うちの4人の子ども達。
ボール遊びすれば、車に当たるからここでやるなと怒られ、
縄跳びしてても、道路で遊ぶなと怒られる。
子どもの遊び場がない。
ならば、うちが遊び場になろう。
子どもの居場所になろう。
2014年、これから、自分が何をしたいのか、
ドリームマップを描き、フューチャーマッピングをし、
決めた夢。
そう決めた夏のこと・・・
<悪たれボスとの出会い>
7月のある暑い夏の日。
近くに流れる川沿いの桜の木に、
なにやら子ども達が群がっていた。
のぞいてみると、見かけない子と、
家の近所の子達が、一本の木を取り囲み、
なにやら木の枝で、木の腐った穴をほじくりかえしていた。
クワガタがいるらしい。
その見慣れない子達は、聞くと、となりの学区の子のようでした。
そこは、流れの速い、深い川の両側に植えてある桜並木で、
クワガタのいる木は、低い柵の向こう側にあった。
一匹見つけると、他の木にもいるかもしれないと思った他の子達も、
それぞれこぞって他の木を調べ始めた。
一人が「いた!」と、声をあげると、
他の子達が群がり、
そして、その見かけない子達は、
あろうことか、木の裏側を見ようと、
柵を越えて探して居るではないか!
「危ないから柵を越えちゃダメだよ!」
と、注意しても、
「はいはい、大丈夫だから」
と言って、手をふりほどき、全く聞く様子はない。
次から次へと、走って私が追いつかないうちに
柵を越えて木を見る子ども達。
危険なので、その子達がクワガタ探しをやめるまで、
うちに帰るわけにも行かず、
その場を離れられない私。
そんなことが何日か続いたある日、
うちの子と同じ学校の子が
用水路に落ちて死亡するという
痛ましい事故がありました。
数時間前、一人で用水路近くを
靴がそろえて置いてあったので、
流したボールを取ろうとして落ちたのではないかということでした。
身近でそんな事故があったせいもあり、
夏休み前だったので、
今一度、学校の方でも指導して下さいと、
その子達の学校へ電話してお願いしました。
その後、クワガタもあらかた取り尽くしたこともあり、
それからその子達はぱったり来なくなりました。
実は、その、言うことをちっともきかないやんちゃ子が、
後に、深い関わりを持つことになるボスだったのです。
つづく