「文献種別コードと、公報番号翻訳の難しさ」との関連です。
前述のように、種別コードが具体的に何の公報を示すかということは、国や時期によって異なります。
そこで、現行のコードを、特許庁が提供する情報へのリンクとしてあげておきます。
古いものまですべてを示すことはできませんが、庁によっては、旧情報も併記されています。
また、こうした併記がない場合でも、国ごとに公報を表す表現は手に入るので、検索すれば見つかる可能性があります。
■EXAMPLES AND KINDS OF PATENT DOCUMENTS (WIPO提供)
130ページにわたって、各国の種別コードがまとめられています。
現行コードに関していえば、たいていは、これがあれば確認できると思います。
ほかにもネット上には、たとえば次のような庁提供情報が出ています。
■米国
"Kind Codes" Included on the USPTO Patent Documents
■欧州
Basic definitions
■日本
EPO - Numbering system - Japan
■オーストラリア
Document Kinds
■中国
EPO - Numbering system - China
■台湾
EPO - Numbering system - Chinese Taipei (TW)
■韓国
EPO - Numbering system - Korea
■インド
EPO - Numbering system - India
なお、上記は公報に記載されるST.16準拠のコードですが、ほかにもデータベースに固有のコードがあるので、注意が必要です。
これについては、たとえば欧州特許庁からコンコーダンス(対応表)が出ています。
現在はEPOに統合されている「INPADOCパテントファミリ」も、私が翻訳者になった頃は有料の独立したデータベースとして、独自の文献種別コードを持っていました。
DIALOGという情報検索システムがフロントエンドになっており、インターネット上を検索すると、現在でも当時のコード情報が散見されます。
旧法下のコードの意味を調べるときは、こうしたデータベース固有の情報にも注意が必要です。
■関連情報
文献種別コードと、公報番号翻訳の難しさ