前回ブログのクロコダイルさんのコメントです。

文章が長くなってしまいましたので、ブログにてコメントを返答します。

 

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実は生活保護受給者が、民間企業の生む矛盾を減らし、尻拭いをしている

資本主義というか、民間企業は健全に存続しようとすると、自己矛盾を抱えることになります。
以前にもコメントさせてもらったことですが、
  a)企業は、支払った人件費よりも高い金額で商品を売ろうとします。
  b)賃金を得た労働者は、生産することで得た賃金の範囲内で消費しようとします。
100円の商品が店頭に置かれた時、それを買おうとしている消費者の財布には90円しか入ってないというのが、資本主義の現実。
金利も同じような矛盾を抱えてますよね。
借りたお金よりも多く返済…って、マクロ視点で見れば「どこから発生すんだよ、その金利分のお金は?」、とツッコミたくなるわけです。
はっきり言って、競争というのは民間企業が存在することによる「弊害」ですね。

 

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お久しぶりです。

 

 

クロコダイルさんのコメントは覚えていますよ。あなたの解説に納得です。

 

「どこから発生すんだよ、その金利分のお金は?」と言うことですが、お金持ちが貧乏人に寄付してあげるしかないですね。でも貧乏人にタダでお金を差し出すなんて、そんなことはお金持ちはしない。クロコダイルさんのコメントから思考しても、どうしても資本主義では負け組、勝ち組が生まれる。必ず失業者が出るという考えにたどり着きます。「民間企業は健全に存続しようとすると、自己矛盾を抱える」。この自己矛盾に自分たちの会社が陥らないように、民間企業は競争企業と競争して生き残ろうとする。勝者には自己矛盾は起きません。しかし、その分、敗者に集中して自己矛盾が必ず寄ってきます。なので、負け組や失業者は絶対になくならない。クロコダイルさんの回答が、その答えなのでしょう。資本主義と言うのは、初めから自己矛盾を起こす仕組みなのです。だから失業者は、資本主義では避けて通れない。

 

借りたお金より多く返済するというのは、勝ち組みであろうと負け組であろうと同じです。なので、民間企業同士でサバイバルをするしかないんですよね。勝ち組みがお金を借りた場合、それよりも多くのお金を返済しなければなりませんが、それ以上に売り上げを上げているわけで、何の問題もありません。返済できます。では、なぜ売り上げが高いのか?民間同士の「競争」に勝ったからです。同じように負け組がお金を借りた場合、同じようにそれよりも多くのお金を返済しなければなりませんが、自己矛盾のため収入がそれよりも必ず低くなります。必ずです。絶対に返せません。では、なぜ低いのか?その答えは「競争」に負けたからです。「どこから発生すんだよ、その金利分のお金は?」と言うことですが、資本主義というものが、初めから自己矛盾を起こしている限り、どこにもありません。資本主義一辺倒では絶対に解決できない。誰かがその自己矛盾の尻拭いをさせられる。誰かが必ず負わさせられる。それが負け組や失業者です。よって、資本主義では必ず負け組と勝ち組が生まれ、失業者が必ず出てきます。無くすことはできない。なぜなら、クロコダイルさんが言っておられるように、「どこから発生すんだよ、その金利分のお金は?」という矛盾が存在するからです。この矛盾があるから、食っていくためには「競争」しなければならず、つまり、この矛盾が、「競争社会」を生み出している。これが「資本主義」なんだということなんですね。だから、貧乏人はお金持ちに文句言う訳です。

 

