床のはなし
テーマ:京都の目いよいよ今日から5日間。夏季休暇を利用して京都へ帰ります。
そんな訳でしばらく記事の更新が出来ないものですから、
京都のお話しをひとつさせて頂きまして、「いってきます」のご挨拶に代えさせて頂きます。
夏の京都といえば、床(ゆか)ですね。川床(かわどこ)とかも申します。
床をご存知ない方のために、まず床とはどんなものであるかをご説明しますと、
例年5月1日の「床びらき」を以って9月末までつづく京都の夏の風物詩のひとつでして、
川に面して木組みで造られた席のことです。
とくに5月は「皐月の床」、6月から8月16日は「本床」、
8月17日から9月末日までは「後涼み」と区分して呼ばれております。
床の代表的なものを挙げれば、多くの観光客の方が目にする、
市内の繁華街を縦断するように流れる鴨川の「納涼床」。
その起源については諸説ありまして、、、
ひとつ目。豊臣時代に京都の裕福な商人たちが、
夏の遠来客をもてなすため、五条河原付近に床机を置いたというもの。
ふたつ目。京都の四条河原といえば歌舞伎の発祥の地として知られておりますように、
芸能の小屋が多くかかった場所でありまして、こうした興行のうちでも、
夏の納涼を愉しむ興行はとくに盛んだったらしく、
北は三条から南は松原まで、河原に床机を設けたというもの。
とにもかくにも、営業形態としての床机、つまりは床であると考えれば、
ふたつ目の江戸時代に発生した興行における床が起源と考えて好いのでしょう。
現在の鴨川の納涼床は、西岸を彩る夏の風物詩になっていますが、
僕がなにかの本で読んだところでは、明治23年(1890年)の疎水の完成
により、
東岸にあったお茶屋
は減少し、明治43年(1910年)から順次開通していった、
京阪電車
の設置により、ついに東岸の床は無くなったと記憶しております。
明治中期までの、鴨川の両岸に床が立ち並ぶ景色は素敵だったことでしょうね。
じつは京都にはまだいくつかの床があります。
「貴船の川床」「高雄の川床桟敷」「しょうざん渓涼床」というもの。
これについては「e京都ねっと・京の歳時記 鴨川・貴船の床びらき
」に詳しいので、
そちらをご覧になってみてください。
気になりだしたら調べるまで止まらない、龍の目の床のお話でした。
さて、今日から愉しい愉しい、年に1度の京都長逗留へ行ってきます。
今回の京都も企画が盛りだくさん。帰宅しましたら、恒例の京都の目SPの始まりです。
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1 ■なるほど
何気なく行った貴船と鴨川の川床でしたが、そんな歴史があったんですね。すごく参考になりました。
初めて読んだんですが、内容が濃くて面白いですね。これからもお邪魔します。