ごーいんぐまいうぇい!

ふらりふらりと気の向くままに。日々迷走。ときどき暴走。とある自転車乗りのひとりごと。


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残りは70㎞。

ようやく終わりが見えてきた。

時間的に当初の目標だった東京湾→直江津24時間切りの達成はできないだろうが、日が沈む前に日本海を見ることはできそうだ。

 

相変わらず膝は痛むし、手と尻の痛みも増すばかり。

それでも、確実に前には進んでいる。

このあたりでようやく、精神的に余裕ができた。

ここまで持ってきていたものの一度も出番のなかったカメラを取り出す。

数少ない走行中の写真。

 

 

そして14時。出発から23時間後にしてようやく、新潟県入りを果たす。

 

この先の妙高側の下りについては路面が荒れているので注意が必要とのアドバイスをツイッターでもらっていたので慎重に進む。

とは言ってもやっぱり下りはDHバーポジションなんだけれど。

 

 

県境を下りきって、あと30㎞。

正真正銘、あと少しと言える距離まで来た。

もうこの先は登りもない。

妙高から上越の市街地へ。

脚も、手も、尻も、全て痛い。全身が悲鳴を上げている。

目の前にゴールがある、ただその事実だけが疲弊した身体を動かす原動力だった。

あと少し。あと少し。あと少し。

 

案内標識に、「直江津港」の文字が見えた。

 

葛西臨海公園を出発してからの苦行のような時間がフラッシュバックする。

ついにここまで来た。

あと交差点をふたつ進めば、海が見える。

 

そして、

2016/10/24 16:25 日本海を見た。

 

出発してからの走行距離314㎞、所要時間25:22。

東京湾→直江津、キャリーミーで完走達成。

 

「ちょっとキャリミの限界見てくる」と言って飛び出したこのライド。先に限界を迎えたのは乗り手の方だった…。

 

 

 

と、いうわけで、長々と書き連ねてきましたキャリミチャレンジレポもこれにておしまいです。

なお、今回のチャレンジで得た知見は以下の通りです。

 

・CarryMeのポテンシャルは、すごかった。

・ノリと勢いもほどほどに。

 

このチャレンジが今後の皆さんの自転車生活を彩るひとつのネタになれば幸いです。

 

あと、

キャリミはいいぞ。

 

~走行ログ~

2016/23,24[CarryMeチャレンジライド] https://connect.garmin.com/modern/activity/1418556051/share/0?lang=ja

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突如として目の前に現れた肉塊。

おそらく、タヌキかイノシシあたりの死骸だろう。

避けきれないと判断した瞬間、体を浮かせて抜重しハンドルをがっちりまっすぐに固定する。

 

 

耐えた。

コケなかった。

 

立ち止まって後ろを振り返ることはしなかった。

こわい、寒い、疲れた。

ただ一刻でも早く麓におりて休憩したいという感情しかなかった。

 

そして。

軽井沢に到着したぼくは、また叫んでいた。

「コンビニやってねぇ!!」

 

そう、軽井沢のコンビニは、条例により夜23時で閉店するのだ。

ここまで下調べなしのノリで走ってきたぼくはそんなことを知る由もなく、エネルギーはすでに碓氷の登りで使い果たしてハンガーノック寸前。

軽井沢に着いたらとりあえずどこかで補給しよう。そんなことを考えながら走っていたのに突然のサバイバルモード発動である。

ここでようやく、碓氷バイパスを選択したことが間違いだったということに気付いた。

これはチャレンジが終わってから調べた内容なのだが、予定通り旧国道18号を走っていれば、下りきったところに軽井沢の駅があり、周辺にはホテルもある。

ここに駆け込めば、仮眠をとることも可能だったのだ。

これに対して新18号沿いには別荘地しかない。

自販機すらないし、たまに現れるガソリンスタンドも当然閉店していて使えない。

これはまずい。

路肩に建っている電光掲示板の表示では、気温は3度。

この気温の中でハンガーノックを起こそうものなら、最悪の場合には低体温症にもなりかねない。

とりあえず深夜でもコンビニが営業しているエリアまで進もうという判断を下し、できる限り省エネモードで進む。

そして西軽井沢。

ようやく、営業中のコンビニに辿り着いた。

イートインがあれば最高だったが、背に腹は代えられない。

カップ麺とおにぎりを買い、体を温める。

当然飲食は屋外、駐車場だ。

気温は低いし風は冷たいが、建物の陰に入れば多少は凌げる。

ここで10分ほど体を休めよう。地面に座り込み、膝を抱えて目を閉じる。

 

