かなり前にラスター彩のコーヒーカップについてブログに書いたことがある。
http://ameblo.jp/s-lilipat/entry-11953722734.html
私がブログに書いた話にはまだ続きがあった。
昨日、何気なくネットを眺めていたら、「虹色を追う男たち」というタイトルの番組が土曜日に放送されていた。テレビ東京の番組紹介を読むと、ラスター彩を復元した人間国宝の加藤卓男さんの長男の幸兵衛さんが後を継ぐ形でラスター彩の作品を作りつづけていて、そこに、ベフザド・アジュダリ(イラン陶芸協会長)、アッバス・アクバリ(カシャーン大学教授)がラスター彩を完全に修得するために3ヶ月間、泊りこみで修行をするドキュメントだった。
「あっ、見たかった」と後悔した。
でも、ネットはすごい。GAOで無料で見れた。
幸兵衛さんが、イラクの方たちにこの文化をお返しするのに役立てれば嬉しい。そういって、釉薬の秘密の調合を惜しげもなく教えていて、感動した。
ラスター彩のカップの写真をもう一度アップする。
デミタスカップで、可愛らしい柄だ。輝く光沢と、角度によって浮かぶ虹がきれいだ。昭和には溢れるようにあったラスター彩のカップは、どうして廃れたのだろうか。
でも、幸兵衛さんの窯では作り続けておられるし、イランでも修行したお二人が逆輸入文化で誰かに伝えてくれるだろう。
ラスター彩の物語は、まだ途中なのだとわかった。