人品

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最近は忙しすぎてブログを書く暇もない。ブログはSEO対策として有効だから、暇を見てブログの記事を少しずつ書き溜めているけれど、このままだとお蔵入りしそうな記事が沢山ある。

 

日本には会員商法などで無知な鍼灸師を集め、笑いが止まらないくらい儲けている鍼灸師がいるそうだ。患者の治療をそっちのけで副業に精を出すとは、鍼灸師の本分から大いに逸脱しておりどうかと思うが、本当に日本の鍼灸師の稼ぎ方は様々だ。メディアでも近年はバラエティ番組ばかりに出演して、医療現場から遠のいている医師も珍しくない。鍼灸を業としていない鍼灸師は鍼灸師という自称は控えた方が世の中のためだと思ったりするが、そういう輩に限って肩書や権威付けに異様なほど執着する傾向があるように思えてならぬ。

 

私は、病院で治らぬような患者を1人でも多く治すことが鍼灸師の使命であると常々考えているけれども、鍼灸師にも得手不得手があるだろうから、多少本分から離れたようなことを業とする鍼灸師がいるのは、致し方ないことのかもしれない。

 

鍼灸師としての技術が世に高く評価されてくれば、僻地で営業していても口コミなどで年々患者が増えてくるわけで、その施術を乞い求める患者の対応で、あっという間に1日が終わってしまうようになる。

 

そうなれば、日を追うごとに、鍼灸師のための講習会やセミナーなどに時間を割くことが困難になってくる。確かに伝えるべき技術を備えている鍼灸師であれば、後進を育て、その技術を伝えるために勉強会を開くことも必要だ。

 

しかし、まず優先しなければならないのは目の前にいる患者の治療と、己の技術の向上である。特にまだ脳が若い中年以前の鍼灸師であれば、現状で治せる患者を治しつつ、日々の臨床でトライアンドエラーを繰り返しながら、さらなる高みを目指し、今治せぬ類の患者を将来治せるように精進しなければならないと私は考えている。

 

スキルフルな鍼灸師になりたいと思うなら、医者がそうするように、実際の臨床現場でリアルな技術を目の当たりにして学ぶべきだと思うけれども、そういうスタイルで確実な技術を伝授しているのは、現状では北京堂くらいなものだろうと思う。

 

多くの鍼灸師は高額な講習会やセミナーなどで学んだ気になっているけれども、本当に役立つ技術を身に着けることが出来ているのだろうか。鍼灸師は現状でも15万人以上いるというけれども、様々な講習会に参加したあと、インチキせずに鍼灸院の経営を右肩上がりに出来ている鍼灸師はどれだけ存在するのだろう。有名な鍼灸団体が主催するセミナーに何年も参加し続けて、やっと貯めた資金で鍼灸院を開業したとしても、患者から感謝されるような施術を提供できずに数年で廃業を迫られるような状況に陥ってしまうならば、そのセミナーは単なる散財に過ぎないだろう。

 

とにかく鍼灸の技術というものは、臨床現場で活躍している人に直接教えを乞うのがベストだろうと思う。しかし、そういう人は一般的には多忙ゆえ、わざわざ講習会を開催したり、弟子募集などはしないだろうから、うまく頼み込んで教わるしかない。かつて横山大観が言ったような人品(高い天分と教養)と優れた技術を備えていれば、弟子希望者など放っておいても勝手に集まるだろう。

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