カートを転がす音に、ふと目を開く。

時計を見た。

1時間半が、経過していた。

 

まぁここまで来れば多少予定時間より長い仮眠をとったところでさして今後の行程には影響しない。

さぁ、また走ろう。

・・・

立ち上がれなかった。

外気温3度、深夜の軽井沢。

全身が冷えきって筋肉が動かなかった。

もはや軽い遭難案件である。

油のきれたロボットのようにぎこちなく手足を動かし、全身に血液を循環させる。

大丈夫だ、動く。動ける。

既にガタガタの身体に反し、意外にも心は折れきってはいなかった。

再びキャリーミーに乗り、先を目指す。

 

そして、長かった夜が明ける。

 

小諸のコインランドリーで更に30分程度の仮眠を挟む。

暖房が効いていて長ベンチで体を横にして休める。これだけで心と体に活力が戻っていくのを感じた。

 

碓氷峠を攻略し、魔の軽井沢エリアも抜けて夜明けを迎えたぼくは少々おかしなテンションにスイッチが入っていた。

ロードバイクであれば100㎞弱なんてそれほどキツイ距離ではない。

ただ、こちとら8インチタイヤのシングルギヤ車である。

あと何回転脚をぶん回せばいいのか…。

 

そして、走行距離が200㎞を越えたあたりでついに、恐れていた手と尻の痛みが出てきた。

これまでの経験からすれば、むしろよく200㎞まで痛みが出なかったものだというところだが、如何せん今回はまだあと100㎞走らなければいけない。

70㎞地点から続く膝の痛みに加えて手と尻へのダメージ。

キャリミの限界見てくると言って飛び出したこのライド、車体よりも乗ってる人間が壊れるのが先かもしれない。

 

1時間ごとにコンビニ休憩をはさみ、できるだけ身体へのダメージを軽減しながらひたすら先を目指す。

 

ここから残り70㎞。

ようやく、終わりが見えてきた。

 

 

>>>~走行編④~へ続く

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10月下旬、深夜の碓氷で、ぼくは叫んでいた。

碓氷峠への登りに差し掛かったのは日付が変わろうかという頃。

10月下旬とはいえ、山の麓ともなれば気温は都市部よりもかなり低くなる。

そんな中わざわざ100㎞余りを8インチタイヤシングルギヤのおよそロングライド向けとはお世辞にも言えないような自転車で走ってきてなお、これから標高1000m付近まで駆け上がろうというのだから正気を失いそうにもなる。

 

当初の予定では碓氷峠は旧道を登るつもりでいたが、土壇場で碓氷バイパスへとルートを切り替えた。

理由は、ヤンチャなクルマが怖かったから。

ちなみに、ただこれだけの理由でルートを変更したことを後に悔やむことになるのだが、それについてはまたのちほど。

 

ともかく、キャリーミーで登る峠は長い。とにかく長い。

そもそも8インチという極小径タイヤではジャイロ効果なんてものはまるで期待できないので振った車体は体幹で強引に振り戻さなければいけないし、少し気を抜こうものならすぐに前輪がテイクオフする。

ロードバイクのように緩急付けた走りができないどころか、ダンシングするのに異常なまでに体力を消耗するのだ。

 

シッティングとダンシングを繰り返し、時折路肩に足を付き脚の筋を伸ばしながらじわりじわりと登る。

幸いにも深夜帯ということもあって交通量はあまりないし、後続車が来れば音やライトですぐに把握できるから路肩への避難も容易ではある。

だが、それでも肉体へのダメージとともに精神的な疲労は走行距離・標高とともに積み上げられる。

呼吸は乱れ、額から汗が滴る。気温は5℃だ。カーブを曲がると突風に煽られる。

なぜぼくはこんな過酷なライドをしてるんだ。帰りたい。帰ってお布団でぬくぬく眠りたい。

この時点で初めて、DNFという選択肢が脳裏によぎった。

だが、時刻は0時をまわり、今いるのは山の中。エスケープの手段はない。

行けるところまで行ってみたい。

でももう嫌だ帰りたい。

チャレンジの続行と放棄との狭間で揺れながらもひたすらペダルを踏む。

ここさえ越えれば、碓氷峠さえ越えれば先は見えるはずだという根拠のない希望だけが心の支えだった。

 

ただひたすら己との闘いを続け、丑三つ時。

碓氷峠、攻略完了。

達成感に浸る余裕すらなかった。

 

