2011-08-29 21:46:04

第3793回「本当は恐ろしいグリム童話、その2、シンデレラ、ネタバレ 桐生操著」

テーマ:書籍一般

新稀少堂日記

 第3793回は、「本当は恐ろしいグリム童話、その2、シンデレラ、ネタバレ 桐生操著」です。桐生版「シンデレラ」は、桐生版「白雪姫」に見られるような"えげつなさ"はありません。ただ、若干の残虐性はあります・・・・。


 また、桐生版では、ペロー版で有名な魔法使いのおばあさんは登場しません。あくまで、人間の営為の範囲内で、物語は進んでいきます。そして、シンデレラが何故0時に帰らなくてはならないのか、理由が明示されています。


「その2、シンデレラ」

 妻を亡くすと、シンデレラの父親は再婚します。これが、シンデレラの悲劇の始まりでした。継母は、成金の男と結婚していたため、その癖が抜けていません。さらに連れ子であるふたりの姉は、シンデレラを召使い扱いします。父親は、新しい家族に頭があがりません・・・・。


 シンデレラは、いつしか"灰かぶり"と呼ばれるようになります。母親の形見の真珠の首飾りも、義姉に取られてしまいます・・・・。父親が町に行くので、「土産は?」と聞かれても、継母と義姉たちに気兼ねして、正直には答えられません。「帰るときに、引っかかった木の枝を取ってきてください」


 父親は馬にまたがっている時に、ハシバミの木に帽子が引っかかります。シンデレラとの約束を思い出した父親は、ハシバミの枝を持ち帰ります・・・・。シンデレラは、その枝を母親の墓のそばに植えます。その時、見知らぬ中年の女性から声をかけられたのです。シンデレラは、村はずれの粗末な家に連れて行かれます。


 ですが、その家には、美しいドレスがあったのです。つらい日々の愚痴を、シンデレラはおばさんに話します。話しているうちに、シンデレラは抱えている苦悩が薄れていくのを実感します。つらいことがあった時には、シンデレラの足は、いつしか村はずれの家に向っていました・・・・。おばさんは、多数の小鳥を餌付けし、飼いならしていました。伏線になっています。


 そんな時に飛び込んできたのが、王子主催の舞踏会がお城で開かれるという報せです。姉たちは、もちろん行く気です。ですが、シンデレラは留守番を命じられます。これまで引っ込み思案だったシンデレラが、今度は譲らなかったのです。継母は、不可能なことを命じます。灰の中に落ちた豆を拾えというのです。


 確かに継母が言ったように、灰の中にはたくさんの豆が落ちていました。一粒ずつ拾っていたのでは、舞踏会には間に合いません。その時、思い出したのが、おばさんが餌付けしていた小鳥です。小鳥を呼び寄せます。多数の小鳥が部屋に舞い込み、次々と豆をえり分けていきます・・・・。


 ところが、ここでも継母は意地悪をしたのです。約束をたがえ、留守番を命じたのです。継母たちを見送ったシンデレラは、村はずれのおばさんの家に、泣きながら駆け込みます。ですが、おばさんは全て用意していたのです。豪華な馬車も、純白のドレスも、優雅な宝飾品も・・・・。


 シンデレラの亡き母が、おばさんに遺産を託していたのです。おばさんは、その遺産を増やしていました(ハシバミの木は、富の増加を象徴するようです)。全てを提供した後、おばさんは、ひとつだけシンデレラに約束させます。「純潔を守るためにも、必ず0時までには戻ってくるように」


 舞踏会では、シンデレラはひときわ目立ちました。気難しい王子も、一目で気に入ります。シンデレラにとっては、夢のような時間を過ごします。いつしか、11時45分になっていました。王子に挨拶もせず、帰ります。義姉たちは、舞踏会に現われた見知らぬ美人について噂しています・・・・。


 翌日も、舞踏会です。シンデレラは、今夜は淡いバラ色のドレスを着て舞踏会に行きます。ガラスの靴を履いて・・・・。今夜も、王子の注目を集めます。王子は、すっかりシンデレラに恋してしまいました。ですが、深夜0時の時鐘を合図にしたかのように、シンデレラが駆け出したのです。馬車で駆け去ります・・・・。シンデレラが残したのは、片方だけのガラスの靴でした。


 王子の恋は決定的です。顔を見れば分かると思うのですが、ガラスの靴を唯一の証拠として、幻の女性探しが始ります。王女、貴族の令嬢、町娘、国内の娘を次々と探しますが、一向に見つかりません。シンデレラの家にもやってきます。


 最初にガラスの靴をはこうとしたのは姉でした。無理矢理足を入れようとしたのですが、どうしても爪先が入りません。継母は言います。「王妃さまになったら、歩くことなどない。爪先など切っちまいな」、姉は包丁で、爪先を切り落とします。ですが、靴は血だらけになり、バレてしまいます・・・・。


 次にガラスの靴をはこうとしたのは、妹でした。何とかはこうとしたのですが、かかとが入りません。継母は言います。「王妃さまになったら、歩くことなどない。かかとなど切っちまいな」、妹は包丁で、かかとを切り落とします。ですが、靴は血だらけになり、バレてしまいます・・・・。


 「この家には、女はもうおらぬか?」、最後にはいたのは、シンデレラでした。ピッタリとガラスの靴におさまります。そして、ポケットから、もう片方の靴を取り出したのです・・・・。こうして、王子とシンデレラは結ばれます。一方、継母とふたりの義姉は、シンデレラの結婚式に出かけようとしたのですが、・・・・。小鳥に目をえぐり取られます。


(お詫び 9月6日) 8月29日に書き終えていたのですが、上書き保存(公開)がうまくいかなかったようです。申し訳ありませんでした。本日、やっと気付きました・・・・。

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コメント

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1 ■知らなかったです!

実はこんなに怖かったんですね・・・。
少しグロデスクな感じもします(さいごのところ)。
でも、少し面白かったかもしれません(笑)

2 ■無題

最後は怖かったんですが、とても面白かったです(・∀・)

3 ■わぁお

学校の授業でグリム童話の話になって、検索してみました。ww
めっちゃ、エグイなww
でも結構いいかもww。

4 ■最後

私が聞いた話だと、シンデレラは、王女になったあと、継母と義姉たちを熱い鉄板の上で踊らせて、焼き殺したという話です。

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