ブログを4か月も放置してしまったあああ~~(><)!

その間、留学先を決め、6年間お世話になった会社を退社し、
神戸から実家のある東京へ引っ越し、憧れの業界でインターンを始め、
書くべきことは山ほどあるのですが、、

そんなの全部すっとばして(笑)!!あえて!!今日は!!!!
古い全集でみつけた谷崎潤一郎さまの文章がケッサクだったので、
そのことについて書いちゃいます(笑)

明治のエリート文豪って、時としてなかなかの変態です!!
しかもストレートにエロいっというよりは、
ちょっと知的で通好みな連想を伴うものを好まれ、
それを美しい~日本語を駆使して根本からつまびらかにしてくれるので、

性別がちがってもちょっと共感できる気がしておもしろいし、
場合によってはへーなるほど男の人のあのよくわからない願望は
実はこういうことだったのねと勉強になったり(?)します(笑)

とはいえ文章のトピックは恋愛じゃなくて、
無類の猫好きだった谷崎が昭和四年の「週刊朝日」に
「ねこ」というタイトルで書いたエッセイです。

以下引用

犬はジャレつく以外に愛の表現を知らない。無技巧で単純です。
そこへ行くと猫は頗(すこぶ)る技巧的で表現に複雑身があり、甘えかかるにも舐めたり、頬ずりしたり、時にツンと拗ねてみたりもして、緩急自在頗る魅惑的です。
しかも誰かそばに一人でもいると、素知らぬ顔してすまし返ってゐる。そして愛してくれる相手と二人きりになった時、はじめて一切を忘れて媚びてくる----媚態の限りを盡して甘えかかってくれる、と云った風でなかなか面白い。

以上!


…書庫で吹き出しそうになりました(爆笑)

「犬は愛の表現が無技巧で単純」って、まず
そんな相手に「技巧的な愛情表現」を求めないでいよ!!( `ー´)ノバシッ 
というところで一笑い。

そして猫の描写が秀逸!!!!心底猫を愛しちゃってるのが伝わってきます。
実際、愛猫を剥製にしてしまうくらい溺愛していたとか(ホテルニューハンプシャーの世界!)

ちょっとふざけて、まとめ♪

谷崎先生の愛猫に学ぶ「いろっぽい(面白い)」愛情表現♪
(※現代の一般的な男性にどこまで応用できるかはリスクをとって試しましょう)
①「緩急」がある
②「舐めたり、頬ずりしたり」バリエーションがあって飽きない
③外では「すまし返って」いるのに、二人っきりになると媚び甘えてくる
④③の際、媚び甘えたら愛してくれるという確信をもって及んでいる
⑤③の甘え方も、「一切を忘れて」「媚態の限りをつくして」とフルスロットル
⑥「媚び」は一般的にネガティブなイメージですが、③&④を前提とすれば実は最強!


昔ながらの日本の発想だと、たとえ夫婦・親子・兄弟でも、
人前であからさまな愛情表現をするのってなんとなくタブーで、
私はどちらかというと、友達や共通の知り合いの前でも笑顔で話しかけてくれたり、
場合によってはほめてくれたりするほうが一層、愛されてる気がしていいなあと思っていたのですが、
そうしちゃうと、この「私にだけ見せる本当の顔」を独占してるっていう、甘い秘密っぽい楽しみが味わえなくなっちゃうんですね!笑

最近、能楽にはまってます!

近所の新しいバーで、なんとなく隣の人と世間話をしていたら、
あとから来たその人の友人が、なんと、現役の能楽師さんだったんです。

二十歳すぎの、少年ぽいけど、どこか艶のあるお顔立ち。
チャンスとばかりに、実は以前から興味があって、と、お能について伺う。





子供の頃、お能は苦手だった。
威厳はあるけど暗くて、台詞はお経みたいで聞き取れないし、
男性の役者がつけてる無表情の女性の能面なんかも、異形のものだった。

でも、大人になって茶道や和服に目覚めると、
和の美意識を極めたお能の世界は、すごく気になる存在。
世阿弥の「風姿花伝」をよんだりして、お能に触れるきっかけを探していた。

そんな話がもりあがって、いろいろ教えてもらうことに。

台詞が聞き取れたらもっと楽しいと思うんです、というと、
分厚い、観世鳥の模様がついた謡本を見せてくれる。

優しく使い込まれていて、師匠であるお父様から贈られたものとのこと。
代々能楽師の彼のおうちでは、子供に言葉よりも先に謡を教えるとか。。

見せてもらった台詞は、七五調で歯切れがよく、
季節の情景が五感を美しく描写されていてまさに「言葉、賤しからず」。

後日、ストーリーや台詞をバッチリ予習した上で、
貸してもらった演目の映像を観賞。

お囃子が鳴り、桧の能舞台をしずしずと渡ってきた彼は、完全なる別人。
かざす扇は堂々と、舞に振る袖美しく、そして謡の声は低く、朗々と、伸びやかに。

か、かっこいいいいいいーーーーードキドキ(○Д○)!!!
それに、台詞やストーリーが分かると、ぜんっぜんちがう。

無表情な能面越しになされる抑制された感情表現に、
「ああきっとこんな気持ちで」と想像力がかきたてられ、イメージが広がります。

能はたぶん、想像力のあそび。

観客のひとりひとりが、自分の経験や思い出、空想を舞台に重ねて、
好きなようにストーリーに感情移入できる自由のある演劇。

だから、大人になってからのほうが楽しい。
恋に破れる辛さも、親を慕う気持ちも、子供の愛しさも、一通り知ってるから。

それに、春の花の色も、きれいな白い砂浜も、京都のお寺も、すべて見たことがあるおかげで、
照明も大道具も変わらない同じ舞台が、ちゃんと中国の石橋に見えたり、古寺の庭に見えたりする。

舞台にはぴんとした緊張感があって、重厚で、清らかで、ジョウジョウと切なげで。
緩急があって、光と影の対比があって。まさに幽玄の世界。

初めてちゃんと「観た」お能と、若き能舞台の君に、はまってしまいました(笑)

能を見るとき、束の間の、
憂き世を忘れ、憧れの、
花の姿を、愛でるかな。

できた!七五調じゃない?(笑)

私が住んでいる神戸の岡本という町は、
梅が美しいことで有名な町です。

2月も終わりにさしかかると、坂の上の公園では、
何十種類もの梅の木が神戸の海を背景に美しく花を咲かせます。

桜とちがって、梅はつぼみの姿もとってもかわいいし、
花がつぼみに交じってほんのすこし咲き始めたくらいが一番きれいだと思います!

白梅・白滝枝垂(しらたきしだれ↓)




ぽちっと、咲いた感じ。
姿は楚々として控えめだけど、香りによって存在感を示すお花。

つぼみが日に日に大きく、はち切れそうなくらいまんまるく膨らんで、
ついに耐えかねて、ポップコーンがぽこんっとはじけるみたいに咲くかんじも可愛らしい。

桜は堂々たる百花の王だけど、梅は可憐で、気品があって、
やっぱり日本の春には欠かせないお花だと思います。

2-3月にかけて、岡本商店街のカフェやごはんやさんがが競って発売する
「梅」にかかわるお菓子とか、ごはんも、めっちゃたのしみ!!

え、花より団子?

いえいえ、仕事も遊びも♪
そして花も団子も、です♪笑

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