水無月日記 つきじ獅子祭(6月12日)
テーマ:日記の目今年は東京のお祭の当たり年だそうです。
当たり年というのは、例大祭というその神社で定められた年に1、2度のお祭のうち、
数年に1度周ってくる「本祭」が、今年ほとんどぶつかっているからなのです。
そうそう、僕がゴールデンウィークに参加させて頂いた、
鐵砲洲稲荷神社例大祭
なんてのも、その本祭のひとつでした。
そんな今年のお祭の話題を、いつもながらの東京新富町の和光
で話しているとき、
僕の兄貴分・聡さんの同級生Nさんが、「あの祭の時はいつも雨なんだよな」といい、
聡さんが「梅雨時なんだから仕方ねえじゃん」と話していました。
え!?なんです!?どこのお祭です!?
そのお祭とは東京築地の東京都中央卸売市場
のそばにある、
波除稲荷神社
(なみよけ・いなり・じんじゃ)の「つきじ獅子祭」というお祭。
日程を訊くと、ちょうど僕が銀座に仕事で行っている日。
聡さんも、Nさんも、築波(つきなみ)という町会のお神輿を担がれるとのことで、
それならお昼休みにでも、すこし覗かせて頂いても好いですか?となりました。


お祭当日、Nさんの予想に反して、東京は快晴中の快晴。
お祭日和ですね。築地界隈は大変な人ごみです。
僕がお昼のすこしの時間でも、このお祭を見たかったのには理由があります。
やはり聡さんの同級生で、築地の市場で魚商をしておられるUさんという、
それはお話のテンポが好くて、それでいて周囲の人への気配りも忘れないという、
とんでもなく格好の好い小父さまがいらっしゃいます。
先程のNさん、聡さん、そしてUさんが、和光に集合された日に居合わせると、
江戸演芸界の重鎮のトリオ漫才を聴いているようで、もうお腹の皮がよじれてしまいます。
僕は転勤族の家庭に生まれたので、
こうして小学生からずっと変わらずに会い続けられる友人がいる姿は、
すごく羨ましくもあり、父とおなじく転勤族になった僕は、
自分に子供が出来たなら、出来るだけおなじ場所で育てようと思いました。
この記事を父が読んだなら、その前に結婚相手を探せよといわれそうな気がしますが。。。
さてさて、僕がこのお祭を見たかった理由。
それはUさんの奏でるお囃子
(おはやし)が聴きたかったから。
まだお囃子方
になってから、年数は経っていないと謙遜されるものの、
Uさんのお囃子は定評があるとのことで、
お囃子好きの僕としては、どうしても一度はナマで聴きたいというもの。
Uさんたちお囃子方の皆さんは、上にある左の画像のように、
移動式の屋台で演奏しながら、お神輿とともに練り歩いていきます。
これ、面白いんですけど、右の画像にご注目ください。
Uさんの衣裳を後ろから捉えた画像なんですけど、
お囃子方の半纏って、丈が長いんですよ。理由はUさんにも分からない。
どなたか事情をご存知の方がいらしたら教えてください。

これが築波のお神輿。巡行途中で休憩されていた一瞬を見て撮影しました。
この築波という町会は、戦前の築地1~3丁目が戦後に統合され、
築地町自治会となったものが、お祭の際に築波と称している町会だそうで、
かつては料亭、置屋
、待合
、旅館などが立ち並ぶ、花柳界
の華やかな街だったそうです。
聡さんも小さい頃は、お隣にあった大きな料亭の前を、
新内流し
が歩いているのを見たそうで、そんな昔の話ではないのに、
もう見られなくなってしまった味気のない現在にガックリです。


聡さんが波除稲荷神社も見た方が好いよと奨めてくださり、
聡さんのご案内で、築地の市場を抜けて初めて行ってみました。
こんなところに神社があるなんて、知りませんでしたよ。
境内に入ると「大祓 茅の輪 左足より三度くぐり 祓い清めましょう」と書かれた、
茅の輪
があったので、とりあえず祓い清めることにしました。
あれ?聡さんはしなくて好いんですか?
俺はいつもしてるから好いんだよ。
(さすがは築地の方ですね)


この神社の境内に入ると、右手に雄の獅子頭(左の画像)、
左手に雌の獅子頭(右の画像)が納められています。
画像をご覧になって頂くとお分かりになるように、
雌の獅子頭はお歯黒をしておりまして、「お歯黒獅子」と呼ばれているそうです。
ちなみに雄の獅子頭は「天井大獅子」というのだとか。
このお祭が獅子祭というのは、画像にあるような重さ1トンはあるという獅子頭を台座に載せ、
お神輿のように担ぐのが伝統だからだそうで、お歯黒獅子、つまりは雌の獅子頭は、
女性が担ぐのが伝統になっているそうです。
この獅子頭。昔はたくさんあったそうなのですが、関東大震災でほとんが焼失。
現在ある天井大獅子は平成2年(1990年)、お歯黒獅子は平成14年(2002年)に完成し、
雌雄一対の大獅子と、宮神輿がすべて揃ったのだそうです。
本来は「陰祭(かげまつり)」といわれ本祭ではない、
お神輿のみの巡行だけ行われるはずの平成16年(2004年)には、
女性だけが担ぐ、お歯黒獅子の巡行も行われたそうです。
生憎、本祭の今年、僕は獅子頭の巡行は見られませんでしたが、
獅子頭を担ぐお祭というのは面白く、Uさんのお囃子の演奏のように、
次回はやはりこちらもナマで見てみたいと思っています。
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1 ■こんにちは
先日はコメント並びにトラックバックを有難うございました。
獅子頭を台座に乗せて神輿のように担ぐなんて豪快ですね。
お歯黒獅子は女性らしくて、とっても粋です。
お囃子方の半纏の丈は、なぜ長いのでしょうね。是非理由が知りたいです。