2010-07-08 18:22:40

就職浪人7万9千人が拓く、<幸福論>

テーマ: ∟[雑誌]非就職ジャーナル
昨日から話題になっているこの問題が興味深いです。

就職留年7人に1人、これも高学歴プアー

就職留年7万9000人…読売調査推計

 「大学の実力」調査は、全国の国公私立4年制大学(通信制などを除く)735校を対象に2年前から実施。3回目の今年は、大学の就職支援の取り組みを中心に卒業者数や就職者数など約50項目を尋ね、約80%の589校が回答した。その中で、卒業年次に在籍する卒業予定者と、実際の卒業者との差が、2009年度は約7万9000人に上ることが判明。この差について主な20大学で追跡調査した。
         …本文より引用


卒業単位など足りていて卒業を予定していた学生が、
急遽、留年する状況になってしまった学生を、
就職留年として扱っているということですかね。

不景気で新卒採用を減らしている現状としては、
容易に想像できる時代である。

求人倍率上昇に伴い、どこにも内定をもらえない人や、
希望の会社に行かれずにもう一年やりたいといった状況。

この状況は本当によくわかります。

というのも、筆者は実は、
『非就職ジャーナル』という就活を批判する雑誌を、
実に一年前ぐらいから創っています。

僕は大学3年~4年時に就職活動をしたのですが、
就職とか社会人などの働き方に違和感を感じて、
就職活動辞めました。

そしてITベンチャーでインターンして社会勉強したり、
本を100冊ほど読んだりと色々と見解を広めて、
同時に就職活動をやり直してました。

いわゆる就職留年に部類される自発的な留年をした。

なので現在4.5年生で、今年の9月に卒業です。

しかし結局、就職はしないことにした。

就職、社会人、組織人って結局、
自分の自由を保障に組織に人生を預けていること。

それよりも、もっと大事なことや、
成すべき面白いことがあると気付いたからです。

なので僕は就職留年ではなく、
むしろ、人生留年に近いです。

別に就職のためというよりも人生の方向性に悩んで、
もう少しモラトリアムしたくて留年したということ。

結果論としては、そういうことです。

そんな筆者としては、
このニュースを発信した人に疑問を感じる次第です。

まず第一に、自発的な留年を、
すべて就職留年にカウントしている点。

人生を考え直すためにもっと勉強したくて
留年する人もいるのに、結果として就職しないけど、
学部でまだ学びたいことがある人もいるはず。

それを全部、就職浪人に当てはめている印象があります。

資格試験の浪人とか、いろんな浪人がいるわけだから、
むしろ人生浪人が増えているってことじゃないかな。



そして、それに付随してもう一点。

この就職浪人ニュースの洗脳性を感じる部分がある。

それは、このニュースの報道の背景には、
「就職が決まらない=不幸」という図式が、
無意識下の常識として刷り込ませる形式になっていること。


これって、就職留年者が多いことよりも怖くないですかね。


事実、今の時代、多くの就職した人間でも、
漠然として定まらぬ自らの未来像に不安を感じている。

特に今は多くの会社も急成長していないので、
働いていても入社してすぐ活躍できる場もないので、
就職者のアイデンティティがかなり失われてる状況です。

それなのに、今だに「就職=幸福」のブランドが常識である。

就職した真面目な人間がバカをみて、
それ以外の変人や穴をくぐるタイプの人が、
実は幸福を手にしているケースも少なからずあるわけです。

ほとんどの学生、社会人が、今の時代、
新卒一括就活がいかに恐ろしいことか分かっていない。

「就職しない」選択肢を非常識にしようとする洗脳が、
就活マーケットでは無意識のうちに行われているのです。


そんな事態になっている一つの簡単な理由は、
この記事を書く主体者になるマスコミやメディアの人自体、
多くの場合、大学を卒業して就職することしか考えてなかった人だからです。

20年前のバブル期に、
大学を卒業した後に「就職しない」という選択や、
「就職しない」価値を考えることのできない人々が、
過去の常識を背景に書いているだけですね。

所詮、生きた時代が違う人の意見の場合が本当に多いわけです。


なのであまり悲観的になることはなく、
むしろ筆者は喜ばしいことだと思います。

なぜならば、
大学卒業後に就職しない人が増えることで、
恐らく新しいマーケットが誕生するからです。


かつて、フリーターや人材派遣という不況によって生まれた
新しい新興産業のマーケットが氷河期に開いたがごとく、
これからはおそらく、海外就職支援だったり、
ニート支援などなど、さまざまなマーケットが生まれるでしょう。

