特許翻訳 A to Z

特許翻訳歴25年、業界改善を目指した情報発信歴22年。
自らの試行錯誤に加え、参加者数のべ1000名を超えるセミナーや講座、年間50名前後の個別相談などを通して得たスキルアップのヒントをお届けします。


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思うところがあって、過去に運営してきたウェブサイトやブログのうち、手元にデータが残っているものを、「今の目線から」復活させてみることにしました。

 

【背景】

1992年の4月半ばに諸事情から翻訳者になる!と決め、ほぼ2週間でフリーランスの翻訳者として独立しました。

右も左もわからず、とりあえず英訳はMacintoshパソコンに英語版のWordを入れ、和訳は東芝のRupoというワープロを使ってのスタートです。

 

その後、取引先がWindows版のWordPerfectを使っていると言えば同じ環境を整え、DOS版のWordStarを使っているといえば同じ環境を整えるといった具合で、少しずつ顧客と道具が増えていきました。

 

そして1996年、法人としか取引ができないという企業の要望に応えることを主な目的として、法人を設立しました。

取引先が納品データをそのまま使えるように自分の環境を整えたのと全く同じ感覚で、法人としか取引ができない→それなら法人化しよう、という程度の動機です。

 

このときも、96年の年明けに法人化を決めて2月22日が設立日ですので、スピードとしては独立時と似たようなものです。

事業欲や野心に類する気持ちや考えは、皆無です。

 

ただ、社名にだけは、徹底的にこだわりました。

意味のほうを先に決めて、「人の和」「調和」を示す単語を世界中の言語から探して、最終的に「サグラーシェ」にしています。

 

この頃、特許翻訳者が不足しているということは、取引先から頻繁に聞かされていました。ところが、特許翻訳に関する情報らしい情報は、ほとんど表に出ていません。

「特許事務所」や「弁理士」という言葉すら知らない人が多かったですし、当然といえば当然です。

 

折しも、1994年からインターネットの商用利用がはじまり、世の中に、少しずつウェブサイトというものが出始めていました。
試しにこれを利用してみよう・・・ということで法人化の翌年に立ち上げたのが、初代「特許翻訳の世界」ウェブサイトです。

 

サイトを立ち上げるどころか、自分で使うことすらおっかなびっくりだった私には、かなり大きなチャレンジでした。

FrontPage Editorというソフトを購入し、Photoshopを購入し、試行錯誤の繰り返し。

しょっちゅう、半泣き状態になっていたものです(笑)。

 

専用回線の使用料だけで月額24万円もした時代ですし、ソフトウェアや自社サーバー用のパソコンへの投資、悪戦苦闘しながらサイトを作る時間の投資分も考えると、採算は全く合いません。

純粋に、少しでも情報不足の解消になれば・・・という想いだけで動いていました。
 

そして慣れるにしたがってコンテンツが増え、一時期は静的なHTMLページだけでも1000近くあったのですが、コンテンツが増えてくると、新たな悩みが発生します。

情報の鮮度の問題です。


法律や制度、環境などが変わることで、過去のある時点で正しかった情報が、未来の別の時点では正しくない/不適切になることは、めずらしくありません。

古いものは古いものでそのまま残せば良いという人もいるのですが、私は、古い情報を野放しにしておくということができませんでした。

 

何かを探している人が検索エンジンでたどり着いて、実は古いと知らないで使ってしまうリスクに加担するくらいなら、何もないほうがまだ良いだろうという考え方です。

それで、古いものを定期的にネット上から削除してきています。

いまから思えば、必ずしも消すだけが情報の鮮度を保つ方法ではなく、残したまま常に最新の情報にしていくことも、やろうと思えばできたはずです。

 

もっといえば、古い情報を生かしつつ、新たに付加価値をつけることも、できるはずなのです。
 

手元のハードディスクの中に眠らせておいても、それは永遠に、誰の役にも立ちません。
だったら、表に出して付加価値をつけることを考えてみようかな・・・と思い至ったのが、復刻の一番の理由です。

相当な量がありますので時間は必要ですが、気長にぼちぼちいこうと思います。

 


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