この時点で、進捗は想定よりもかなり遅れていた。

このままでは24時間以内での300㎞走破が危うい。

ただ、この疲労度からここから先ペースを上げるのは難しい。膝の状態も悪化する一方だ。

ここで、目標を「300㎞24時間以内の走破」から「300㎞完走」へと切り替えた。

 

完走目標に切り替えはしたが、できることならば24時間切りを達成したい。

そこには深夜の碓氷峠をキャリーミーDHバーポジションで下るバカがいた。

 

DHバーポジション、いわゆるエアロポジションとはいえ、キャリーミーではどれだけ速度がのってもせいぜい40kph前後しか出ないし、上体を起こそうものなら空気抵抗で一気に失速する。

幸いにも路面の状態はそれほど悪くはないし、きついカーブもないので安心して下れる。

このまま軽井沢まで一気に下ってしまおう。

碓氷峠を攻略し、快適な下りで少し気が緩んだ瞬間だった。

 

道路の真ん中に転がる肉塊。

 

キャリーミーの操舵は、ロードバイクよりも遥かにピーキーだ。

パニックブレーキや急にハンドルを切ったりしようものなら落車は必至。

咄嗟に回避しようと踏ん張ったが、遅かった。

 

グニャッ…

 

「あああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

深夜の碓氷バイパスに叫び声が響いた。

 

>>>~走行編③~へ続く

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装備と目的地は決まった。あとは走り出すのみ。

 

今回の出発地点に選んだのは葛西臨海公園。

以前ロードバイクで東京湾-日本海往復を走った際もスタート地点に選んでいる点で言えばそれなりに思い入れのある地でもあるんだけれど、今回はそのあたり特に何も考えず、自宅から一番近い東京湾に接している場所というだけでの選択。

 

公園に到着したのが15時ちょうど。

そこからとりあえずの補給食と飲み物を購入し、いざ、キャリーミーチャレンジライド開始宣言。

2016/10/23 15:11 走行開始。

 

実はこの時点ではまだ直江津まで行くとの宣言は出していなかった。

単純にホントは15時ちょうどに出発したかったのにいろいろやってて遅れたせいで宣言出すのすら時間が惜しかったというのもあるし、正直なところ自分でもどこまで走れるか全くわかっていなかったというのも理由の一つではあった。

 

何はともあれ、走り出したなら行けるところまで駆け抜けるのみ。

まずは戸田まで荒川沿いを走り、早々の埼玉県入りを目指す。

 

約2時間半で50㎞地点のファミリーマート さいたま大成橋南店まで。

信号皆無の荒川沿いを走ったとは言えど、グロスアベレージ20kphは普段ロードバイクに乗っていてもあまり出さない数字。

8インチタイヤのシングルギヤ車でも頑張れば意外といいペース刻めるしこれなら直江津まで行けるんじゃないか?

そんな希望が見えてきて、さらに快調に距離を重ねているうちに何を血迷ったか、ぼくはとんでもない目標まで勝手に追加していた。

 

「東京湾から直江津300㎞をキャリーミーで『24時間以内に』走破する」

 

少し冷静に考えてみればアタマの悪いチャレンジだというのはすぐに分かったはずだった。

ただ、この時点で既に理性のタガがいくつかトんでしまっていたのかもしれない。

まぁキャリーミーでチャレンジライドとかやろうと思うあたりでそもそも理性なんてモノ持ってないんじゃないのっていう疑惑があったりなかったりしないでもないんだけどそのあたりは気にしないでおく。

 

さらに順調に距離を重ね、77㎞地点。

グロスアベレージ18kph。

国道17号に入ってからは流石に信号に捕まることも多くなり、全体でのペースは落ちてくるものの走行時平均速度は21kphを維持と、かなり頑張っていた。

 

ただ、この時点で脚に異変が生じていた。

「膝の裏が痛い」

ロードバイクやMTBでの走行では経験したことのない箇所の痛み。

おそらく高回転で回し続けているのが原因かと思われたが、如何せんキャリーミーは回す以外に進む方法がない。

ただ、まだごまかしながら走り続けられるレベルだったのでDNFという選択肢は一切浮かんでは来なかった。

それどころか、

ここにきてチャレンジ目標宣言。

 

バカじゃないのとか、アタマおかしいとかいうコメントはたくさんもらった。

でも!そのバカみたいなアタマのおかしいチャレンジを成功させたらとても面白いんじゃないか?!

