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「心配すんな  ちゃんと迎えに来るから」



そう言って  彼は 
彼女の頭をポンポンと軽く撫でた
彼の右手はとても太くゴツゴツしていて
親指の第二関節に生えた男らしい黒毛がふさってて
彼の大きな右手は 彼女の小さな頭をすっぽりと覆ったのです


右手だけ 視えてるその彼は
触れたくても 触れることのできない彼女を触れています
触れられていることに  気づくことができない彼女は
何年も過ぎた今でも  亡くなった彼に恋して恋して 
恋い焦がれてるのです


ご主人を亡くして
もう
何年か


未だに

「逢いたい」
と  泣き崩れる  妻







今なら解るその気持ち
私も  今なら 解るその気持ちに




「もしも 自ら命を絶っても 私はあなたの味方です」

と、伝えた。





ここ10年近くの カウンセリングを
ファイルにしてくれていて
「もしも 私が死んだら  残された子供達は このファイルを見て さいとうさんに逢いに行き 私とお父さんの言葉を貰えるはず」

と  語ってくれました。


だから
私は  言ったのです

「どんなことがあっても 私は 味方です
迎えに来るその日まで   来年 再来年と
 よろしくお願いします   
私は 大好きです 〇さんのことが  」

と。





恋をして
その恋が  一世一代の 本物の恋ならば
あなたがいない この世は  生きる必要がないのも  また  ちゃんとした理由でもあろう  
想像したのは  恋しい人が もしも 居なくなったら?   だった


切ない
刹那い



だから
言い続けようと  また  思ったのです

10年めにして  初めて言った言葉がある





その言葉は  大切すぎて言えなかった言葉



        当たり前すぎる言葉なんだけど
               なかなか言えない言葉


  人には  それぞれ  1つ   あるはずだ
                     言えない言葉が




           勇気を出して  言ってみよう
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