◇パーソナルトレーニング施設についてのQ&A◇
Q短期間で効果を出すパーソナルトレーニング施設は良い?
ここ数年、パーソナルトレーニング施設が増えていますが、〇〇方式とか△△メソッドとか、1か月で6kgとか2か月で10何kgとか、凄く短期間で効果を出すことを売りにしているコースが多いのが気になっています。
私がこれまで学校で勉強してきたこと、今の会社で研修を受けたこと、また坂詰トレーナーの著書などをみて勉強したことからすると、過激なように感じます。
それとも、私が勉強してきたことを上回る、何か特別な秘密などあるのでしょうか?
坂詰トレーナーのご意見を知りたいです!
(27才 女性 スポーツクラブ勤務)
Aダイエットは長期的な観点で見る必要があります!
はじめまして、メール拝読しました。
パーソナルトレーナーが職業として確立し、またパーソナルトレーニング指導の市場が大きくなってきたことは喜ばしいことです。
しかし、ご指摘の通り打ち出しが過激なのは私も気になっています?
運動生理学、栄養学等に照らし合わせると、-0.5kg/週あるいは体重の1%/週が安全で効果的な減脂肪のガイドラインかと思います。
パーソナルトレーナーがついて運動と食事をしっかり指導、管理した場合でもその倍、が限度と考えます。
ですから、今流行のあるいは新興のパーソナルトレーニング施設で打ち出している数字は、いくら筋トレをしたにせよ体脂肪だけでなく筋肉など除脂肪も減らしてしまう可能性があり、低血糖による不整脈など健康上の問題を招きやすく、さらには実施期間中の過激な食事制限(炭水化物制限が、後の摂食障害につながるリスクも大きいと思います。
私は個々の施設のメソッドについて、詳細を把握している訳ではないのですが、長い目で見て、安全でかつ効果が出るのは、地味でも、正しい食事制限と正しいトレーニングしかないと思います。
「楽してすぐにお金をかせげる方法」がないように、「楽にすぐに体を変える方法」など存在しないはずです。自信を持って正攻法を貫いて頂きたいと思います。
☆20歳若返る筋トレ、プロモビデオ撮影☆
2月3日、記念すべき20冊目の書籍「20歳若返る筋トレ」が
体重はガクッと落ちるけど心身の健康を損なうダメなダイエット
高いお金だけをとって全く効果の得られない健康法
みかけだけで、パフォーマンスのあがらないトレーニング法
などが世の中に嘘やインチキを垂れ流し続ける限り、
編集担当のO様と。
空手では大先輩ですので、いつものような
変形Vサインはできません。(^_^;)
☆Tarzan特集撮影@横浜R&S専門学校☆
久しぶりにホームタウンTarzan特集撮影!
@横浜リゾート&スポーツ専門学校
http://www.sanko.ac.jp/yokohama-sports/
撮影前に、中華の名店山海楼で楽しいランチ会☆
(週に一回は通っている美味しいお店です)
デンマーク人モデルのアレックスはじめ
皆さんガッツリとエネジーチャージされたところで
いざ撮影準備開始!
いつもとは違う切り口で、効果的で安全な
筋トレのフォームをご紹介します(^.^)
掲載は3月13日発売 ターザン645号です☆
◇アスリートの運動前のストレッチはマイナス?◇
Qアスリートは運動前にストレッチしたらダメ?
ジムのスタッフから「アスリートは静的なストレッチをせずに本番を行うと、記録・成績が良くなる」
と聞いたのですが、どういった理論に基づいているのか分かりません。
私が現役で水泳をしていた時にはかなりしっかり静的ストレッチを行ってから練習や本番に臨みましたが、あれは間違っていたのでしょうか?
(25才 女性 水泳インストラクター)
(宝島社ストレッチ系MOOK撮影風景より モデルは国本綾様☆)
A適度な静的ストレッチも必要です!
「運動前後には静的ストレッチを!」というフィットネスブームの頃の教えから一転、近年は「運動前は静的ストレッチをしてはいけない」という言葉をトレーニング研究者や指導者からよく聞くようになりました。
確かに、楽な姿勢でじっくり1部位ずつ静的ストレッチを行っていると、副交感神経が優位となり、また運動神経の興奮も鎮まるため心身共にリラックスした状態となり、運動には適さない状態となります。そのため、運動強度が高く、交感神経が優位となる動的ストレッチや全身運動を行うことが大事で、静的ストレッチはいらない、と言われるようになりました。
しかし、座ったり、立ったままの日常生活動作から、いきなり動的ストレッチを行うのは強度的にも動作的にもギャップが大きいため筋肉や腱を痛める可能性があります。
そこでまず、「立位で、短時間、複数の筋肉を伸ばす」静的ストレッチをまず行ってから、動的ストレッチ、全身運動と進めるべきだというのが私の考えです。
柔軟性が特に必要な競技は、上記のアップで筋温が上がった後に、更に静的、動的ストレッチを加えると尚良いです。(水泳の場合は肩を中心に。)
また試合前に過緊張がみられる場合は、一種のリラクセーションとして静的ストレッチが効力を発揮することもあります。
運動前に行うべき具体的な方法につきましては、拙著「やってはいけないストレッチ」、また2月に発売される宝島社のストレッチ本、3月に発売される西東社のストレッチ本をご参照頂ければと思います。