2005年07月12日

水無月日記 つきじ獅子祭(6月12日)

テーマ:日記の目

今年は東京のお祭の当たり年だそうです。

当たり年というのは、例大祭というその神社で定められた年に1、2度のお祭のうち、
数年に1度周ってくる「本祭」が、今年ほとんどぶつかっているからなのです。

そうそう、僕がゴールデンウィークに参加させて頂いた、
鐵砲洲稲荷神社例大祭 なんてのも、その本祭のひとつでした。

そんな今年のお祭の話題を、いつもながらの東京新富町の和光 で話しているとき、
僕の兄貴分・聡さんの同級生Nさんが、「あの祭の時はいつも雨なんだよな」といい、
聡さんが「梅雨時なんだから仕方ねえじゃん」と話していました。

え!?なんです!?どこのお祭です!?

そのお祭とは東京築地の東京都中央卸売市場 のそばにある、
波除稲荷神社 (なみよけ・いなり・じんじゃ)の「つきじ獅子祭」というお祭。

日程を訊くと、ちょうど僕が銀座に仕事で行っている日。
聡さんも、Nさんも、築波(つきなみ)という町会のお神輿を担がれるとのことで、
それならお昼休みにでも、すこし覗かせて頂いても好いですか?となりました。



お祭当日、Nさんの予想に反して、東京は快晴中の快晴。
お祭日和ですね。築地界隈は大変な人ごみです。

僕がお昼のすこしの時間でも、このお祭を見たかったのには理由があります。

やはり聡さんの同級生で、築地の市場で魚商をしておられるUさんという、
それはお話のテンポが好くて、それでいて周囲の人への気配りも忘れないという、
とんでもなく格好の好い小父さまがいらっしゃいます。

先程のNさん、聡さん、そしてUさんが、和光に集合された日に居合わせると、
江戸演芸界の重鎮のトリオ漫才を聴いているようで、もうお腹の皮がよじれてしまいます。

僕は転勤族の家庭に生まれたので、
こうして小学生からずっと変わらずに会い続けられる友人がいる姿は、
すごく羨ましくもあり、父とおなじく転勤族になった僕は、
自分に子供が出来たなら、出来るだけおなじ場所で育てようと思いました。

この記事を父が読んだなら、その前に結婚相手を探せよといわれそうな気がしますが。。。

さてさて、僕がこのお祭を見たかった理由。
それはUさんの奏でるお囃子 (おはやし)が聴きたかったから。

まだお囃子方 になってから、年数は経っていないと謙遜されるものの、
Uさんのお囃子は定評があるとのことで、
お囃子好きの僕としては、どうしても一度はナマで聴きたいというもの。

Uさんたちお囃子方の皆さんは、上にある左の画像のように、
移動式の屋台で演奏しながら、お神輿とともに練り歩いていきます。

これ、面白いんですけど、右の画像にご注目ください。

Uさんの衣裳を後ろから捉えた画像なんですけど、
お囃子方の半纏って、丈が長いんですよ。理由はUさんにも分からない。
どなたか事情をご存知の方がいらしたら教えてください。



これが築波のお神輿。巡行途中で休憩されていた一瞬を見て撮影しました。

この築波という町会は、戦前の築地1~3丁目が戦後に統合され、
築地町自治会となったものが、お祭の際に築波と称している町会だそうで、
かつては料亭、置屋待合 、旅館などが立ち並ぶ、花柳界 の華やかな街だったそうです。

聡さんも小さい頃は、お隣にあった大きな料亭の前を、
新内流し が歩いているのを見たそうで、そんな昔の話ではないのに、
もう見られなくなってしまった味気のない現在にガックリです。



聡さんが波除稲荷神社も見た方が好いよと奨めてくださり、
聡さんのご案内で、築地の市場を抜けて初めて行ってみました。

こんなところに神社があるなんて、知りませんでしたよ。

境内に入ると「大祓 茅の輪 左足より三度くぐり 祓い清めましょう」と書かれた、
茅の輪 があったので、とりあえず祓い清めることにしました。

あれ?聡さんはしなくて好いんですか?
俺はいつもしてるから好いんだよ。
(さすがは築地の方ですね)



この神社の境内に入ると、右手に雄の獅子頭(左の画像)、
左手に雌の獅子頭(右の画像)が納められています。

画像をご覧になって頂くとお分かりになるように、
雌の獅子頭はお歯黒をしておりまして、「お歯黒獅子」と呼ばれているそうです。
ちなみに雄の獅子頭は「天井大獅子」というのだとか。

このお祭が獅子祭というのは、画像にあるような重さ1トンはあるという獅子頭を台座に載せ、
お神輿のように担ぐのが伝統だからだそうで、お歯黒獅子、つまりは雌の獅子頭は、
女性が担ぐのが伝統になっているそうです。

この獅子頭。昔はたくさんあったそうなのですが、関東大震災でほとんが焼失。

現在ある天井大獅子は平成2年(1990年)、お歯黒獅子は平成14年(2002年)に完成し、
雌雄一対の大獅子と、宮神輿がすべて揃ったのだそうです。

本来は「陰祭(かげまつり)」といわれ本祭ではない、
お神輿のみの巡行だけ行われるはずの平成16年(2004年)には、
女性だけが担ぐ、お歯黒獅子の巡行も行われたそうです。

