2012-07-04 14:49:00

短編小説 街影5

テーマ:ブログ

死んだはずの彼女からの着信


彼女の携帯電話でつい5分前まで 彼女の部屋で見知らぬ男と話したばかりだというのに


どういうことだ?



とりあえず電話に出てみる



もしもし、、、、、


あー恭平 どうしたのそんな怖い声を出して




紛れも無い 


彼女の声だ



映見か? 映見なのか?


そうだけど どうしたの? なんか変だよ 


状況が把握出来なかった 



彼女は死んだはず しかし 何故



映見 今どこにいる?


今はまだ病院だよ 恭平は仕事中?


いや、、、今日は、、休んだよ、、、


体調悪いの? あんまり無理しないでね


あ、、あ、、、、あ 映見は体調大丈夫か?


うん、、まあまあ、、薬は毎日飲んでるけどね、、、




彼女は生きている     


では 先ほどまでの刑事とのやり取りや、 新聞記事はなんだったのか


映見、、、昨日さ、、電話で別れてくれって 話覚えてる



、、、、、、、、、、、、、、、、覚えてる、、、、、、、、、、、、、、、、、、


???一瞬彼女の声に 地を這うような男の声が重なる



映見? 


なーに? それよりさ 今週末は 上野美術館に行かない?ゴヤ展やっててさ。超見たいんだよね!




彼女は別れ話の下りなんかなかったかのように普段通り話しかけてくる


あああ、、、いいよ、、行こう


やったー!じゃ また電話するね!今病院だかさ ごめんね じゃーね バイバイ


電話を切り 混乱した頭で思案にくれていると会社から電話がかかってきた


おい、やっと出たよ、、お前今日どこいってた?


聞き覚えのある嫌な声


上司の田辺からの電話だった


あ、、と、、今日は体調不良で休みますと今朝電話したはずですが、、、


はあ?そんなの聞いてねえよ お前さ 会社なめてるだろ?


何故だ? 連絡は確かにしたはずだ


おーーい 聞いてるのか? 


は、、はい、、


やはり明日も休んだほうがいい ちょっと疲れてるんだ


すいません、まだ体調が悪くて 明日もお休み頂きます、、すいません、、


、、、、、、、、、、分った、、、、、、、、、、、、、


まただ、、、田辺の声に地をはうような低い声がかさなった そして電話はそのまま切れた


どうにか家に着き 鍵を開けた瞬間


つづく

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