PURE PRAIRIE LEAGUE ~DANCE~ 1976

 

 

 

 

 

 

 

三連休の中日の午後2時頃になってやっと時間ができたので、夫婦で伊勢に行くことにします。

 

 

 

この店には二度と入らないことが決まりました。

出てくるのが早いのはいいが冷凍ものは困る。

 

 

 

車中泊の車内では寝床の制海権争い。

 

「あらっ、私ずっと寝ていたわよ」

「くそ~、私は君の侵略に非暴力で耐えとったのやぞ」

 

 

 

起きたら他にも車中泊とおぼしき車がけっこうありました。

連休に宿代を浮かせて遊ぼうなどと貧乏くさい連中です。

 

 

 

「カッピ。裏の山には道があるぞ。獅子ヶ岳に行く前に日の出を見に足慣らしと行こうや」

「よっしゃ」

 

 

 

「やっぱり君はゴルゴダの丘に登るみたいな顔してるな」

「大丈夫よ」

 

 

 

「これが山頂か?」

「もうちょっと先になにかあるわよ」

 

 

 

なんか建っとったんやな

 

 

 

「カッピこれ、ロープウェイの台座とちゃうか?」

「そうなの?」

 

 

 

ほどなく山頂

 

 

 

「初日の出ね」

「まあそういうことにしとこか」

 

 

 

「おっ、カッピ見てごらん。当たりやぞ」

「音無山園地って書いてあるわよ」

 

 

 

昭和7年、伊勢参拝や二見浦への観光客を当て込んで、山上に小動物園やかわらけ投げのアトラクションや食堂などが作られ、音無山はレジャーランドとなっていたのですが、昭和17年に戦時下の鉄の供出のため索道は廃止されたとのこと。

 

「わずか10年の命やったわけね」

「可哀想なロープウェイやなあ」

 

 

 

「と言うことは下にも遺構があるかもしれんぞ」

「行きましょう行きましょう」

 

 

 

「あの駐車場のあたりかしら?」

「ちゃうちゃう、索道がななめになる」

 

 

 

あった!、これが地上駅の手前の支柱の台座やろ

 

 

 

「アサヒさんの裏やな」

「よかったわね、見つかって」

 

 

 

夫婦で来たから夫婦岩も見とこか

 

 

 

そらっ!、ウヌで最後よ、単細胞ども。

痛っ!、イたたたたた!

 

 

 

おーいカッピ~

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなわけで、獅子ヶ岳へ登るはずが、ドライブに変更になりました。

 

「情けない半月板ね」

「年々あちこち悪いところが増えていくな」

 

 

 

鳥羽一郎は地元の名士です

 

 

 

誓子の句碑もある

 

 

 

「向こうに展望台があるわよ」

「行っとこ行っとこ」

 

 

 

 

 

 

「あっちにもあるわよ」

「行っとこ行っとこ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相差へ来ました

 

「鏖殺?」

「いやオウサツ」

 

 

 

「樹齢800年の蘇鉄だって」

「青春の蘇鉄やな」

「なにそれ?」

「ここは聞き流して欲しいところや」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えらい人がようけおるな」

「こんなところになにがあるのかしら・・・」

 

 

 

女性の願いをひとつだけちゃんとかなえて下さるパワースポットらしいです。

芸能人もしょっちゅう来ていて遠来の参拝者も多いとか。

 

 

 

「葛城の一言さんみたいなもんやな」

「なんで男の人が並んでるのかしら?」

「並ぶか?」

「ええわ」

 

 

 

「結局伊勢まで寝に来ただけやったわね」

「なあに、万事塞翁が馬ですよ」

 

 

 

 

 

菜の花や入江の細り黄のまだら

 

海霞真白き富士のありどころ

 

うららかやカニ優先の通学路

 

鳥居より袋小路へ海女の家

 

ふらここや漕ぎゆかばわが海のあり

 

 

おそまつさまでございました。

 

 

 

 

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