内閣府原子力安全委員会は23日、東京電力福島第一原子力発電所から大気中に放出された放射性物質の量が、放出量が落ち着いた今月5日の時点でも、1日あたり154テラ・ベクレル(1テラは1兆)に達していたことを明らかにした 5日に福島第一原発から大気に放出された放射性物質の推定値は、ヨウ素131が毎時0・69テラ・ベクレル、セシウム137が同0・14テラ・ベクレル。国際的な事故評価尺度(INES)で使われるヨウ素換算値で、ヨウ素とセシウムの合計量を計算し直すと、放出量は同6・4テラ・ベクレル(24時間で154テラ・ベクレル)となることがわかった。同委員会はこれまで、5日ごろの放出量について、セシウムとヨウ素の量を単純に合計し、「毎時約1テラ・ベクレル以下」と低く見積もっていた。

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110423-OYT1T00667.htm

 放射線医療に携わっているものでない限り、この数値がどれほど深刻なものであるかはわからないが、安全委の初歩的なミスによって国際的評価尺度の数値が正しく示されなかったことによって日本に対する信頼度の低下はもとより、全国民に対して疑念の目を世界中から向けられ、人に対しても風評被害が増大することが確実となった。


 安全委自体がこのように適任者で構成されているとはいえないし、不当な高給という問題もあるから見直した上でメンバーも事務局スタッフを含めて総入れ替えすべきであろう。