お金持ちの貯め込んだお金をどうするか、ここを解決しないと貧乏人はどうしようもない。お金持ちが貧乏人に分け与えたらいいんですよ。この矛盾を解決するには、それが一番てっとり早い解決法だ。でもそんなことをするお金持ちはいないし、貧乏人・失業者も羞恥心と言うのがあるので、お金持ちに「お金をめぐんで下さい」なんて言えやしない。そんなことを言ったら、お金持ちさんから「自分で真面目に働いて返せよ」と言われるだけだ。でもそれができないのが資本主義のはず。こんなことをいうお金持ちさんは、資本主義を分かっていないですね。働きたくても仕事がないのですから、当然です。ではどうするか、政府がお金持ちから税という形で回収し、それを貧乏人に分け与える。失業者を救済する。これしか、矛盾点を解決する方法は無い。それには、どうしても社会主義が必要なんです。だから社会主義と言うのは貧乏人救済から生まれた思想なんですよ。社会主義、共産主義というとすぐに、ヒトラーだの、スターリンだの、プーチンだの金正日だの、チャウシスク(ルーマニア)だの、独裁者だけに結び付け、社会主義は共産主義は悪党だ!なんて言って、排除しようとする方がおられるが、分かってないとしか言いようがないですね。ジェームズ・スキナーさんという方がおられますが、この方の言っていることは間違っている。彼は社会主義を悪党と呼び、資本主義こそが正しいと訴えている。では、ジェームズさんにお尋ねしますが、クロコダイルさんの言うこの資本主義の矛盾をどう説明しますか!答えられるはずもない!この方は騙していますよ。「ジェームズ・スキナー信者に物申す。」これについてもブログを載せたいんですけど、書く時間がない。話を戻して、お金持ちから税を回収してそれを負け組といった貧乏人に与えて弱者を救済する。これしかないんです。これが生活保護受給者なんですよね。しかし、これは完璧、社会主義ですね。市場によって自由に動くはずのお金を、政府が受給者に計画的にお金を配っているのですから。政府が市場に介入しているのと同じ、計画経済と同じです。資本主義(自由経済)の矛盾を解決するには、社会主義(計画経済)しかないんです。しかし、社会主義にも欠点がある。(当然、クロコダイルさんが、この事を分かっているのは分かっています。)なので、解決するには、税を上げればいいんです。でもこんなことを言うと「てめえ、増税反対してたんと違うんかい!」なんて批判する方があらわれそうですが、私が言いたいのは、貧乏人から税を取るのではなく、金持ちから税を取れと言っているんですよ。なので消費税を上げると言うのは、お金持ちから税を奪って、貧乏人に当てるのではなく、貧乏人から税を奪って、お金持ちも含めて全員に分配しようとしているのです。完全に矛盾を起こしています。なので、消費税を増やすという行為は、資本主義のもつ矛盾を解決するどころか、さらに矛盾を大きくしている。だから増税反対なんです。こんなことをしたら敗者を増やすだけですよ。つまり失業者を増やすだけ。亀井氏いわく「増税すると地獄に落ちる。」その通り。

 

 

クロコダイルさんいわく

「生活保護受給者が、民間企業の生む矛盾を減らし、尻拭いをしている」

→ 生活保護受給者つまり敗者のことですよね。国からお金を与えることで、この矛盾を無くしていると捉えられます。つまり社会主義です。

競争というのは民間企業が存在することによる「弊害」です」

→ 弊害でもあり、技術革新するための原動力なのでしょうね。生き残ろうと必死に働くわけですから。「弊害」と「原動力」は表裏一体です。

「民間企業は健全に存続しようとすると、自己矛盾を抱えることになります。」

→ これは上で説明したとおり。

 

それから以前のクロコダイルさんのコメントで、こういうコメントがありました。

 

日本政府はすでに通貨発行権を剥奪されている

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財政政策とは、財政赤字を前提とした社会への投資ですから、その受益者である富裕層が多くの税金を、配当として支払うのが自然です。

消費税の増税は、業績の悪い企業に高配当を要求するのに等しいので、不自然なんです。

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まったくその通りです。社会保障のことを考えると増税はやむを得ないなんて言う方がいますが、辻褄が合わないということに、なぜ気がつかないのかと思ってしまいます。

 

 

クロコダイルさん。あなたの解説に、私は驚かされるばかりです。あなたの解説は的を得ている。洗練されている。私にはできない解説ですね。本当に素晴らしいと思います。
 


 

 

建設業で働いているのに、「おれは一体、何をやっているんだ~!!」