そして新卒採用が打ち切りなることで
新しい採用の形が生まれて、また新しい産業が生まれて
見たことのないマーケットが誕生する。


そうして新しい日本が生まれる。


そうです。
これは不幸なことでもなんでもない。

むしろその7万9千人という大きな可能性です。

彼らを起爆剤に、新しいマーケットが拓くのですよ、Hahaha。



しかし、そうなると都合の悪い大人が沢山います。

就職しない人が増えると都合が悪い業界があるからです。


詳しくはまた後日、言及しようと思いますが、
例えば会社員じゃなかったら払わないであろう保険だったりとか、
利用しない制度とか、就職しなかったら利用しないサービスとか、
多々存在しています。

新卒の学生という毎年の固定客によって潤っていた
古い業界が限りなく、死に向かってしまうのです。

だから大人は「とりあえず就職しろ」と言い、
「就職しないと不幸になる」という価値観を、
若者に押し付けるのかもしれません。

大人の幸福が、若者の不幸になり、
若者の幸福が、大人の不幸になる。

だから大人の権力で、
若者に「就職した方がいい」という刷り込みを…。

まさしく、洗脳。


利権の保守は本当に恐ろしいですねえ。


しかし、こんな、現代の就活に関して、
去年、北海道で「就活くたばれデモ」たる事件がありました。

$世界の始まりとハードボイルド

そのデモを起こした方がなんとブログやってると知る↓
就職留年7万9000人…いっそ反乱起せばいいじゃんw

うーん、これは面白いことになりそうだ。

7万9千人が繋がって何かやったら、
新しいムーブメントが生まれることは間違いないですね。

彼らがきっと、新しい時代の、
新しい幸福の価値観を拓いてくれることを応援したいです。


僕もデモに参加しようかなー(笑



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コメント

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1 ■いやぁ。

このニュースは私も見て驚いてました。

私自身はブログにあるように、思いっきりバブル期に就職した人間です。今は会社で働くより自分の好きな事を残る一生続けていきたいと考えてます。ま、それは僕が40数年間生きてきて身につけた知識を若い世代に伝える、ということなんですが。

大学を出たからといって企業に就職しなければいけない。というのは確かに私達の親の世代が、太平洋戦争後の混乱、発展を知ったが為におきた妄想のようなものかもしれませんね。私の知人にも、東大を出て就職せず、「パンが好きだ」という理由からパン屋を開いた人や、我が母校を卒業して陶芸家になった後輩もいます。

私もち30代でバリバリに外資系金融で働いていた当時は、おそらくこの様な人種を「落ちこぼれ」、「落伍者」という烙印を押してたことでしょう。しかし人間変われば変わりますね。さすがに40過ぎると、「人間、好きな事をやって生きるのが一番」などと達観してしまいます^^。

ただ、やはり生きてく為には金が必要。金を得る為には、ヒモになるか、犯罪者になるか、さもなくば何らかの形で働かねばなりません。

Kojirohさんは何か将来に夢ありますか?私の目下の夢は非常に些細ではありますが、前述の通りです。

2 ■Re:いやぁ。

>たなかせんせいさん
御丁寧なコメントありがとうございます。
豊富な経験を持った方のとても有難いお言葉に感激です!

私としては具体的な夢は持っていません。
日々、それを探すのが今は楽しくて、本気で命を注ぐものを見つけるのが目標です。

ただし、一言で言うと、自分としての成りたい理想の姿は、究極の自由を手に入れることと、最終的には「世界に自分のDNAを残す」ということですね。

まとまっていない回答ですいません。。

3 ■いやいや。

自分のDNAを世に残すというのは、立派な夢ですよ。まだ具体的な夢はないんでしょうが、若い人はそれで当然だと思います。

私も大学の頃は何も目的ありませんでした。ただ、ビッグになりたいというだけ。私は1987年4月に就職しました。バブル真っ只中でもあり、私の大学が希少価値の高い大学だったせいで、(ただ卒業人数が少ないだけですが)内定も6社からもらいました。その中から、絶対に金融はやらないと決めていたにも
関わらず、銀行に入ったという、全く節操のない人間でした(笑)。


>Kojirohさん

4 ■Re:いやいや。

>たなかせんせいさん
お返事ありがとうございます!
僕はまだまだ迷走中の人間なので、たなかさんの当時の体験談は参考になります。
昔のバブル期に生まれていたら、僕も何も考えずに就職してしまっていたと思います。不況や氷河期に今では感謝しているぐらいに。

そんな、節操がないなんて、、恐縮すぎます汗

どういった形でDNAを残すか今日も、瞑想。

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