先日,福山雅治主演の映画「そして父になる」を鑑賞しました。
ということですので,感想のほうを書かさせていただこうかと思います。
この作品は,第66回カンヌ国際映画祭 においてコンペティション部門で上映され,
見事審査員特別賞を受賞したということで話題を集めていました。
そのため第86回アカデミー賞外国語映画賞において日本代表 として出品されるのかと思っていたのですが,
選出されたのは松田龍平主演の映画「舟を編む」でした。
さらに公開初日にはカンヌ国際映画祭で審査員長を務めた
スティーヴン・スピルバーグ率いるドリームワークスからハリウッドリメイクすることも決定しました。
今作で主演を務めるのは「真夏の方程式 」の福山雅治で
その他にも「謝罪の王様」の尾野真千子や「さよなら渓谷」の真木よう子,
「凶悪」のリリー・フランキー,「王様とボク」の二宮慶多,横升,
「黄金を抱いて翔べ 」の中村ゆり,「藁の楯 わらのたて 」の高橋和也,
「横道世之介」の井浦新,「永遠の0」の風吹ジュン,
「劇場版 ATARU‐THE FIRST LOVE & THE LAST KILL‐ 」の田中哲司,
「地獄でなぜ悪い」の國村隼,「脳男」の夏八木勲,
「ツナグ」「わが母の記 」の樹木希林らが出演しているのですね。
監督・脚本は「歩いても 歩いても 」「空気人形 」の是枝裕和が担当しています。
そんなこの作品を鑑賞させていただいた感想はというと,
まだ結婚もしていなく,子どももいない私にとっては不思議な感覚に襲われますね。
もしも自分自身の子どもがそのような事態になってしまっていたり,
もしも自分がそういう事態になっている子どもであったらどうなのかという事を考えてしまいました。
そうすると自然に目が潤んできた作品なのではないかと思うことができましたね。
キャスト陣の演技力としては,福山雅治,リリー・フランキーは新しい境地を見つけた気がします。
真木よう子は,苦しいながらも苦しみを隠す演技が素晴らしかったと思いました。
私が特に素晴らしいと思ったのは,尾野真千子ですね。
自分自身との葛藤をする中での演技が,難しい表情までも出せていたのではないかと思いました。
どうして自分は母親なのに気がつかなかったのかという葛藤の中で
私が選ぶ今年No.1の演技を見せてくれたのではないかと思いましたね。
日本アカデミー賞でも主演・助演どちらになるのかはわからないのですが,
助演女優賞ならば最優秀賞を受賞してもおかしくはないと思うことができましたね。