逆に燃えた。

 

その後もただ淡々とペダルを回し続け、出発から約6時間。

走行距離100㎞を突破。

意外にもここまで一番懸念していた手と尻の痛みは一切なく、DHバーポジションの有用さを思い知った。

 

相変わらず膝の痛みを庇いながらではあるけれど、まだ前には進める。

行けるところまで行こう。

限界はきっとまだ先だ。

それだけの思いでひたすら距離を重ね、23時。安中へ到着。

 

この先に、今回のルート最大の難所、碓氷峠が立ちはだかる。

 

正直、帰りたかった。

 

>>>~走行編②~へ続く

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きっかけはそう、いつもの思い付き。

 

前日までは次の休みはロードで少し遠出しよう。そう思っていたはずなのに、部屋の片隅にたたずむキャリーミーを見て「そういえば最近キャリミ乗ってないなぁ…」と。

まぁ、そのままキャリーミーで近所を少し散策したり輪行で出かけるのが普通の発想なんだろう。

ただ、夜勤明けで日が昇ってから帰宅したぼくのアタマはイイ感じに緩かったんだと思う。

 

『キャリミでロング走ればいいんじゃね?』

 

思いついてからの行動は早かった。

まずは目的地。

以前、キャリーミーで100㎞は走ったことがあった。

そしてぼくの中でも200㎞くらいなら走れるんじゃないかというよくわからない自信もあった。

つまり、「300㎞、行ってみるか。」

 

300㎞を走るにあたって、わかりやすい出発地点とゴールが欲しい。

そう思って頭に浮かんだのはふたつのルート。

ひとつめは日本橋の国道元標から仙台までの360㎞。

このルートは過去3回ほど走っているので交通量や路面はある程度把握できているし、なにより山がない。

そもそもキャリーミー自体がせいぜい10㎞程度の散策を想定して造られているものなので、山を登るのは構造的にかなり無茶が出てくる。

ただ、以前キャリーミーでキャンプツーリングを敢行した時に登れないこともないというのは手ごたえとして掴んではいた。

とてつもなくダンシングし辛いからほぼシッティング縛りにはなるんだけれど。

そんな理由もあって、積極的に山を走りたいとは思えないので平坦基調のこのルートは無難な選択肢。

 

そしてふたつめのルート。

東京湾から直江津へ向かって北上する300㎞。

このルートは、最短で組めばほぼ300㎞ちょうどに収まるという点と、出発地点・ゴール地点が非常にわかりやすいという点でこちらも選択肢としては妥当。

ただ、どうルートを組んでも必ず途中で山をひとつは越えなければならない。

具体的には碓氷峠とか。

 

このふたつのルートが選択肢として上がってしばらくはどちらにしようか悩んでいたんだけれど、とりあえず機材の準備しながら決めればいいやということで目的地の決定は後回しにして装備品の準備へ。

この時点で思いつきライドの適当さが窺い知れる。

 

まぁ何はともあれ準備を進めようということで、キャリーミーをロングライド仕様に換装。

キャリミのロング仕様ってワードがすでにコイツ何言ってんだ感が大いにあるけれど。

 

今回キャリーミーをロングライド仕様にするにあたって変更したのは主に2点。

ひとつはDHバーの装着。

もうひとつはペダルのSPD-SLへの変更。

以前100㎞を走った時、一番つらかったのが体のダメージ。

タイヤ径8インチという極小径のため、路面の振動が如実にダメージとして蓄積され、手のひらと尻が砕けるかと思うくらいの痛みに苛まれた経験から、ポジションの選択肢を少しでも増やしたいという意図でのDHバー装着。

SPDペダルの導入は少しでも効率を上げるために。

キャリーミーはシングルギヤ車なので単調に踏み続けるだけだと早々に疲労が溜まる。あとストレスも。

ということで、疲労を少しでも分散しよう意図でのSPD化

これも以前のキャリミ100㎞ライドでの教訓。

そんなこんなで確定した装備がコチラ

 

意図したわけではないけれど、フロントにボトルケージを付けて且つDHバーを装着したことにより、もともと後ろ寄りの重心がいい感じに前に寄るという効果もあった。

 

で、機材の準備が終わったところで後回しにしていた目的地の決定。

「仙台方面は今年2回も走ってるし、直江津に行こう。」

ということで、直江津行きに決定。

ノリと勢いと思いつきがぼくの生き様。

 

>>>~走行編へ続く~

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