生憎、本祭の今年、僕は獅子頭の巡行は見られませんでしたが、
獅子頭を担ぐお祭というのは面白く、Uさんのお囃子の演奏のように、
次回はやはりこちらもナマで見てみたいと思っています。

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コメントComments

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1 ■こんにちは

先日はコメント並びにトラックバックを有難うございました。
獅子頭を台座に乗せて神輿のように担ぐなんて豪快ですね。
お歯黒獅子は女性らしくて、とっても粋です。
お囃子方の半纏の丈は、なぜ長いのでしょうね。是非理由が知りたいです。

2 ■今後の江戸下町本祭予定

つきじ獅子祭の記事にコメントしない訳にはいかないよね!
6月のつきじ獅子祭、鳥越で前半線はひとまず終了。
7月中は中休みで8月6~8が佃は住吉神社の本祭り。12~15が深川富岡八幡宮、9月に入って17~18芝大神宮大祭と下町の本祭りが続きます。

3 ■お祭り

当たり年だなんて、初めて聞きましたよ~
この時期、うっかり都内の下町方面を走ると、通行止めにぶつかることが良くあります…

ところで、ずーーっと気になっていた「和光」ホームページを見つけちゃいましたよ♪
焼き蛤食べたいなぁ~^-^

4 ■Re : 皆さんへのお布施のzensyouji賛江

とんでもないです。善哉という言葉の意味を知ることが出来て、
夫婦善哉というタイトルの意味の深さを知りました。
この獅子頭を担ぐ風俗は京都に起源があるのだそうですよ。
全国にも獅子頭を担ぐお祭りがあるそうで、調べてみたいところです。

5 ■Re : 東京新富町和光の下町賛江

どうもどうも、下町さん。
つきじ獅子祭の時もお世話になりました。
8月からの本祭のラインアップもすごいですよね。
聞いたことのあるお祭ばかりですもの。
それの本祭とあっちゃ、これは観ておきたいものばかりです。

6 ■Re : totty blogのtotty賛江

先日、tottyさんがアップされていた、
羽のネックレスはホントに素敵でしたねえ。
好いです、すごく好いです。
さて、たしかにこの時期の週末は、
祭礼による交通規制が多いですね。
お神輿が通るのを待つのは、
イラッと来るには来るんですけど、
目の前を通ると思わずカメラを構えてしまう自分がいます。
見つけられたという和光のHPですけど、
もしかしたら茅場町のほうかなと思いまして、
僕が隠れ家にしている新富町のほうをご紹介しますね。
http://newrich.fc2web.com/

7 ■お祭りには確かに

陰と本祭がありますよね。私の20数年を過ごした文京区谷根千地帯も結構、祭り好きなんですよ。
また引越先がどうも祭りに囲まれていいるようで・・・嬉しい限りですね。
私はいつも山車に乗って、太鼓叩いてました。

8 ■Re : 闘え!ナチュラルキラーのmizzy賛江

谷中・根津・千駄木。それを称して谷根千。
じつはまだ馴染めない略称です。
戦後、空襲から免れた、あるいは復興できた街は、
いまでもお祭が盛んですよね。
今度mizzyさんが越されるという街は、
まさにこれから本祭本番の街ですよ。愉しみですね。

9 ■実は私が居た頃は

まだ5年くらいしか経っていませんが、そのようには呼ばれていなかったんですよね。大体、区がまたがってますし・・・私のいた文京区は千駄木、根津もそうですが微妙に台東区。谷中も台東区といえばそうですが、片足荒川区・・・みたいな。
まあ、祭りが多い街は好きです!
いいことにしましょう!

10 ■Re : 闘え!ナチュラルキラーのmizzy賛江②

近頃の下町ブームという作り上げられたブームによって、
この呼び名も生まれたのでしょうね。
なんか嫌いなんですよね、そういうの。
ブームってその土地を荒らしますからね。

11 ■遅まきながら・・・

TBありがとうございました!
うちのMacからだと文字化けを起こしてしまうため、御礼のコメント遅くなりまして申し訳ありません。。

私は今年初めてつきじ獅子祭に行ったのですが、各町内の人々が協力しあって、アットホームな感じでとてもよいお祭りだなあと思いました。
三社祭のように大きな祭りとは違った風情があって、とても素敵だと思います。
何と、地元出身のテリー伊藤さんも宮入りを見にいらしてました。地元のみなさんと和気あいあいと語っていたテリーさんの姿も、下町らしくていい感じでしたヨ。

12 ■Re : 本朝徒然噺のmaikoplasma賛江

いつも文字化けを気にして頂いて申し訳ありません。
生家が築地の玉子屋さんでいらっしゃる、
テリー伊藤さんを見かけられたとは羨ましいです。
僕もお店の前だけは通ったんですけど、
いつもテリーさんは築地への愛に溢れた発言をしていらっしゃるので、
おおぉ、ここかと眺めておりました。

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